SSブログ

インド映画なんて本当に見たことなかったが、感動した「ガリーボーイ」=最後に栄光を掴む「ジョーカー」かも?  [映画感想]

72884149_3107698919304391_8621445345416577024_n.jpg

インド映画なんて本当に見たことなかったが、感動した「ガリーボーイ」

ラップ版の「ロッキー」というより、最後に栄光を掴む「ジョーカー」かも? 

インドの貧民街。ラッパーも夢見る主人公の物語。

これはアメリカでも、日本でも成立するドラマ。

どの国でも大人が洗脳され夢を追うことを非現実だと思い込み、若者を踏みつけている。

リバイバルの「さらば青春の光」もダブる。感動作。


69576335_2931281203612831_2698133420675956736_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

ジョーカーに共感する理由を考える。今の日本との共通点とダマされて来た私たち? [映画感想]

72592384_3091000547640895_7612927882616111104_n.jpg

ジョーカーに共感する理由を考える。今の日本との共通点とダマされて来た私たち?

主人公とはいえ、犯罪者となるジョーカーになぜ、共感するのか? そこには庶民のやりきれない思いが描かれているからだ。

コメディアンになるという夢

を追うアーサー。現在、俳優や歌手、作家や漫画家を目指している人なら強く共感するところだ。また、頭ごなしのアーサーの上司も、日本でも数多くいる存在。ブルースウェインの父など、政権のあの人や経団連の会長がダブる。アーサーが撃ち殺すエリートサラリーマンの高圧的な振る舞いも、契約社員に対する正社員。大手から中小社員への接し方で感じることが多い。

アーサーの母は病気でおかしくなっているとは言え、彼は母の言われたことを信じた。同様に日本でも子供の頃から「勉強しなさい」「いい大学に合格するのよ」と言われ深く考えず、受験勉強を続けた子供が一流大学に入って、安定した生活。不安のない給与。年金。それらを得たと思いしや、会社が倒産したり、窓際に飛ばされる。リストラ。これまで何のために努力して来たか?悩む。

その始まりは母の言葉。

それを疑うことなく来てしまった。が、それが間違いの始まり。親を恨んでも時間は取り戻せない。また、僕の周りにはそんな親の押し付けに反抗して、エリートコースから飛び出してしまった友人も数多くいる。その後の人生を見ると彼らの方がハッピーに見える。

そしてテレビ。象徴がデニーロの司会者。

憧れの存在。いつかテレビに出て有名になりたい。でも、その願いが叶った時、アーサーは全てを知る。欺瞞。晒し者。物笑い。それがテレビというものだった。テレビは庶民を惑わし、ありえない希望を与えながら、現実から目を逸らさせる役割だった。これは現実。

その一つ一つの意味を観客は把握しないかもしれない。それでも物語を見つめて心のどこかで「そうだ。その通りだ。俺たちも惑わされ、誘導されて来た。誰も俺のことなんて考えていない!」という憤りを感じる。それが映画「ジョーカー」に多くが共感した理由だろう。ただ、この映画のラストではジョーカーは暴徒から喝采は浴びるが、彼らを指揮して暴れたりはしない。

ここ監督の意図を感じる。ジョーカーはこの後、悪の帝王になる。が、あなたはどうだ? 

あんたならどうする? 

それでいいのか? 

この現実を見てどうする?

と問いかけているのだ。私たち日本人にも突きつけられたものであるだろう...。


61328389_2713611712046449_5637045108852391936_n.jpg

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

「ジョーカー」の後日談が「ダークナイト」そこから見えてくる彼の目的=そして人の醜さを暴くこと? [映画感想]

i-img1010x1200-1569451844vktznw107008.jpg

「ジョーカー」の後日談が「ダークナイト」そこから見えてくる彼の目的=そして人の醜さを暴くこと?

「ダークナイト」を見れば

「ジョーカー」の意味がさらによく分かる。すでにご覧になった方も多いと思うが、思い出してみよう。悪の帝王となったジョーカーはバットマンが守るゴッサムシティで行動を開始する。が、これまでの悪は街を破壊する。人々を殺す。という活動だった。

それがジョーカーがやったのは、街を守るバットマンを差し出せという通告。でないと、市民を順番に殺していくというもの。この脅迫のいやらしいところは、これまでバットマンに守られていた市民や警察の力で彼を捕まえ、差し出せというもの。それに対して市民の多くが市庁舎に押し寄せて「バットマンを渡せ」とデモを行う。

ジョーカーが次にしたのは、

客船2隻に爆弾を仕掛けること。起爆装置もつけてある。そして両方の船長に先にスイッチを押して相手の船を爆破した方を助けてやると通告する。これも自身で手を汚さず、船長に何百人という乗客を殺せと命じる。共通するのは、市民に犯罪を強要すること。つまり、これらは人間性への挑戦なのだ。


72592384_3091000547640895_7612927882616111104_n.jpg

「お前らはいつも善良な市民を装っているが、結局、自分さえ良ければそれでいい。他人なんてどうなってもいい。自分たちを守ってくれる存在であっても、自分が危険な目に遭うのなら殺してもいい。それがお前ら庶民なんだよ」

といわんがばかり。人間の醜さを暴き立て、証明するための犯罪なのだ。単に金が欲しい。街を支配したいというのが目的ではない。その背景にあるものこそ、新作「ジョーカー」で描かれた部分。

「君のことは好きだよ。でも、同僚たちが..」

とアーサーに注意する上司。結局、彼の立場や苦しみを理解せず、電話1本でクビにする。アーサーが殺した会社員3人。が、彼らは酔った勢いで若い女性に絡み、ピエロ姿のアーサーに暴行。その背後には特権意識が見える。なのにニュースでは「エリート社員が無残に殺された」と報道。

行政は福祉費用を削減。

アーサーは治療を受けられなくなる。「街を改革する」と宣言する大金持ちのウェインはアーサーを汚いもののように扱う。そして誰も彼には救いの手を差し伸べない。

「お前らは建前だけだ!他人のことなんて考えてもないくせに、綺麗事言いやがって。だったらその仮面を引き剥がしてやる。お前らは自分さえ良ければいい最低の存在であることを思い知らせてやる!」

そんな思いを反映したのが「ダークナイト」での凶行だ。そこに現代の歪みも見える。「ジョーカー」に登場した人たち。皆、貧しく苦しい生活をしている。その背景にあるのはウェイン社長のような金持ちの存在。それに気づかず、アーサーの母も「素晴らしい人よ」と称賛。そして貧しい者同士がひがみ合い、傷つけ合う。まさに今の日本と同じ構図。

この映画がアメリカでも日本でもヒットしたのは、現実を映し出した、その背景に多くの人が共感したからだろう。私たちもジョーカーなのだ....。



61328389_2713611712046449_5637045108852391936_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

「クロール」B級映画。台風の日に襲い来るワニの群れ! [映画感想]

73191884_3082880595119557_7554522112711458816_n.jpg

「クロール」B級映画。台風の日に襲い来るワニの群れ!

サム・ライミが製作した作品。出演者は十人ほど。大型台風の日の物語。それもレベル5と昨日、関東を襲ったものと同じ規模。その日にワニ園から逃げ出したワニたちが街へ。

実家に戻った主人公はその地下室で怪我をして動けない父を見つける。雨水が流れ込み、プールのようになり、ワニが入り込んでくる。どうやって父を連れて脱出するのか? 台風で近所はすでに避難済み。というハラハラドキドキのB級映画。親子の絆も描かれていて泣ける。

この手の低予算(といっても日本でいえばかなり製作費がかかっている)はとても好き。



61328389_2713611712046449_5637045108852391936_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

18歳の時に観た「さらば青春の光」を58歳で見直して分かったこと、 [映画感想]

72640580_3087817251292558_1449598758579863552_n.jpg

18歳の時に観た「さらば青春の光」を58歳で見直して分かったこと、

1980年、なぜ、僕は2日続けてこの映画を映画館で観たのか? 原作であるThe Whoの2枚組アルバム「四重人格」を何度も繰り返し聴いた理由が分かった。

今振り返ると、主人公ジミーの境遇に物凄く共感したのだと思う。共感どころではなかった。「これは僕だ!」と思ったのだろう。この映画の公開から3年後に登場する尾崎豊の歌を聴いた時のような思いだった。

「僕も同じ気持ちだ....」

そんな感じだった。当時、ローリングストーンズやビートルズは聴いていたが、三大バンドの一つ、The Whoだけは日本で人気がイマイチ。知らない人が多い。また、当時Whoは日本でライブをしたことがなく、実現するのは1990年代に入ってからだ。

しかし、そのThe Whoの歌は当時のイギリス、そしてアメリカの若者の共感を集めて大ヒット。10代の葛藤を歌ったものだった。その歌詞に共感するのは日本でも同じ。その彼らのアルバムを映画化したのだから、10代の僕は共感しないはずはない。

当時のイギリスの若者たち。

ドラッグと、SEXと、暴力と、米軍の放出コートを着てベスパにまたがり、仲間が集まり、強がって見る。パーティで酒を飲んで踊り、街を暴走する。そんな彼らは学歴もなく、安い賃金のどうでもいい仕事をしている。親から理解されず、大人たちから批判されてばかり。仲間とバカをしている時だけが、惨めな自分を忘れ、俺たちは特別だと思える。

しかし、彼らは同じ境遇のロッカーズと抗争。本当の敵が見えないでいる。主人公ジミーがシャワールームで再会した友人。服を着れば親友は黒い革ジャンのロッカーズと分かる。裸になれば皆、同じであり、友と昔と同じように接することができるのに、服を着ただけで敵味方。ドラッグで自分をごまかし、大人にダマされて、ブライトン(地名)では逮捕される。

そこからジミーはさらなる転落。

やっと手に入れた彼女を仲間に奪われ、仕事を無くし、親から縁を切られる。真剣な恋だと思った彼女が遊びだと分かり、大切なベスパも壊れてしまう。そして、憧れのエース(演じるはあのスティング!)の正体を知り全てに絶望する。そこに再び、18歳の僕は自身を重ねたのだろう。親も、教師も、同級生も、誰にも理解されなかった10代の自分。The Whoの大ヒット曲「マイゼネレーション」はこんな歌詞だ。

「みんなが俺たちをダメにしようとしている
なぜなら、俺たちが面倒を起こすからさ
俺たちは年取る前に死にたいぜ」

映画のオープニングで流れる「real Me」の一節はこうだ。

「あんたは本当の俺が見えているのかい?」

医者に、母に、父にそう問いかける歌詞だ。高校卒業の翌日に名画座で観たこの映画。主人公のジミーはすでに社会人になり働いているが、僕自身の高校時代があまりにもダブった。映画とロックが好きなだけの無力な18歳。大学に行くのも拒否。誰もが「無理だ」と否定する映画監督を目指して横浜に旅立つ直前だった。また、別の機会に続きを書く。


61328389_2713611712046449_5637045108852391936_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

映画「ジョーカー」を見てはいけない。心の闇に陥り、帰って来れなくなる?ただ、今年1番の傑作 [映画感想]

71725316_3058853160855634_2566514993998594048_n.jpg

映画「ジョーカー」を見てはいけない。心の闇に陥り、帰って来れなくなる?

昨日は1日、気分が滅入り立ち直れなかった。映画「ジョーカー」を見たせいだ。予感はあった。見たらヤバイ。ハリウッド映画の爽快感やエンタテイメントを期待したら大変なことになる。その通りだった。上映中。早く終わってくれと願いながら見ていた。辛すぎる。闇の世界に心が引き摺り込まれていく。

物語は「ダークナイト」等でお馴染み

の悪役ジョーカーの若き日を描いたもの。ノーランのシリーズでいうと「バットマン ビギンズ」以前の部分。青年がいかにして悪のジョーカーになるか?物語にはのちにバットマンとなるブルース・ウェインの幼い頃の姿も描かれ。彼の父、ウェイン財閥の創始者も登場する。だが、ノーランが描いた「ダークナイト」シリーズ以上にダークでヘビーな世界がある。

「ビギンズ」で描かれたブルースの両親の死が、犯罪者側から描かれる。そこに至るまでジョーカーはどんな環境で、どんな生活を、どんな思いでしていたのか? 映画はそれを瞬きせずに見つめる。だが、それはあまりにも悲しく、あまりにも陰惨で、あまりにも希望のないジョーカーの若き日。予想外に自身を重ね共感してしまう。そう、ジョーカーは誰の心にもいる。

この映画は「タクシードライバー」

の影響を多大に受けている。監督自身が愛する作品なのだろう。いたるところにオマージュがあり、先の作品を知っていると感嘆する。ジョーカーは「タクシー」の主人公トラビスでもあるのだ。そのトラビスを演じたロバート・デ・ニーロもこの作品に出演している。そこにも監督の強い思いが感じられる。

「タクシー」を見ていても多分、気づかないであろうところを紹介すると、ジョーカーの職場にいる黒人。衣装やファッションが「タクシー」の夜カフェにいる黒人と同じ。ジョーカーが愛する黒人女性。デ・ニーロが私生活で黒人好きだったことを踏襲? しかし、「タクシー」のオマージュというだけでない、重く、暗く、やり切れない世界が展開する。

それは主演俳優と監督の執念

ともいう「思い」がなし得たもの。アメリカでは上映中の映画館に警察官が配備されているという。「ジョーカー」を見た観客が暴動を起こすかもしれないからだ。実際、映画を見ると闇の世界に引きずり込まれ、皆、ジョーカーになってしまう。人の心に住む邪悪な世界に引きずり込む映画。痛快なハリウッド映画を期待する人は見ない方がいい。だが、今年のベストと言える傑作である。



69576335_2931281203612831_2698133420675956736_n.jpg
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

楽しみにしていたタランティーノの新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」=少し長いが解説をどうぞ! [映画感想]

69634432_2979284978812453_7024358307540238336_n.jpg


楽しみにしていたタランティーノの新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」=少し長いが解説をどうぞ!

ようやく観ることができた。多分、一般の人が見れば「なんじゃこれは〜」という映画だろう。ま、その意味ではマニアックなタランティーノ的作品ということで理解できるかも?だが、今回は個人的にいろいろ思うところがあった。

舞台は1969年のハリウッド。

落ち目の俳優(デカプリオ)と彼のダブルでもあるスタントマン(ブラピ)を中心に、女優のシャロンテートやロマン・ポランスキー監督、大スターのSマックイーンら実在の人物も登場(もちろん俳優が演じている)するハリウッド物語。

僕がこの映画を知ったのはアメリカの映画サイト。Facebookで「いいね」を押してあるので、毎日流れてくるのだが、そこに一枚の懐かしい写真。ハリウッドのプッシー・キャット・シアター。と言っても何のことか分からないので説明する。この映画チェーンはアダルト映画を専門に上映するところで、僕がLAに留学した頃はまだ残っていた。日本でいうと日活ロマンポルノに近い存在。

ダウンタウンから行くと、ハリウッド・ブルーバードに入ったあたりのフィリーウェイとの交差したあたりに1軒。そしてチャイニーズ・シアターの近所にも1軒あった。僕が帰国するあたりから無くなり今はもうない。ビデオデッキの普及でHな映画を自宅で見れるようになったのが理由。そのチェーンは1960年代からあったようだ。

その映画館のスチールがアップされていて「おー」と思ったが、解説を読むと、「これは当時の写真ではなく、タランティーノの新作のためにハリウッドにある建物を改造して当時の映画館を再現した」と書かれおり、さらにビックリ!それこそが「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」だ。

さらにシネラマドーム

こちらはハリウッド通りの南にあるサンセット通りにある有名な映画館。ウエストウッドのビレッジ(これも映画館)が予告編に登場。ワクワクしていた。それら映画館は留学中に何度も訪れている。という興味もあり楽しみにしていた。

ところが、期待の(?)プッシーキャットシアターはピントの合わない背景として、その近所をブラピが車で通り過ぎるだけ!そのシーンは2回あるが数秒。先のスチールで見ると別の建物に看板をつけ、ポスターを貼り、上映中の映画のタイトルを表示。ものすごく手間をかけていたのに、あれでは誰が気づくの?という感じ。

さらに当時の映画「トラトラトラ」

の巨大ビルボードも撮影所の場面で出て来るのだが、これも一瞬で気づく人は少ないだろう。まあ、そんな贅沢なセットをいくつも用意。何じゃこれは!というよく分からない物語が進む。が、映画ファンなら知っていると思うが、女優のシャロン・テートはあの事件で有名。そうまさに「シャロンテート事件」の犠牲者なのだ。

40054230_2129325907141702_3292296902892060672_n.jpeg

カルトグループのボス・チャールズ・マンソンとその子分たち(小さなオウム真理教のような集団)が自宅に乱入。妊娠中のシャロンを惨殺した事件だ。夫のポランスキー監督は「ローズマリーの赤ちゃん」をヒットさせたばかりの注目の鬼才。たまたま、ロンドンにいたので無事だったが、そことが原因なのか?のちに幼女強姦事件を起こし、今もアメリカに入国すると逮捕される。

その後、監督した映画がナスターシャ キンスキー主演の「テス」。劇中でシャロンがウエストウッドの映画館に行く前に本屋に寄るが、そこで取り寄せたのが「テス」の原作本。そして、映画館で自分が出演している「サイレンサー破壊部隊」を見る。この辺がタランティーノ。

さらにブルースリーも登場。

ちょうど彼は「グリーンホーネット」のケイト(加藤?)役で活躍していた頃。タランティーノはリーも大好きのようで「キルビル」でユナ・サーマンが着ていたのは「死亡遊戯」のリーの衣装と同じデザイン。

リー役の俳優も「燃えよドラゴン」等を見て勉強したようだが、リーが奇声(あちょーというあれ)を上げるのは「怒りの鉄拳」(1972年)以降で、1971年製作の「ドラゴン危機一髪」でさえ奇声は上げない。なので69年にリーが「あちょー」というのはおかしいが、あれがないとブルースリーと分からなくなるということかもしれない。

あと、ブラピとの対決シーンで、リー役の俳優が本人の細かい動作(鼻を触る等)をしているが、リーは相手に飛びかかる前に声は上げない。あれではチンピラの奇声。そんなところが少し気になる。

劇中でデカプリオたちが見るテレビドラマ。多くは本物のドラマで「FBI」はめっちゃ懐かしい。長年続いたシリーズなので、僕も中学の頃に見ていた。あと、車で走るときに流れるカーラジオのFM。あれ子はもう、めっちゃLA。住んだことがあれば誰しもそう感じる。

僕が生活したのは80年代後半の6年くらいだが、同じ時代にタランティーノもLAにいた。というより彼は生まれも育ちもLAなので、その辺の思い入れがよく分かる。

最後に「シャロンテート事件」

をどう描くか?心配だったが、なるほど!という感じ。そこにタランティーノの愛を感じた。そんな意味でLAとハリウッドと映画とテレビドラマが好きな人はとても楽しめる!



69576335_2931281203612831_2698133420675956736_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

「ジョーカー」予想以上に重く、苦しく、やり切れない物語。 闇の世界に引きずり込まれ、帰って来れなくなる。 [映画感想]

71725316_3058853160855634_2566514993998594048_n.jpg

「ジョーカー」予想以上に重く、苦しく、やり切れない物語。

闇の世界に引きずり込まれ、帰って来れなくなる。

イーストウッド映画に負けない後味の悪さ。

今日一日、立ち直れない…。

詳しい感想は次回に。


69576335_2931281203612831_2698133420675956736_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

エルトンジョンの人生を描いた映画「ロケットマン」=同時に映画を観るあなたが自身を探す物語。 [映画感想]

69310675_2945451315529153_5729792750061092864_n.jpg

エルトンジョンの人生を描いた映画「ロケットマン」=同時に映画を観るあなたが自身を探す物語。

金正恩ではない(一時期、トランプは彼のことをそう皮肉っていた)アメリカのスーパースター・エルトン・ジョンの物語。僕が中学時代にビートルズを夢中で聞いたあと。心惹かれたのもエルトン・ジョン。映画「フレンズ」(1971年公開、「小さな恋のメロディ」と並び話題になって大ヒットした映画)の主題歌を彼が歌っていたのがきっかけで、アルバム「ピアニストを撃つな」聴いた。

タイトルはフランソワ・トリフォー監督の名作「ピアニストを撃て」のオマージュである。(ジャケットに映る映画館にもそれが出ている)このアルバムの「ダニエル」と「クロコダイル・ロック」が好き。日本人好みの美しいメロディ。そしてバリバリのロックではない、胸踊るロックンロール。日本でもすでに人気があった。

そこから高校時代に何枚かアルバムを聴いて、卒業時に「恋に捧げて」がリリース。当時はディスコブームなので、全曲ノンストップのディスコ調アルバム。そして映画学校の時に聴いたのが「蒼い肖像」このオープニングは1分の前奏がある7分の歌。「トゥナイト」B面の「Sorry seems to be a hardest word」(輸入版で聴いたので日本語タイトルを知らない)の2曲はもうシンフォニーだ。心に染みる悲しく壮大な曲。この曲は劇中でも演奏される。そんな具合に映画で流れる歌はほとんど知っていた。

前置きはこのくらい。昨年、フレディ・マーキュリーの伝記映画「ボヘミア・ラプソディ」が公開。あれも心に染みる作品だった。こちらも同じくスーパースターが悲しみの十字架を背負い、足掻く物語。有名になっても、億万長者になっても、その心の傷は癒されない。親に愛されない。認められない。ゲイであることの悲しみ。双方に共通する。素晴らしい曲を作る力を持ちながら、そのことから逃れられない。

いや、あんな素晴らしい曲を作れるからこそ、些細なこと。小さなことが大きな心の傷になるのだろう。同時に、親の愛、家族の愛というものがどれだけ大切であるか?を感じる。深く傷ついた心を癒すことは大いなる称賛でも、新しい愛でもできない。しかし、そこから生まれてくる歌。「ユア・ソング」も先の「トゥナイト」も心から血を流しながら作ったことを感じる。

彼らのような大成功したアーティストではない僕でも、彼らほどの深い悩みも抱えていないが、同じ作品を作るものとして、共感するところがいくつもあった。エルトンが自宅で「ユア・ソング」を歌うところ。最後の治療センターの場面ではボロボロと涙が溢れた。分かり合えない悲しみ。理解されない寂しさ。作品を作らなくては生きて行けない。作詞を担当する親友バーニーハミルトン。名前は昔から知っていたが、ああいう人だったのだ...。

僕はなぜ、映画を作るのか? 愛はアーティストを救うことはないのか? 現在のエルトンは幸せなのか? 自分自身を探す2時間の旅だった。この映画はエルトン・ジョンの人生を描いた映画だが、同時に映画を見るあなたが自身を見つめ直す物語。まだまだ書きたいことはあるが、今夜は1人で「ピアニストを撃つな」と「青い肖像」を聴きながら自分の人生を振り返ってみる...。


61621211_2705810119493275_5567254209574731776_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

「天気の子」ー大切なことを忘れた大人に問いかける物語でもある。=侘しい子供達を追い詰めたのは誰か?(ネタバレあり) [映画感想]

69305525_2933778206696464_5899257436413362176_n.jpg

「天気の子」ー大切なことを忘れた大人に問いかける物語でもある。
=侘しい子供達を追い詰めたのは誰?

ポスターのビジュアルを見ただけでは、この映画の感動は伝わらない気がする。が、僕は2回、この作品を映画館で見た。基本は若い人向けの映画。主人公は16歳の家出少年。僕のような間も無く60歳になろうオヤジが見るための映画ではない。でも、とても感動した。何度か涙が溢れた。「この涙は何?」自分でも理由が分からないけど、訴えかけてくるものがあった。

田舎から家出して東京に来た少年が、

苦労しながら、自立して行く。そして女の子と出会う。典型的なボーイ・ミーツ・ガール物語ではある。田舎から出てきてというのも、昔はよくあったスタイル。それを今の時代にあえて描いている。新しいのは、出会った女の子が「晴れ女」で雨を止めて、短い時間だが晴れにできる能力があるということ。

ここまでで興味深いこと。

ヒロインの描かれ方が10代の男の子が思い描く女の子なのだ。「ふふ」と可愛く笑う。行動的。好意的。女のいやらしさや打算がない。80年代のアニメに出てくるキャラ。「タッチ」や「みゆき」。そんなヒロインに10代の頃は憧れる。それが現実の女性と付き合うようになり、30歳を過ぎ、結婚すると「憧れのヒロインとは違うこと」を知る。その手の漫画家が言っていたが

「恋をたくさんして、いろんな女性と付き合っていたら、ラブコメは描けない。女性に憧れがあるから描ける」

この映画でもそれを感じる。監督は40代。でも、彼はいう。

「10代の頃の憧れ、ちょっとした思い。そんなことを今でもリアルに思い出すことがある」

それを物語にしている。凄い。人ごとではない。僕も40代で女子高校生を描いた映画「ストロベリーフィールズ」を作った。オヤジたちは「今時、こんな子はいない!」というが、2つ間違っている。物語は昭和40年代。今時ではない。そして今でもそんな子はいる。ただ、オヤジたちの興味が援助交際とかそっちにしか向いてないので、マスコミが煽るその手のニュースしか聞かないだけ。実際、そういう親父で10代と接点がある人はいなかった。情報源は週刊誌だけだ。

「天気の子」の構図は少し違うが、

忘れかけていた、あの頃のときめきとか、憧れを思い出す。「この子のためになら人生かけてでも!」大人になると打算と計算で汚れて行く中、そんな思いで主人公は彼女と弟を連れて逃げる。だが、泊まるところはなく、やっと見つけたラブホテル。少しネタバレになるが、そこでカラオケを歌い、インスタント食品を食べて、幸せに浸る子供達。

涙が溢れる。今時の子供の幸せってこんなものなのか? いや、きっとこんなものなのだ。豪華なステーキやシャンパンではなく、侘しいカップラーメンやたこ焼き。そんなものを食べて、気の合う仲間とカラオケを歌う。それが幸せ。でも、そうなのだ。そんな貧しい幸せしか求められくなってしまった。大人たちが、社会が子供達を追い詰めてしまったから。逃げ場をなくしてしまったから。

この映画を見て「小さな恋のメロディ」

と「リトルロマンス」を思い出した。それらもローティーンの男女が大人たちに理解されず、引き裂かれそうになり、逃げ出す物語。いつの世も大人たちは自分たちの価値観を子供たちに押し付けようとする。それが古びて腐りきったものであったとしても。そして「天気の子」はクライマックスで、あの「傷だらけの天使」の代々木のビルへ!

この辺はもう「頑張れ、穂高!」と願わずにはいられない。結婚式を挙げようとしたメロディとダニー。サンセットキッスをするために飛び出したダニエルとローレン。それを邪魔する大人たち。同じ展開。そしてこの映画が他と違うところ。昔の主人公は自分が傷ついても多くの人を救おうとした。が、彼らは世界より、自分たちの小さな愛を選ぶ。

でも、今の時代はそれが正しい。

世間が国のため、正義のためと誘導し、影で笑っている金持ちが儲ける時代。それなら確かな自分たちの愛を守ろう。大切にしよう。ただ、そんな風に考えてしまうのはなぜだ? そんな世界を作ったのは誰か? それを考えねばならない。これは子供達の物語だが、大切なものを忘れてはいないか?を大人たちに問いかける映画でもある。本日もサントラ盤を聴く。


(下写真 映画の舞台となったビル。「傷だらけの天使」ではこの屋上でショーケンが暮らしている設定)

68859981_2935666326507652_8087541998120075264_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

「明日にかける橋」に出て頂いた宝田明さんの新作 「ダンス・ウィズ・ミー」=ハートウォーミング物語! [映画感想]

IMG_0861.jpg

「明日にかける橋」に出て頂いた宝田明さんの新作
「ダンス・ウィズ・ミー」=ハートウォーミング物語!

さて、どの場面で宝田さんは出ているのかな?と思ったら、オープニングから登場。役柄はインチキ催眠術師! これがめっちゃはまり役。その宝田さんに催眠術をかけられ、音楽を聴くと踊って歌わずにはいられなくなったOLが主人公。術を解いてもらために宝田さんを探すが....という物語。

一昔前の日本映画は文芸作品が多く、エンタテイメントが本当に少なかった。それが今では笑って、ハラハラして、感動できる作品がかなり多い。やはり映画は娯楽だ。そんな痛快丸かじりの1本がこれ。おすすめです。

61621211_2705810119493275_5567254209574731776_n.jpg

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

天気の子ー二度目の映画館。また涙が溢れた。 よくできている。 世界より、人々より、大事なのは君。 そう言う話だ。 [映画感想]

69305525_2933778206696464_5899257436413362176_n.jpg

天気の子ー二度目の映画館。また涙が溢れた。

よくできている。

世界より、人々より、大事なのは君。

そう言う話だ。詳しくはいずれ。

同時にこの物語は僕らの世代で言えば

「小さな恋のメロディ」であり「リトルロマンス」なんだな。

61621211_2705810119493275_5567254209574731776_n.jpg
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

「ユリイカ」217分の長編映画を見た。 [映画感想]

51oq8ZKxsDL._SY445_.jpg

「ユリイカ」217分の長編映画を見た。

ケーブルテレビで2004年に録画だ。つまり、15年前! でも、上映時間が217分。3時間37分の長編なので、なかなか見る機会がなかった。映画製作が始まると全く余裕がなく、自宅入院状態では長すぎて辛い。それをようやく見ることができた。

九州のバスジャック事件をモチーフにした物語だが、刑事物でもアクション物でもない。非常に地味な話。僕は絶対に作らないし、作れないタイプの映画だが、なかなか興味深く一気に見てしまった。3時間37分は決して長くない。バスジャック事件で心に傷を負った1人の男性(役所広司)と2人の姉妹(宮崎あおい兄妹)を中心に、その傷心の生活を描く。

キャストもなかなかで、利重剛、光石研、真行寺君枝、国生さゆり、松重豊と豪華。一癖ある魅力的な俳優陣が揃っている。監督は青山真治。僕より2歳下。この映画を監督したのは38歳。大したものだ。画面はアップが少なく、引いた冷めた絵が多い。黒沢清監督のスタイルに似ている。

こんなスタイルで人生を描くことができるんだ.....という驚き。いや、すでに同じタイプのものは数多く存在するのだが、自分では絶対にできないので毎回、驚愕する。黒沢清監督の作品群もそうだが、ハリウッドとはまるで違う。それもあり、この作品はカンヌ映画祭で国際批評家連盟賞とエキュメニック賞を受賞している。


61621211_2705810119493275_5567254209574731776_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

ハリウッド「ゴジラ」新作ー愛はあるんだけどな〜。 [映画感想]

61559971_2714095531998067_3651103075004841984_n.jpg


ハリウッド「ゴジラ」新作

ー愛はあるんだけどな〜。



61621211_2705810119493275_5567254209574731776_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

「映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」は感動作! [映画感想]

51UFThf12hL._SY445_.jpg

「映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」は感動作!

amazonプライムでは「クレヨンしんちゃん」映画版シリーズを全て見ることができる。嬉しくて毎日1本見ていたのだが、あまりに勿体無くて、最近はここぞ!という時に見るようにした。

昨夜は「クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」毎回、いろんな設定を考えて作ってあるが、今回はしんちゃんが近未来に行って、未来の花嫁と共に、大人になったしんちゃんを救うという物語。近未来の春日部(しんちゃんたちが住む埼玉県の町)は「ブレードランナー」のように高層ビルが立ち並ぶ大都会。でも、周辺は貧民街に取り囲まれている。

隕石の墜落で世界は暗闇に閉ざされ、1日中夜が続く。明るい世界を取り戻そうと大人しんちゃんが動くのだが、町を支配する大企業の社長に見つかり、銅像にされてしまう。それを助けるのが未来の花嫁の5歳のしんちゃん。そして巻き添えで未来に行ってしまった春日部防衛隊の仲間たち。果たして!という物語なのだが、

今回もハラハラドキドキ、笑えた上に、

感動の涙! 

毎回、レベル高いが今回は名作選に入れたい1本。ネタバレになるので、「よし、見よう」という方はこの先を読まないでいただきたいが、

(ネタバレ)



















万策尽きたしんちゃんたちを助けたのは、何と家族と本人たち。そう、近未来なのでしんちゃんの両親も健在。ひろしはハゲて頭がツルツルになっており、みさえはデブデブに太っていたが、すぐにしんちゃんのことを理解する。そして、風間くん。ねねちゃん。ボーちゃん。マサル君らが育ち大人になった彼らもまた、しんちゃんたちを助ける。

ここで素晴らしいのは、大人になり力があるので、子供時代の自分を助けるのではないこと。皆、ダメな大人になっており、社会に潰されて希望を持てずに生きている。そこに登場した子供時代の自分は絶体絶命の危機を前にして努力し続ける。その姿に励まされて応援に行くのだ。この辺のエピソードは本当に泣ける。

そして「明日にかける橋」を思い出す。「明日」は過去の自分や友達が主人公を助けるが、こちらは未来の自分たちが助けてくれる。そして忘れてはいけない「あの子」も大人になっていて、「ここぞ!」という時に助けに来る。それもキャットウーマンのように!

この物語は多分、「バック・トウ・ザ・フューチャー PART2」の冒頭エピソード。マーティが近未来に行き、自分自身に会う話から着想を得たと思える。が、非常に良い出来で、「どうなるんだろう?」「頑張れ、しんちゃん!」と応援せずにいられなくなる。「大人帝国」に次ぐ感動巨編だ。



61621211_2705810119493275_5567254209574731776_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。