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映画界でチャンスを掴むということ=バイトとチャンスはどっちが大事なのか? [映画業界物語]

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映画界でチャンスを掴むということ=バイトとチャンスはどっちが大事なのか?

昔、身近にいる若い俳優たちに声をかけたことがある。友人監督のオーディションがある。僕から頼めば参加させてはもらえる。だが、若い連中はこういった。

「その日。バイトなんすよ!シフト入ってるんで抜けられないんすよ。残念です〜」

そのオーディションで認められ、大きな役がもらえたかもしれない。が、彼はバイトを優先した。そんなことが何度もあり、それ以降「バイトがあるから」という返事をしたら二度と連絡はしないことにした。

小さな仕事を頼むこともある。が、俳優の卵たちはこういった。

「その日、友達と旅行に行くんですよ」「結婚式があるんですけど.....」「体調が悪くて..」「事務所でレッスンあるんですけど、もし抜けられたらいきます」

芝居以上に大切なものがあるということだ。彼らは想像しないのだろうか? その小さな仕事を受けたことで、いろんなスタッフとも知り合う。仕事が広がる.....。そんな想像はしないのだろう。

「バイト休むと店に迷惑かけるしなあ」

「友達との約束だから迷破れないし」

「前々から決まっていたんで」

俳優業は親の死に目に会えない仕事だ。その意識の低さと、チャンスというものの大切さを分かっていない。「また、何か声がかかるだろう」と考えている。

「すみません。劇団の公演なんですよ...」

これは仕方ない。役者として大切なことだ。だとしても、それが何度も続くと、縁がないと思われてしまう。3度ダメといった俳優にはもう連絡はしない。他に頼める先はいくらでもある。

小さなチャンスがどれだけ大きなものか? それを理解できないと俳優だけではなく、作家でも、歌手でも、映画監督でも仕事に就くのは難しい。けど、チャンスの大切さを学校では教えてくれない。だから、気付かない。これも戦後教育の弊害なのかもしれない。




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