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50代になると気づく、自分の能力?=自身を振り返ってみた [映画業界物語]

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50代になると気づく、自分の能力?=自身を振り返ってみた

脳の働きを勉強すると、若い内の方が記憶力は圧倒的にいい。ただ、学んだ知識を系統的に、有効活用するのは50代の方が優れているという。つまり、自分ができることを自身が理解して、その能力を発揮できるということ。分かりづらいかもしれない。別の言い方をしよう。

「走るのが早い」「成績がいい」というのは若い頃から理解できる。が、それ以外で自分にできること。自分にできないことを明確に把握するのは難しい。特に日本の社会はひたすら真面目な会社員を育てるような教育。個性とか自分だけの力を育む機会はほとんどない。

しかし、人には本来、様々な秘められた能力がある。それを日本の教育は発掘し伸ばすことはしないので、埋もれたままの人が多い。ただ、様々な環境で、あるいは個人の努力で育っていることがある。そのこと。50代になると気づく。僕も自身では当たり前だと思えたことが、意外に他の人にはできないこと。と気づいたことがいくつかある。

空を飛べるとか、瞬間移動できるなら、ずっと以前に分かったのだろうが、極々、些細なことだ。例を挙げると、先にも書いたが、何か作業を始めると他のことができなくなる。昔はさして気に止めなかったが、考えると若い頃からそうだ。シャーロック・ホームズではないが、推理を始めると飯も食わないみたいな感じ。

テレビ局で働く若いディレクターがいる。映像の編集をしながら、隣の同僚とバカ話をし、電話がかかると「はい。どーもー!」とか愛想よく対応。これは絶対に真似できない。そもそも、編集の時に誰か隣いるなんて、ありえない! バカ話なんてできない! 電話なんて出れない。いや、絶対に出ない! もし出たら「電話なんてかけてくるな!」と怒鳴ってしまう。

それでは会社員は絶対にできない。僕は社会不適合者だろう。ただ、その友人は仕事を量こなすが、クオリティは低い。批判ではない。テレビはそれでOK。高いクオリティよりスピード。その意味で合格。僕にはできない。が、逆に、その友人に「時間やるから、いいものを作れ」と言っても、それはできないだろう。彼の能力は早く、それなりのものを、会社内で作るということ。

対して僕は時間をかけて、集中して、クオリティの高いものを作る方が向いている。それが自分の能力なのだ。どちらが上ということではない。それぞれに自分の能力を使って仕事をしている。

ただ、不思議なのは子供の頃から僕は成績表に6年間「落ち着きがない」と書かれていた。なのに実は集中して何かをやるのが得意だったとは? 「大人になって落ち着いたんだよ」と言われるかもしれない。が、実は子供の頃から「興味ないことに集中できない」という性格だったようだ。でも、それが分かったのが50代になってから、人間って時間かかるよね?


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