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俳優業ーもの凄い責任と期待に、応えなければならない仕事② 親の死に目に会えない? [映画業界物語]

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俳優業ーもの凄い責任と期待に、応えなければならない仕事②
親の死に目に会えない?

俳優の仕事ではこんなケースもある。撮影直前に親が入院した。命に関わる病気だ。気が気で無い。でも、俳優は役作りをし、撮影に臨まなければならない。

「親の死に目に会えない」

といわれるのが俳優業。親が死んでも、その日の撮影や舞台は行われる。多くのスタッフ&キャストや観客が集まるので、自分の都合で欠席はできない。小さな役でも、その1人が現場に行かねば撮影も、舞台もできないからだ。だから、親が危篤でも俳優は病院に駆けつけられない。

見た目は派手な仕事に見えるが俳優業というのは、過酷な仕事なのである。自分1人がいないだけで、皆が迷惑するだけでなく、多額の費用も飛んでしまう。映画撮影でも、舞台でも、個人で賠償できる額ではない。

また、何よりも舞台ならお客さんを裏切ることになる。芝居を楽しみに時間を割いて来たのだから公演中止にはできない。撮影なら、共演者にも迷惑をかける。相手がいなければ芝居はできない。

だから、親が危篤であることを隠して現場に行く。

しかし、そこで演技に集中できず、台詞を思い出せなかったり、気持ちの入らない芝居をしてしまったら大変なことになる。監督はからは厳しい注意を受ける。それでも集中できず芝居ができなければどうなるのか? 

黒澤明監督なら「撮影中止!」そう怒鳴って現場から帰ってしまう。が、それならラッキー。別日に撮影ができる。が、ほとんどの映画撮影は延期なんてありえない。その日の撮影はその日に撮らないと巨額の赤字になるからだ....。(続く)



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俳優業ーもの凄い責任と期待に、応えなければならない仕事① 十分な時間をかけて挑めない? [映画業界物語]

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俳優業ーもの凄い責任と期待に、応えなければならない仕事①
十分な時間をかけて挑めない?

俳優というとかっこ良くて、或いは美形の人たちがお芝居をする仕事。多額のギャラをもらい、皆にチヤホヤされる存在と羨む人が多いだろう。でも、現実は違う。恵まれているのは本当に一握りの人たちであり、ほんとんどはアルバイトをしながら俳優業を続けている。

オーディションで合格すると、或いは出演依頼が来るとアルバイトを休み。撮影に参加する。1週間の撮影であっても時間をかけて役作りをせねばならない。

台詞を完璧に覚えるのは当然。

その役はどんな性格の人で、どんな経験をして、なぜ、そんな行動を取るのか? その背景や心理を徹底して考える。シナリオには書かれていない部分まで想像しないと、役を演じることはできない。

これが舞台なら何ヶ月も練習があり、その間に演出家から指導を受けて役作りができる(とは言え、舞台も映画も俳優の責任がとてつもなく重いのは同じだ)。

が、映画の場合は監督と会えるのが衣装合わせのみということが多い。そこで衣装を決めながら、短い時間、役について話をする。質問をする。説明を受ける。それだけで次は撮影なのだ。

もし、俳優が役の解釈を間違ったまま撮影に臨んだ場合。監督にこう言われる。

「違う!」

その段で役柄を直すのは至難の技。まず不可能だ。だからこそ、真剣に役作りをし、撮影に臨む。そこで勘違いな役を演じたら、

「あいつはシナリオが読めてないな。何であんな演技になるんだよ!」

そして二度と、依頼は来ない....。(続く)



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太田隆文監督作品 最新作「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」予告編② [予告編]




原発事故の悲しみを描いた映画「朝日のあたる家」の太田隆文が挑む長編ドキュメンタリー作品。沖縄戦の全てを描く。衝撃の1時間45分。今年、12月に沖縄にて完成披露上映会。


予告編②=>https://youtu.be/sGFjWg0fo00


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