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2時間ドラマはなぜ、面白くなかったのか?=舞台裏をご紹介。 [映画業界物語]

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2時間ドラマはなぜ、面白くなかったのか?=舞台裏をご紹介。

2時間ドラマ。好きな人もいるが、どちらかというとバカにする人が多い。安易なストーリー。地方が舞台なら本筋から外れて観光地を紹介。ホテルの看板が写り、館内の施設を案内。ま、その辺はタイアップであり、攻めないが、犯人も分かりやすい。そこそこ有名な俳優が演じるので、出てきた瞬間に

「あ、この人が犯人だ!」

と分かることが多い。そして最後に崖の上で告白。あるいは広い場所に行く。逮捕されてハッピーエンドということが基本。

安易!と攻めるのも本当は違って、食事しながら、洗濯物をたたみながらでも、筋が分かることが大事なのだ。視聴者がテレビから目を離した瞬間に物語が分からなくなってはいけない。安易だ。観光案内だ。犯人が分かる!と批判するのは本来違うのだが、ミステリーファンの友人はバカにする。見ているのは細かいことにこだわらないおばちゃん族が多い。

そんなドラマはどのように企画されるのか?舞台裏を紹介したい。まず、製作プロダクションが原作を探す。有名どころ。松本清張や森村誠一。ふた昔前の知名度のあるもの。オリジナルは通りにくい。視聴者からクレームが付き、問題が起きた時に原作の方だと「すでに出版されて社会に認知されている」と言い訳できる。また、出版社がすでに原稿をチェックしているので問題が起きにくい。

それを企画書にして、テレビ局の会議に持ち込む。10社ほどの製作プロダクションで競合。どこでも参加できる訳でなく、局が認可したところだけ。この辺、記者クラブと似ている。フリーや新参者は参加できない。その10社が出した企画書を局側が検討。その際に20代、30代、40代、50代、60代と各年代の男女社員が参加する。そして、徹底して問題がないか?検証する。

もちろん、どれが面白いか?だけでなく、問題がないことが大事とのこと。視聴者から「差別だ」「おかしい」「事実誤認だ」とクレームが付きそうな物語は却下される。ラストも犯人が悔い改めて、謝るという展開が不可欠。

「俺が殺してやったんだよ。ザマーミロ〜」

みたいな台詞で逮捕されるのはNG。とにかく、そんな細かいルールがたくさんある。特定の国を批判していないか? 宗教的な差別はないか? 似たような名前の会社がないか? そんなことも注意する。文句が出ないことが一番大事。そうやって問題がないことが分かった企画が選ばれて、その製作プロダクションに費用が振り込まれる。監督や脚本家は

「何か新しいチャレンジをしたい!」

と思うのだが、それは許されない。そんなことをしたら局から直しを要求され、次から仕事がもらえない。そんな作品が局に納品。放送される。これで、なぜ、2時間ドラマはあのような分かりやすく、どれも似たような物語で、犯人が必ず懺悔するか? 分かっていただけるだろう。

決して斬新な、面白い物語を作ろうとはしていない。団体や個人からクレームがつかないことが大事。全ての作品がそうだとは言わないが、多くはそんな背景で作られている。そんな構造のせいか? やはり、飽きられてしまい、今では2時間ドラマという枠自体がない。クレームばかり気にしていたことで、クレームは来なくなるが、視聴者の興味もなくしてしまったのだ。



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映画監督の仕事とはどんなものか? =カメラ位置。俳優の立ち位置を決める?なんじゃそれ? [映画業界物語]

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映画監督の仕事とはどんなものか?
=カメラ位置。俳優の立ち位置を決める?なんじゃそれ?

「監督は撮影現場で俳優に演技指導をする仕事」

と思っている人が多いこと。少し前にも感じた。が、伊丹十三監督でもない限り、演技経験のない人がプロの俳優にあれこれ指導なんてできる訳がない。するのはイメージを伝える程度。監督なんてカメラも回せない。照明機材も扱えない。マイクも持てない。現場で一番何もできない人というのが正解。では、何をするのか?

まずはその場面。俳優の立ち位置。移動する方向、距離を決める。シナリオで「居酒屋に入ってくる」「席に着く」「隣の客に話しかける」と書かれていれば、監督は俳優がどの扉から入って、どの席に着くか?を決める。その横に相手役を座らせる。

30席の店なら、30の選択ができる。窓際。カウンター前。一番奥。入り口の前。それを決めるには座ってから相手と話す下りを撮影するのに撮影しやすい、あるいは絵になる場所を選ぶ。カメラを置いて、その後ろに他のスタッフが立てるスペースが広くあると便利。画面に映ると困るものはそこに置ける。スタッフもそこに立てる。

メイク部、衣装部はリハから俳優を見ていて、本番前に衣装のシワを直したり、メイク直しするために店内にいなければならない。監督が選んだ場所では、カメラ後ろにスペースできないこともある。そうなると隠れる場所がなくなり、本番前に店を出なければならない。他の手が空いたスタッフも芝居が見れず、外に出るしかなくなることもある。

といってスタッフ優先にして、カメラ位置を決めると本当にいい絵が撮れなくなるということもある。さらにカメラだけでなく、俳優が演じやすい場所であることも大事。腕を広げて大げさな芝居をするのに壁際だとやりづらい。様々な観点から考えて、俳優の立ち位置。カメラ位置を決める。

次にシナリオのどこからどこまでを撮るか?どこまでをアップで、どこから引きで撮るか?等を決める。それによってカメラをどこに置くか?を決める。その場面を3つに割り、引き=>寄り=>切り返しとかカメラマンに伝える。

が、カメラマンにはその辺を全部、勝手に決めて機材を置いてしまう人もいる。監督にはとても迷惑な話だが、新人でなかなか決められない人にはそんなカメラマンも有効。

とにかく、現場の全てを決めるのが監督。その指示を聞き、カメラマンはカメラ位置を決め、照明部はライトの位置を、録音部はマイクをどこから突き出せば画面に入らずに音を録れるか?考える。つまり、監督が決めたことでスタッフが動き始める。いい絵を取る。いい芝居をさせる以外にも撮影が無駄なく進み、段取りがうまく行くことも大事。それも監督の仕事である。


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テレビを見て文句を言う感覚でFacebookにコメントする人たち? [Facebookの問題]

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テレビを見て文句を言う感覚でFacebookにコメントする人たち?

Facebook友達問題。しばらくは、上から目線の批判がなかったが、最近は時々、批判までは行かないが、大きなお世話というコメントが来るようになった。その種の人のほとんどが顔写真なし(動物、風景等)基本データにも生年月日や所在地は書かれてない。

記事を見ても特にその人が分かるものはない。こちらからすると、身元不明の顔も分からない不審者と言うことだ。そんな人にアドバイスされても、素直に聞けるはずがない。例えれば歩いていたら覆面をした男が突然現れて、

「私はFacebook友達です。あなたの記事を読みました。まあ、世の中そんなものです。くよくよしても始まりませんよ!」

と語りかけるようなもの。まず「お前誰や!」と思い、「どういう立場で助言してんの?」と思え、「大きなお世話じゃ!」と思うのがオチ。それでアドバイスになっていると思っているのだろうか? 長年の付き合いがあり、あるいは会社の同僚である。仕事をしたことはないが業界の先輩と言うのなら分かる。

何より「世の中そんなものです」と言うのはアドバイスにすらない。もう7年ほどFacebookをやっているが、その手の人のコメントで「なるほどなあ〜」と思えたことは一度もない。ムカつくだけ。それ以前に僕のことをどこまで知っているのだろうか? 長年、記事を読んでくれている人ではない。その記事をたまたま読んだだけ。多分、テレビを見ていて

「あのキャスター。言うことが硬いだよなあ。もっと気楽に語ればいいのに!」

とか番組側の意図も知らずに素人批判してしまう感覚なのだ。そして呟くのは勝手だが、本人に伝える必要はない。それが簡単にできてしまうのがFacebook。機能に問題があり。amebaだったかで画面にユーザーのコメントが文字で流れるものがあったと思うが、あの感覚。

「すげー」「パチパチ」「詰まらねーぞ」「いいぞー」

思ったことを考えずに書き込む人たちがいる。その手のコメント。また最近は来るようになった。それは多くの人が記事を読んでくれるようになったと言う証でもあるが、何事も人が増えれば問題も出てくる。けど、コメント欄、削除する設定とかあるといいのになああ。


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Facebookで友達になると、すぐに「女優と付き合ったことは?」と質問する人たち? [Facebookの問題]

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Facebookで友達になると、すぐに「女優と付き合ったことは?」と質問する人たち?

多くの方から友達申請。本当にありがたち。ただ、「承認」後にご挨拶のメッセージをもらうが、どなたにもお返事はしていない。というのも、1日に10人20人から申請を頂く、その1人1人にお返事を書くだけでも結構な時間が取られること。日頃は多忙であるし、今は静養中であり、余裕がない。

また、以前に返事をしたばかりに質問の嵐となることが多かった。それが延々と1時間に渡り、チャット状態。お会いしたこともない方の質問になぜ、文章で延々答えねばならないのか?と悩みながらも、傷つけてはいけないと答えていた。でも「監督業で食えてますか?」「年収はいくらですか?」「女優さんと付き合ったことはありますか?」なんて質問をしてくる人も多い。

Facebookは質問掲示板ではない。ラジオの質問コーナーでもない。「友達申請」を承諾したからと本当の友達になった訳ではないので、その種の質問には答えられない。だが、ネットというのはどうしても勘違いや誤解が起こる。Facebook社のルールや方針にもおかしなものがあり、ユーザーを混乱させるものが多い。そのために何度もトラブルが起こり「質問に答えないのは許せない!」と攻撃を受けたり、あれこれ批判されたりした。

「承認」時に丁寧な挨拶をくださる方も多い。日常の常識で考えれば「挨拶すれば、挨拶を返すのが当然だろ」と言われるが、そこがFacebookの問題があるところ。毎日10人20人からのメッセージに答えるのは、それこそ仕事になってしまう。色々考えて、一番問題が起きない方法はやり取りをしないということ。答えたがばかりに「では、次の質問は」となり、お礼や挨拶に答えるから質問が始まってしまう。

現在「友達」は4690人。1人に答えてしまうと、別の方から何百人からも質問やメッセージが来てしまう。それを拒否すると「なぜ、私には答えないのか!」と怒られてしまう。だから、誰にも答えないという姿勢をとらせてもらっている。そんな事情。ご理解いただけるとありがたい。毎日、あれこれ記事をアップしている。面白がってもらえるとありがたい。



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過労で倒れて入院状態、それはとても大事な時間? [健康]

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過労で倒れて入院状態、それはとても大事な時間?

仕事をしていて、あー休みたいなあ〜とか考えたことはあまりない。仕事が楽しいということではなく、映画製作はやらねばならないことが山積み!さらに問題が次々に起きる。それの解決に奔走。「休む」という発想がなくなる。時間が足りないことが多いので、そんな時に休んだらクランクインが遅れる。作品レベルが落ちる。とマイナスにしかならない。例えれば船が巨大な氷山とぶつかりそうなのに「少し休みテーナー」なんて考えないようなものだ。

学生時代もバイト時代も、休みがあればやりたいことがあれこれあって、日曜の夜には疲れ果てていたし、大人になってからもビールを飲みながらテレビを見てダラダラ過ごすというような時間を送ったことがなかった。が、それがとても重要であること。やがて知る。休まずに働き続けた結果、過労で倒れ、医者から「休まないと本当に過労死するよ」と宣告された。機械だって、休まずに使えば壊れてしまうのだ。

それでも映画製作は休んでられず、3〜4年は走り続ける。で、今回もまた、過労死寸前。何ヶ月も寝たきりになった。本当に悪い時はテレビを見る気力もない。活字も読めない。電話をしたり、人と話したりもできない。全機能停止状態。少し良くなるとDVDを見たり、本を読んだりできる。「青い青い空」のあと倒れた時は、その時期にあれこれ本を読んだ。

入院生活と同じで、運動したり、街に買い物に行ったりはできないが、部屋で読書は可能だ。(そのくらいの体力しかない)その時は好き!という訳ではないが、村上春樹を何冊も読んだ。ノーベル賞候補に何度もなる日本人はどんな小説を書いているのか?興味があった。あと、ケーブルテレビで録画したままの映画。何枚も見た。

そんな時間はとても大事。世の中の動きを知り、「NEWS23」を見て、amazonプライムをオンにして、読みたかった小説を読む。それが直接、次回作に繋がらなくてもいい。むしろ、そうでないものがいい。その方が広がる。先日のキャラメルボックス倒産でも感じたが、作家さんは本当に大変だったと思う。34年間も毎年、公演を打つのは地獄の戦いだ。それも水準以上の作品を作る。

Rストーンズだって数年に1枚のアルバムを出し、ツアーするだけ。1年に3枚もシングルを発売したりしない。映画でも、音楽でも、1年に何作も出来るものではない。必ずレベルが下がる。あの三谷幸喜さんだって、あれだけヒット作を出し続けて来たが、近年はえーという作品がある。「才能が尽きたな?」と批判する人もいるが、才能とかではない。休まずに書き続けると誰だってそうなる。

作品はウンコと同じ。食べないと出ない。食べる時間がなくて、「ウンコしろ!」と言われても出来ないのと同じ。それもいいウンコをするには美味しいものを食べねばならない。それはいろんな経験であり、映画を見ること、小説を読むこと、音楽を聴くこと、絵画を見ること、そんな時間や機会がなくウンコし続けることはできない。だから、過労で自宅入院状態である今はとても大切な時期だと思えている。


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60代目前でも体調は回復するのね? [健康]

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60代目前でも体調は回復するのね?

3年間休みなしに7人分の仕事をし、2本の映画を作ったツケは過労という形で返ってきた。2ヶ月ほど寝込んで、今は起きて動き回れる。が、無理をするとまたダウン。2日連続外出をして3日寝込んだ。来週は北海道の映画祭に参加する。

それまでに回復しようと、先日も2日続けて外出して見た。2日目は花園神社で唐組観劇。椅子席ではないムシロの上で2時間20分。唐組は観るというより参加する芝居。翌日は体のあちこちが痛み、何もできなかったが、前回ほどではなかった。確実に回復している。(唐組は本日が千秋楽。素晴らしいのでぜひ!当日券もあります。新宿花園神社で午後6時半から。当日券は昼頃から売っています)

もう、死ぬまで寝たきりか?と思ったりしていたのに。それでも念のために今週はおとなしくしている。つい先日までは近所のコンビニに行く体力がなかった。空港まで行けないと大変。静養を続ける。



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