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「明日にかける橋」未公開スチール紹介 板尾創路さんの場面 [ロビーカード紹介]

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「明日にかける橋」未公開スチール紹介 板尾創路さんの場面=撮影風景

撮影初日。この場面がクランクイン。袋井市の自動車修理工場ロケ。本物です。この日も本当に暑かった。今はもう思い出。さて、ららぽーと磐田の上映。8週目を迎え、たぶん、明日からの土日が最後の週末上映と思える。

まだ観てない方。もう一度、観たい方はぜひ、この機会に。「DVD出たら見よう!」という方。出るかどうかは分かりません。僕の監督作「青い青い空」の場合は5年もかかったし、DVDが出ない映画もたくさんある。なので映画館上映。お見逃しなく。5.1chステレオ音響。大スクリーン。

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「明日にかける橋 1989年の思い出」予告編ー市民俳優編 [再掲載]



「明日にかける橋 1989年の思い出」予告編ー市民俳優編





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時代は変わるーなぜ、尊敬すべき先輩たちが時代からズレていったのか?その理由 [my opinion]

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時代は変わるーなぜ、尊敬すべき先輩たちが時代からズレていったのか?その理由

今回は少し変わったことを書く。映画監督って、やっぱヘンだね?と思って読んでくれると助かる。

最近、強く感じるのは、同世代の人たちの大きな変化だ。いや、それ以上の世代も含まれる。そして最近ではない。ここ10年? 20年くらい感じ続けていることだ。ただ、人が同じであり続けることの方が特殊。成長し、老化し、進歩するのが人だ。学生時代、就職してサラリーマン、結婚して夫になり、子供ができて父となり、子供が独立して、また夫婦2人になる。会社での立場も、新人から、課長になり、部長になりと、昇進しているはずだ。

そんな環境に人が順応して行けば、変わるのは当たり前だろう。逆に僕の場合は、就職もせず、結婚もせず、子供もおらず、10代のときと環境に大きな変化がない。10代は学生映画。今は商業映画を監督している。当時は大学生の友達と撮影していたが、今はプロの人たちと撮影している。そんな違いだけ。友人たちは成長し、僕は精神年齢17歳のままということなのかもしれない。

でも、同世代。特に先輩たち、以前は尊敬すべき存在で、いろんなことを教えてもらった人たちの変化を強く感じる。ストレートにいうと、その人たちの判断力が極めて鈍くなっている気がする。とても失礼な話だが、「え? どうして?」「なぜ?」と思うことをいう。1人2人ではない。何人もいる。

昔は「あーなるほど。そうですね…」と納得する意見を言ってくれたのに、今は「え? 違うでしょう」と感じることが多い。多少の意見の差ではない。根本的に間違っている。「そんな結論になるはずがないでしょう?」ということが多い。長年、お世話になった人なので、反論して揉めたくないし、といって従える意見ではなく、スルーするしかない。

説明がとても難しいが、同世代に分かる例えをするなら、お父さんと再会したアムロ(?)のような気持ちだ。モビルスーツを開発した優秀な科学者の父が酸素欠乏症で脳をやられ、古臭いパーツを持ち出して「これをガンダムにつければパワーアップするぞ」というシーン。アムロは呟く

「父さん。そんな古いものを今更….」

それで敵のジオン軍に勝てる訳がない。と、父を見つめ、アムロが悲しむのだが、何かそれを彷彿とする経験というのが近い。あの場面。そう、「機動戦士ガンダム」の1シーン、10代に見たが強い印象を受けた。今、考えても机の上で考えたエピソードとは思えない。

監督の富野由悠季さんの実体験ではないか? アニメ業界の先輩、先駆者、そんな人が若き日の富野さんにものすごく古臭いアイディアや技法を提案する。

「昔は凄い人だったのに、どうしちゃったの?」

と複雑な思いをした。あるいは太平洋戦争中のエピソード(彼はよく当時のエピソードをもち入る)に似たような逸話がある。アメリカと対戦するのに、当時の日本軍は日露戦争時の戦法を踏襲。その方法論で戦争を進めていた。という時代錯誤な事実とか。そんなことをモデルにした場面だと思える。

それに似たこと。この10年ほど、よくある。昔からバカな先輩もいる。「古いんだよ! バカ」と思えた人はたくさんいた。が、「この人、凄いなあ。鋭いな〜」と思えた先輩たちが、あまりにも古臭い発想で「これしかない」というふうに力説する。

悲しい。どーしてしまったの?と言いたくなる。反論したくなるけど、先輩を全否定することになる。そう思いながらも、ある人に反論すると、怒り出し「だったらいい!」という形で話を打ち切られた。そんな態度を取る人じゃなかったのに…。

もしかしたら、僕が頑固で固くになったのか? いや、それは昔から。それでも先輩たちの意見には納得した。では、やはり先輩や友人が変わったと考えてみよう。業界だけでなく、お世話になった方々。いろいろだが、僕より皆、年上だから50代以上だ。すでに60代の人もいる。

その年齢に原因あるのかも? 僕の中では10年、20年とお世話になっている、尊敬すべき人。でも、今、60代だとしても20年前なら40代だ。でも、今は60代。それより上の世代もいる。

老化かもしれない? 歳を取ると経験値は増えるが、若い頃の体験や価値観を元に考えるので、新しい時代にそぐわなくなってくる。それは10代の頃に痛感した。親や教師たちがいうこと。間違っているしか思えなかった。当時の日本映画も時代錯誤甚だしいものが多かった。観たいと思うものがない。

それは僕だけの意見ではなく、同世代の映画ファン共通の思い。当時のオヤジ監督たちが作りたいとものと、若い観客が観たいものが大きくかけ離れていたのだ。古い価値観を振り回し、若い観客が望んでいない作品を作り続けていた。

僕は19歳で映画業界の仕事をスタートさせた(その後、留学で中断したが)当時のベテラン・スタッフたちはこういっていた。「最近の若いやつは***なんだ」とかいうが、まるで当たっていない。今、何が人気か? 誰の歌が流行っているか? も分からない。「昔はよかった」を連発する。あーこんな人たちが作る映画だから、若い人には受けないんだ…と生意気に思ったものだ。

それが少しずつ古株の監督たちが死んで行き、映画界も世代交代が行われた。作品の出来不出来は別にして、この20年で日本映画は大きく変わった。先輩たちも同じだろう。以前は若く、鋭い感覚を持っていたが、歳を取り、新しい時代から少しずつズレて行き、当時の映画人と同じように古い価値観を振り回しているのではないか? 

両者に共通するのは、状況把握ができていないということ。だから、間違った結論を導きだし、納得できない意見をいうことになる。感性のアンテナが錆びている。新しいものを吸収できない。

どうすればいいのか? しかし、これが人のさだめなのかもしれない。歳を取ると誰しも頭が固くなり、新しい時代を感じることができなくなる。古い価値観を捨てられない。結果、間違った意見をいってしまう。もちろん、個人差はある。30代からズレてしまった友人もいる。70代でも鋭い人がいる。仕事にもよる。安定した仕事をしている人はズレやすい。マスコミ関係、情報に常にさらされている人は老化しにくいだろう。地方と都会も違う。

だとしても、いずれズレて来る。感性のアンテナが錆びてくる。商売を見ていても、あまり年寄りの社長がいつまでも、その座に居座っているところは業績が悪い。その会社を興し、業績を上げ、大企業に育て上げた人だとしても、歳を取り、時代についていけなくなる。古い価値観でしか対応できない。でも「俺は間違っていない。ここまで来れたのは自分の判断が正しかったからだ」と思う。が、それは昔の話。新しい時代に乗れていない。

スーパーのダイエーがそうだった。他のスーパーが当時、消費税3%(そんな時代の話)還元セールというのがウケて、業績を上げた。当時の消費者は3%安い。消費税を払わなくもいい!ということに飛びつき、大好評だった。が、ダイエーは「うちはもともと安い! そんな必要はない」と、やらなかった。一般市民の発想=つまり世情をダイエーは読めなかったのである。小売ナンバー1企業だったダイエーもその辺から転落。消えて行った。

ソニーも同じ。ウオークマン、ラジカセ、テレビ、ラジオ。世界を席巻した日本企業。ニューヨークのタイムズ・スクエアにデカイ看板を出していた。が、今はそれもない。世界で一番売れているのは韓国の電気メーカー。僕の部屋も80年代はソニー製品だらけだった。ウォークマンは歴代ソニー。でも、今はアップル。

探したが今はソニー製品はひとつもなかった。盛田昭夫の死後。何人か社長は変わったが、起死回生は出来ていない。これは企業自体が老化しているのだ。社員の奢りはあちこちで聞く。

そう考えると、尊敬すべき先輩たちも同じなのかもしれない。一時は業界で、あるいは一般社会で大活躍。いろんなことを教えてくれた。が、年齢的にやはり、時代に追いつけなくなったのだろう。50代というとさほど年寄りという印象はないが、僕自身が50代になってしまったからそう思うだけであり、10代のとき50歳というと「ジジイ」だと感じたことを思い出す。60代の先輩。それ以上の世代は余計にそうなる。

しかし、他人事ではない。僕自身も急速に老化しているはず。実際、朝早く目が覚める。長時間寝れない。新しいものを受け入れにくい。10代のときに見ていた業界の先輩たちのように、今、誰が人気あり、何が流行っているか?も分からない。

当時は「バカじゃないの?」と思ったが、今、僕がまさにそのバカである。ただ、80年と違い「解りやすい人気」というのが今はない。あの頃は人気者といえば松田聖子でオーケーだったが、今は国民的人気アイドルや歌手というのはいないし、ジャンル別に細分化されている。より把握しづらい時代ではある。

あと、僕自身の感じ方でしかないのかもしれないが、今の時代。物凄く大きな転換期に差し掛かっている気がする。80年代、90年代の変化程度ではなく、戦後最大のというか、戦後以来の大変革の時代を迎えようとしているように思える。トランプ大統領の登場。南北朝鮮問題。落ちるところまで落ちた日本政府。孫正義の計画。プーチンの存在。ネットの躍進。テレビの衰退。この数年で大きく世界が変わるような予感がする。

それを具体的に説明する材料はまだないが、だからこそ、鋭い先輩たちでさえ時代を把握しきれなくなって来たのかもしれない。まあ、もしかしたら、僕自身が一番、老化し、時代に置いていかれるだけかもしれないが…? ただ、言えるのは「時代は変わる」ということだ。ボブ・ディランは正しい。

(つづく)

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