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「明日にかける橋」東京ー舞台挨拶② 有楽町スバル座 [動画]




2018年7月 映画「明日にかける橋 1989年の想い出」

舞台挨拶パート2。

登壇。冨田佳輔(青い青い空)、長澤凛、田崎怜弥、
太田隆文監督(「青い青い空」「朝日のあたる家」「向日葵の丘」)





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業界で生き残るタイプ。やがて消えるタイプ? [映画業界物語]

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前回の続きを書く。無名女優のA子。事務所が小さいので自ら営業。監督やプロデュサーの飲み会があると聞けば参加。売り込みをかける。おとなしく待っていても仕事は来ないし、その積極性は評価したいが、これでは何ら展開はない。多くの監督やプロデュサーは飲み会で役者を選んだりしない。もし、そこで

「君いいねえ〜。次回作に出てよ」

と言われても真に受けてはいけない。仲良くなり、彼女にしたいとか、下心があるだけ。そもそも、演技も見ずにルックスだけでキャスティングはできない。

僕の話をするなら、まず飲み会に俳優は呼ばない。以前にも書いたが、プライベートで仲良くなると、いろいろ問題が起こるからだ。その俳優に仕事がなく「監督〜何か仕事くださいよ〜」と言われるのも、その俳優がブレイクしてから「今度、俺の映画に出てよ〜」というもの嫌だ。

本当に役に相応しい実力ある俳優を選ぶべきで、飲んで仲良くなり、馴れ合いで仕事していては、現場でも甘えが出る。俳優が「体調が悪い。100%の力が出せない。でも、監督とは仲良しだし、許してくれるだろう」と考えるかもしれない。それは作品クオリティを下げることに繋がる。

まして飲み会で酔っぱらっているときに「監督。私、映画に出たい〜」とか言ってくる奴はダメ。そんなところで営業する女優もダメ。それで「何か考えるよ〜」という男もいるが、下心見え見え。業界にはそんなタイプが多い。

「芸能人に会わせてあげる」「ドラマとか出てみない?」

と誘う奴にロクな者はいない。話を戻す。監督やプロデュサーは結局、大手プロダクションからキャスティングする。その方が安全だし、レベルが高いからだ。

A子は悪い子ではない。女の色香で仕事を取ろうとは思っていないだろう。しかし、彼女がやるべきはそんな営業ではなく、実力を、演技力をつけることなのだ。彼女の問題は何よりも演技力が弱いこと。小さな仕事はしている。そこで実力を発揮すれば、関係者で必ず認める人が出てくる。続けていれば必ず認められる。でも、演技力がないから依頼が来ない。やるべきは営業ではなく、実力をつけることなのだ。

では、どうすれば演技力がつくのか? ここでまた勘違いをする若者が多い。前回も紹介したがテレビドラマを見ていて「この俳優。本当にダイコンだね。俺が演じた方がまだマシだ」とか、「この程度の演技で女優ができるのなら、私はすぐブレイクできる!」と勘違いすることが多い。

僕は映画を撮る前にロケ地で市民俳優オーディションというのをする。地元の方々からもエキストラだけでなく、セリフのある役を選ぶためだ。全員にカメラの前でセリフを読んでもらう。多くの人が同じことをいう。

「あんなに難しいとは思わなかった。カメラの前に立つだけで緊張する。とてもセリフなんていえない」

そして、その夜からテレビを見ると、どんな下手な俳優が出ていても「この俳優さん。がんばってるわね…」と思えるという。前回も紹介したが、プロ野球を見ていて「なぜ、その球が打てないんだよ!」と怒鳴るおじさんと同じ。実際にやってみると、できないことが分かるのだが、見ているだけだと、自分の方が出来ると勘違いしてしまう。

人のことはいえない。僕も高校時代まで日本映画をバカにしていた。が、卒業後、18歳のときに、ある映画の撮影に同行。朝から晩まで見学させてもらった。バカにしていた日本映画がこんなに苦労して、撮影しているとは思わなかった。その後、8ミリフィルムで学生映画を作ったときも、駄作であっても1本の映画を作り上げることは本当に大変なことだと思い知った。これはシナリオでも小説でも同じ。

作家志望の若者がベストセラー小説を読んで「たいしたことないよなあ。俺がもっと面白い小説を書いてやるよ」とか言っている友人がいたが、書いてないから言えるセリフであること。数年後に知ったという。歌手でも、ミュージシャンでも、脚本家でも、同じ。演じたことない。書いたことない。演奏したことない人たちが勘違いする。自分はできると思い込む。だが、実際にやってみれば、自分がどれだけダメか?痛感する。勝負はそこからなのだ。そこで

「俺は才能ないから辞めた」

となりがちだが、いつも言う通りに「才能」なんて存在しない。何の努力もなしに表現はできない。そこからがスタート。ただ、稀に、優れた素質があり、いきなり演技できる人がいる。いきなり歌える。良い文章が書ける。だが、それは才能ではない。素質がある。向いているということ。センスがある。あるいは趣味でやっていた。でも、そんな人もそこからスタート。いくら素質があっても、いきなりプロの世界では勝負できない。

20歳前後の男の子がいた。小さな町のスナックで歌っている。なかなか上手い。作詞作曲も本人。ルックスもいい。ある業界の人が目をつけてレコードデビューを考えた。その人はレコード会社の友人を訪ね。デモテープを聴かせ、本人のライブを生で聴かせた。「なかなか、いいね。会議にかけてみる」トントン拍子に進んだ。が、レコード会社の人はいう。

「一発屋で終わらせたくない。今からドンドン新曲を書いてほしい。できたら聴かせてね」

それを本人に伝える。こう答えたという。

「デビューさせてくれれば、いくらでも曲くらい書いてやるよ。いいから早くデビューさせてくれよ!」

その相談を僕が受けた。彼のことを知っていたからだ。確かにいい歌を歌う。抜群にうまくはないが、素人ではない。ただ、レコード会社の担当者のいうこともは正解だ。ヒット曲を出すことも大変だが、ヒットを続けることはもっと大変だ。そのためにはヒットしてから、新曲を書いていたのはダメ。なのに、その男の子は「デビューしたら、いくらでも書いてやる」という。わかっていない。自分は才能あると思い込んでいる。

これは一番始末に悪いタイプ。勘違い君は先に書いたようにテレビで見ていて「俺の方ができる」と思い込む。でも、やってみるとダメですぐに気づくが、中には素質があり、そこそこ出来る子もいる。これはもっとやっかい。「俺はすげーんだよ。プロで通用するんだ」という根拠のない自信がある。

だから、上から目線。態度がデカくなる。でも、少しばかり素質があるだけ。それを鍛え伸ばそうとはしてない。その程度ではプロの世界ですぐに木っ端微塵。だから、担当者は今から曲作りをさせて、プロの世界で戦えるようにさせたかったのである。が、彼は理解せず。

結局、デビューは見送られた。当然だと思う。僕のまわりにもそんなタイプはたくさんいた。小説家志望。映画監督志望。ミュージシャン志望。俳優志望。みな、そこそこセンスがあり、素質も感じられた。が、

「俺はすげーんだよ」

という優越感と勘違いで身を滅ぼした。何より、本格的な作品を作らない。それよりも自分の生活を優先している。「俺が真剣になれば、すごい芝居するんだ」「黒澤を超える映画が作れる」という妄想ばかり。だのに

「俺に製作費出せば撮ってやるよ」「月9の依頼がくれば出てもいい」「大手出版社でないと本は出さない」

そんなことを言って、創作活動を怠けていた。そんな友人たちを見て来て。同時に成功し、第1線で仕事をするアーティストを見ていて答えが見えて来る。素質ある人が、見栄やステイタスのためでなく、本当にそれが好きで。お金や名誉のためでなく、打ち込み、努力する。素質を磨く。どうすればよりよい表現ができるのか?考え続ける。

そんな人が生き残り、成功する。逆に消えていくのは「2流出版社からは本を出さない」「アイドルの***を主演にした映画を作る」「&&&社のCMにでられるような俳優になる」そんなことを言っていた連中だ。

表現をしたいのではない。有名になりたい。大手出版社から本を出したい。金儲けがしたい。有名人と仕事がしたい。それが目的なのだ。演劇が、音楽が、映画が、小説が好きなのではないということ。だから、努力しない。努力せずに有名になり、金持ちになり、チヤホヤされたい。それが本音。

本当に演劇が好きなら、どんなチャンスでも生かして演じる。本当に映画を作りたければ「10億ないとやらない」何て言わない。本当にミュージシャンになりたければ、場所を見つけて演奏する。

いかにして実力を上げるか?自分の考える演技をするか? 観客を感動させるにはどうすればいいか? ギャラの額や大手か弱小か?を考える暇があれば、それを考える。要は「どうすれば業界で仕事をできるか?」というより、真剣に表現をしたい人たち。素質を持った、努力する人が生き残り。憧れと勘違いで進もうとする人たちが結局、消えていくということなのだ。

それプラス。前回書いたチャンスというものが必要なのだ。チャンスばかり追いかけてもダメ。まず、実力をつけ、経験を重ね、そこからがチャンスを見逃すな、、、、という話になるのだ。




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チャンスを掴むだけではダメ。夢を掴むために大切なこととは? [映画業界物語]

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チャンスを掴むだけではダメ。夢を掴むために大切なこととは?

チャンスに気づかない俳優の卵たち。という話を前回書いたが、俳優だけでなく、歌手、作家、ミュージシャン、映画監督と、この業界の仕事に就くにはチャンスだけではダメ。今回はもうひとつの大切なことを書く。むしろ、こちらの方が大事なのに、気づいていない人が多い。

例えば、俳優になるにはイケメンで背が高いだけではダメ。美人で巨乳というだけでもダメ。その種の美人美女は芸能界には山ほどいる。つまり、それは競争が激しいということ。大切なのは演技力だ。例え大手事務所に所属できて、コネでドラマにねじ込んでもらえても、演技力がなければ次の作品依頼は来ない。事務所も何度もコネで自社俳優を押し込むこともできない。

むしろ、ブサイクとかブ男の需要がある。デブ、ハゲ、メガネ、チビという俳優は少ない。もちろん演技力も必要だが、ずば抜けたものがなくても認められやすい。なのに往々にして俳優になりたいのは、そこそこ可愛い子とかイケメンの男の子。

「私ってそこそこ可愛いし、女優でいけるかも?」

とか考えるのだが、そこそこではダメ。抜群に可愛い子が山ほどいる世界。そこで勝ち抜くには容姿だけではなく、演技力がなければダメなのだ。以前、主演女優を探していて、ある大手芸能事務所の社長からこう言われた。

「主演? 美女? 30代? ネームバリューがある。演技力もいる。ああ、うちに500人くらいいるから、誰でも使って!」

後日、20人のプロフィールが送られて来た。皆、どこかで見たことのある女優。これが芸能界。そこに食い込んで行くには可愛いだけでは、イケメンなだけではダメなのだ。が、そんなことは想像できるだろうに、なぜ、多くの若い人は俳優になろう。歌手になろうと思うのか?多くが陥りがちなことがある。例えばドラマを見る。

「この女優本当に大根ね〜。私の方がいい芝居できるわあ」

「この映画つまらないなあ。俺が撮った方がまだいいよ~」

と思ったことはないだろうか? 自分が芝居をしたこともないのに、自分が監督をしたこともないのに、自分がやればもっと上手くできる!そんな勘違いをすることがある。一般の人でもよくある。プロ野球を見ていて

「何でその球が打てない!ど真ん中だろう?」

と中継を見ていて怒鳴るおじさんがよくいる。ボクシングの試合をテレビで見ていて

「右右、右だよ。回り込んで左、あーーダメだなあ」

という人もよくいる。映像で見ているのと、バッターボックスやリングに上がるのでは全然違う。テレビモニターをお茶の間で見ているようにはいかない。なのに「ダメだなあ」とか思ってしまう。これと同じ心理。テレビや映画で見ていると、粗を見つけやすい。それは問題点を見つけただけなのに、なぜか人は、それに気づいた自分は同じ失敗をしない。もっとうまくできると勘違いすることが多いのだ。

東京ドームのバッターボックスに立っただけで、文句を言っていたおじさんは足が震えるだろうし、映画の撮影現場に立てば、どれだけ大変か?を「俺の方がマシ」という映画ファンは痛感する。が、それが想像できない。私の方ができる。俺の方がうまい。と勘違いする人が多い。ただ、多くの人はそういいながら俳優や監督を目指さないので問題は起こらないが、勘違いしたまま芸能界、映画界に飛び込んでから、その厳しい世界に気づくのである。

何よりも問題なのは「才能があればやっていける。私は自分に才能があると信じたい」という人が多いことだ。僕は以前から言っているが「才能」なんて存在しない。素質がある人がそれを磨き、実力を伸ばし、表現の場で戦ったときに素晴らしいものができる。才能があるから、何の経験がなくても、素晴らしい演技をしたり、感動的な映画が作れたり、泣かせる歌を歌えるわけではない。「才能」なんていう言葉があるから多くの人が勘違いしてしまう。

別の言い方をすれば、素質がある人が努力に努力を重ねて素晴らしい演技をしとき、それを見た観客が「自分には真似のできない演技だ。努力だけでできない!」と思う。それを「素質」と絶え間ない「努力」とは解釈せずに、「才能」ということにすれば自分を納得させるのに便利。そんなな言葉というだけだ。

つまり、素質のない人はもともと演技をしてもダメ。音楽や映画もダメ。ただ、素質は数字では表現できないが、20%の素質がある人でも、もの凄い努力をすれば、80%の資質ある人を超えることはできる。「才能」があるから成功する訳ではない。自分の素質を磨き続ける努力が成功に結びつく。

それが分からずに「私はそこそこ可愛いから」「俺はキムタクに似ているから」という理由で俳優を目指す若い人はとても多い。そして先に上げた素質を磨く努力をするのではなく、前回書いた「チャンスをつかむ」ことに夢中になってしまう。具体的に書こう。

無名女優のA子さん。無名といっても、もう30代。結構、可愛い。小さな役で何本かの映画に出ているが、誰も知らない。小さな事務所に入っているが力がなく、ドラマや映画のオーディションにも行けない。けれど、彼女は諦めない。

「いつかブレイクしたい!」

とがんばっている。知人の監督が飲み会をすると聞けば、参加。アピールする。その種のパーティがあれば飛んでいく。その営業力はなかなか。出版社にグラビアの売り込み。監督や原作者に直談判もする。なのに、小さな仕事ばかり、それなりの依頼も来ない。なぜか?

実力がないからだ。演技力がない。可愛いだけ。可愛いだけなら、この世界。いくらでもいる。それに30代。10代、20代の可愛い子がいくらでもいる世界。その上、演技力がない。下手ではないが、セリフを普通に読む程度。なのに彼女は演技力を磨くことをせず、営業活動に勤しんでいる。だから、飲み会で出会った下心地ある監督からしか依頼がない。まじめな子なので、それが分かれば拒絶するのだが、結局別の場所でも同じような男にしか興味を持たれない。

チャンスをつかむために監督やプロデュサーに近づく。が、興味を示すのはその種の男性だけ。親身に応援してくれる人に出会っても実力がないので、次に繋がらない。彼女はそれに気づかず、今も営業を続けている。間もなく40代。実力よりチャンスばかりを追っていると、結局そんなことになってしまう。では、どうすればいいのか? 実力をつけるとはどういうことなのか? 今回は長くなったので、また別の機会に書かせてもらう。(つづく)



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「明日にかける橋」ラスト舞台挨拶ツアー終了ー帰宅。  美里ビールで乾杯! [9月ー2018]

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「明日にかける橋」ラスト舞台挨拶ツアー終了ー帰宅。

 美里ビールで乾杯!

「明日にかける橋」絶賛上映中!この夏いちばん泣ける映画。

名古屋 伏見ミリオン座 
静岡  ららぽーと磐田 
大阪  十三シアターセブン(28日まで) 
静岡東宝会館(28日まで)
土浦セントラルシネマも上映中!

http://asunikakeruhashi.com



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 「明日にかける橋」ラスト舞台挨拶ツアー 終了。本当にありがとうございました! [9月ー2018]

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 「明日にかける橋」ラスト舞台挨拶ツアー

 名古屋、静岡、大阪。

 多くの方が来場。本当にありがとうございました!
  
 伏見ミリオン座、十三シアターセブン。ららぽーと磐田、

 本日も上映中です。他でも絶賛上映中です!



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明日にかける橋ーおばさんたちが作った映画。応援をお願いします。 [9月ー2018]

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昨年末に完成披露上映会を地元で開催。映画は大評判。多くの人たちが観てくれました。ここで、映画を作ったおばさまたちが再び活躍。上映会の収入を、ホールのレンタル料とかを引いて、あとは全てを宣伝費にしようと考えたのです。

撮影時も地元メンバーは仕事そっちのけで、撮影のお手伝い。交通整理からお弁当作り、運転。そして出演まで。だからこそ、映画は無事に完成したのです。なのに誰もギャラも交通費も取らず、全員がボランティア。年末の上映会も収入は全て映画館公開のための宣伝費にしたのです。ここが本当に偉い。

というのは、地方映画はがんばって作っても、地元で上映して終わり…ということが多いのです。町のアピールのために作ったのに意味がない。日本各地で上映してこそ、目的を果たすことができる。おばさまたちはそれを理解し実践していたのです。

さあ、宣伝費も集ったところで今回の「明日にかける橋」の場合は、まず東京の映画館と交渉。単なる地元のPR映画ではなく、一般の人が観て楽しめる感動映画であることを理解してくれて、夏にロードショー。何と名門映画館・有楽町スバル座での公開でした。続いて、大阪、名古屋。地元静岡県での公開。それも大手の有名映画館ばかり! ロスアンゼルスの映画祭にも招待上映が決まりました。

ですが、ここからが問題。多くの町で上映されるということは、それなりの宣伝をせねばなりません。いくら映画が感動的でも、宣伝しないとお客は来てくれません。宣伝はポスター、チラシだけでなく、いろんな費用がかかります。宣伝会社への依頼。東京の試写会もせねばならない。

会場のレンタル。舞台挨拶。ハリウッド映画の大作だと5億円くらい宣伝費を使います。でも、今回は本当に僅かな宣伝費しかない。なのに多くの映画館が上映してくれる。そこで委員会のおばさまたちが考えたのが、クラウドファウンディング。それによって宣伝費の一部を賄おうと考えたのです。

結果、多くの皆様が参加してくれたお陰で、目標額が達成できました。ただ、それで十分な宣伝費が集った訳ではありません。東京、大阪公開〜静岡公開で全ての宣伝費が尽きました。が、大阪では映画館を移して再公開、地元静岡県では延長上映、そして名古屋、京都、岡山でも公開予定。さらに地方での公開が続きます。まだまだ、宣伝費は必要。

なので、皆様にもうひとつだけお願い。皆さんの町に映画が来たときは、ぜひ、映画館で観てほしい。できれば友達と一緒に行ってほしい。TwitterやFacebookで映画のことを書いてほしい。そんなことが宣伝になり、多くの人が「明日にかける橋」の存在を知るきっかけとなります。

今もまだ、地元委員会のおばさまたちは、自分の仕事をした上で、時間を作り、お寺に集って会合。町中にポスターを貼ってまわったり、チラシを配ったり。宣伝費の寄付をお願いしたりと、がんばっています。でも、1円の人件費も取らず、自分たちの町を伝える映画を観てもらうために走り回っています。本当に凄い方々。

負けじと僕もいろんな形で宣伝。大阪、名古屋、京都でも多くの方々に「明日にかける橋」を観てもらえるようにがんばっています。何とか、今後も、いろんな形で、皆様の応援が得られればと願っています。

もし、宣伝費の寄付をお願いできる方はこちらに連絡をお願いします=>ffc2017@yahoo.co.jp


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「明日にかける橋」ラスト舞台挨拶ツアー 伏見ミリオン座 ららぽーと磐田 十三シアターセブン で舞台挨拶! [9月ー2018]

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絶賛上映中の「明日にかける橋」

名古屋 22日 伏見ミリオン座 舞台挨拶

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静岡  22日 ららぽーと磐田 舞台挨拶

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大阪  23日 十三シアターセブン 舞台挨拶

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チャンスを掴むということーそれに気付かず消えて行く俳優の卵たち? [映画業界物語]

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俳優になる。或は作家になる、歌手でも、映画監督でも、実力だけではなくチャンスというものも大きい。いくら素晴らしい演技力を持っていても監督やプロデュサーの目に止まらなければテレビや映画。大きな舞台での仕事はできない。いくら面白い小説を書いても、出版社が認めなければ本にはならない。歌手がCDを出したり、ライブをやるのも同じ。業界の人たちが認めないとスタートできない。

例えば俳優の場合はオーディションに参加するのが第1歩。だが、その前に事務所に所属しないとオーディションにも行けない。監督やプロデュサーに会うこともできない。どんなに演技力があっても、見てもらうこともできない。さらに、事務所でも力のないところやドラマ志向でない所だと、映画会社やテレビ局からオーディションの連絡が来ない。そんな事務所に所属していてもチャンスはめぐって来ない。

といって大手の事務所に所属するのは簡単ではない。小さな事務所に入るのさえ大変。だが、オーディションだけが全てではない。小さな出会いから大きな展開が始まることもある。例えば、今回の「明日にかける橋」出演者。ある3人は僕のワークショップに来てくれた子たちだ。

「え、監督のワークショップに出れば出演できるんですか?」

と言われそうなので詳しく説明する。俳優の卵たちはこう考えがちだ。

「有名監督のワークショップに行けば、その監督の映画に出してもらえるかも?」

だが、ほとんどは監督にとってワークショップはアルバイト。そこから次回作のキャストを選ぼうとは思っていない。ただ、主催者はそれを匂わせて参加者を増やし、儲けようと考えている。なのに、こういう卵たちもいる。

「映画に出れると聞いてワークショップに出たのに、エキストラしかやらせてもらえなかったよ。高い料金払ったにダマされたなあ!」

これは大きな間違い。ワークショップに出たくらいで、それが1万円の費用だとしても、そんなことで映画に出られると思ったら大間違いだ。エキストラだって勉強。ダマされたどころかラッキーだったと言える。出演するということは、もの凄く大変なこと。もし、エキストラと言われたら、自分の実力がその程度と考える方がいい。

それが通常のワークショップのあり方。だが、僕は考えた。本来のオーディション。時間がない。1人5分ほどで判断せねばならない。5−10人と一度に会う。自己紹介と台詞読み。それだけで実践に耐える新人を選ぶのは大変。といいながら、僕はその中で、かなり凄い子たちを何度も選んでは来ている。ただ、短時間では実力発揮できない人もいるはずだ。

そんな中に、なかなかの実力者がいるかもしれない。そう思って昨年3回のワークショップを行なった。そこから役に合う3人を選んだ。もし、彼らが、僕のワークショップに参加しなければ、映画出演はなかった。そして、役を決める最終ワークショップ(とは彼らには一切伝えていないが)に参加してなければ、選ばれることはなかった。つまり、彼らはチャンスを掴み、それを生かしたのである。

ある役。一番の候補はA君だった。が、彼は1回目のみの参加。あとは来ていない。おまけに「いい役者が見つかるといいですね?」とまで言っていた。なぜ、「俺を選んでください!」と言わない。お前の仕事は何だ? やる気がない。また、その役候補にB君は最終日に早退。じっくり演技を見ることはできず、諦めた。

逆に「最終日。撮影で行けません。残念です」と連絡してきたC君が、最終日の後半戦で現れた「撮影が早く終わったおで...」と。結局、C君とD君の決戦。遅れて来たC君がその役を勝ち取る。もし、撮影が早く終わらなければ、もし、C君が「もう、間に合わないから行かないでおこ」と考えたら。結果は違っていた。こんなことがよくある。実力は3人ともほぼ同じ。最後は運の強さだ。これもチャンスを掴むということだ。努力だけではない。

僕も同じような経験がある。アルバイトをしながら、シナリオを書いていた30代。平日の昼間に業界の先輩から電話がかかってきた。

「明日から撮影。メイキングの仕事。来れる?」

えー明日から?と思ったが、その場でOKして、そのまま事務所に向かった。ら、その監督に「お前、ピザ屋みたいだな!」と言われたが、バイトはいつでも休めるものにしてあった。翌日から10日間の合宿ロケとなる。その監督はいう

「もし、お前が電話に出なかったら、別の奴に連絡したんだ。よくあんな時間にいたな?」

これもラッキーとしか言えない。たまたまバイトが休みの日。それもたままたアパートにいた。携帯のない時代。家の電話機が鳴った。その仕事で認められた僕は、別のメイキングの仕事をもらい。それらの作品が認められ、その後、製作会社の社長からドラマの監督をするように言われる。それが監督デビュー作となる。

もし、あのとき、部屋にいなかったら、別の展開だったかもしれない。先輩が僕に電話してくれなければ...。僕でなくてもよかったのだ。いろいろ感謝と同時にラッキーだったと感じる。僕としては、そのチャンスは逃しても、別のチャンスをものにして監督デビューしたと思っているが、そのチャンスは5年後か、10年後か? それは分からない。今、目の前のあるチャンスに気づき、掴めるか?が大事。

監督になってから、身近にいる若い俳優たちに声をかけることがある。友人監督のオーディションがある。僕から頼めば参加させてはもらえる。事務所がどこでもOK。だが、若い連中はこういう

「その日。バイトなんすよ!」「シフト入ってるんで抜けられないんすよ」

そのオーディションで認められ、大きな役がもらえたかもしれない。が、彼らはバイトを優先した。そんなことが何度もあり、それ以降「バイトがあるから」という返事をしたら二度と連絡はしない。小さな仕事を頼むこともある。が、俳優の卵はこういう。

「その日、友達と旅行に行くんですよ」「結婚式があるんですけど」「体調が悪くて」

芝居以上に大切なものがあるということだ。そんな奴に仕事は任させられない。彼らは想像しないのだろうか? その仕事を受けていれば、他のスタッフとも知り合う。その人たちから別の仕事を依頼されるかもしれない。そこから仕事が広がる。

なのに、多くの卵たちはそんな想像はしないのだろう。「バイト休むと店に迷惑かけるしなあ」「友達との約束だから迷破れないし」「前々から決まっていたんで」と考えるのか?それなら、その気持ちを大切にできる仕事を選んだ方がいい。俳優業は親の死に目に会えない仕事。その意識の低さと、チャンスというものの大切さを分かっていない。小さなチャンスを逃しても、「また、何か声がかかるだろう」と考えている。

「すみません。劇団の公演なんですよ...」

これは仕方ない。それは役者として大切な仕事だから。だとしても、それが何度も続くと、縁がないと思われてしまう。何度もダメという俳優に何度も連絡はしない。他に頼める先はいくらでもあるのだから。小さなチャンスがどれだけ大きなものか? 分かってもらえたと思う。それを理解できないと俳優だけではない。作家でも、歌手でも、映画監督でも、その手の仕事に就くのは難しい。けど、チャンスって何か?学校では教えてくれない。受験や就職試験以外で運命変わることないから、気付かないのだろう。これも戦後教育の弊害なのかもしれない。


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「明日にかける橋」最終舞台挨拶ツアー。長澤凛さんも参加! [9月ー2018]

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「明日にかける橋」最終舞台挨拶ツアー。長澤凛さんも参加!

名古屋 22日 伏見ミリオン座 

静岡  22日 ららぽーと磐田 

登壇者 岡村洋一、長澤凛、太田隆文監督他


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【告知】ー「明日にかける橋」残念ながら豊川市公開はありません。。 [9月ー2018]


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「朝日のあたる家」「向日葵の丘」は豊川市公開がありましたが、

今回の「明日にかける橋」残念ながら豊川市公開はありません。

最寄りの上映館は名古屋の伏見ミリオン座。

少し遠いですが、ぜひ、そちらでご覧下さい。

申し訳ありません。

22日伏見ミリオン座初日は太田監督とキャストによる舞台挨拶あり。

よろしくお願いします。



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