SSブログ

メイキング編集中(20)ー腐った魚で刺身を作る料理人の葛藤か? [7月ー2018]

36776611_2025922294148731_7881449160652619776_o.jpg

作品を規定の25分にしたものを見た。学生君の撮ったブレブレ映像。どうにか使える部分を3秒とか5秒とか、安定した映像の間に入れてみた。なんとか行けると思っていたが、やはりダメ。そこだけ船酔いする。目がクラクラする。これを全国の視聴者に見せるわけにはいかない。

どんな状態か?想像しづらいと思うが、ビデオカメラで子供の運動会とか舞台発表を撮ったものを見たことあるだろうか? お母さんがハンディカムで撮影したもの。あんな感じだと思ってもらえればいい。ただ、こちらの撮影はカメラに慣れていないお母さんではなく、映画科で学ぶ大学生。それも高価な一眼レフカメラを持っている。動画も撮れる高級機だ。それだけに悲しい。

さて、どうすればいいか? どうにか使えるカットもあるが、これではダメ....というカットもいくつかある。そこだけスチールにするか? ただ、番組を見ていて「あれ?なんで急に静止画になるの?」と思われてはいけない。そこに意味を持たせ、「演出」にせねばならない。

いつだったか、「エヴァンゲリオン」だったと思うが、作画が間に合わなくて、放送日が迫り、でも完成しないーーーというときに、下絵(線画)をそのままー着色せずにー使った回があった。が、間に合わなかったというより、あえて衝撃を表現するために下絵を使ったという演出に見えた。あれは見事。そのように、いくら問題があっても、製作費がなくても、時間がなくても、観客や視聴者には関係ないので、作り手は知恵を絞り、作るのが仕事。意味ないところで静止画にするのはアウト。そこに意味や演出がないといけない。

新たに撮影したものープロの映像ーで半分以上の構成をしたので、余計に手ぶれの酷い映像が目立ってしまうのだ。どうすればいいか? どんな料理人でも腐った魚で刺身は作れない。が、刺身以外で何とか食べられる。できれば、そこそこ美味しい料理が作れないか? それを考えるのも演出家の仕事なのだ。


DiHE4YWU8AEU3tu.jpg
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

「明日にかける橋」新ロビーカード紹介 ユキヒコ登場! [ロビーカード紹介]

DjKL6u9V4AAbFZg.jpg

さて、初登場のユキヒコ君。

映画を観た方はすでにご存知。物語の鍵を握る重要なキャラ。

演じるは宮本弘佑くん。

ギターを背負っているのでバンドやってる青年? 

さあ、正体は映画館で確かめてほしい。

8月11日(土)〜大阪・テアトル梅田公開。

9月1日(土)〜静岡県公開。

9月22日(土)〜名古屋・伏見ミリオン座公開。

公式HP=http://asunikakeruhashi.com



DiHE4YWU8AEU3tu.jpg
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

メイキング編集中(19) ついに25分の尺になる!間も無く編集終了? [7月ー2018]

36776611_2025922294148731_7881449160652619776_o.jpg

配信される枠は30分なので、25分というのが決まり。その尺まで昨日の内に来た。あとは細かな直しだ。が、まあ、25分とは思えない中身の濃さ!自分でいうのも何だが、2週間の撮影の全てを25分に入れ込んだ。これが「楽な編集」コースを選べば1週間でできる(面白そうな日だけを選んで、そこからのみ編集する)のに、1ヶ月かけて全素材から選んだ。

もちろん、素材がダメで全く使えない日もあるし、番組の主人公が出ていない日からは使わない。が、それでも当初3時間。そこからどう繋いでも、どう加工しても、ブレブレ、ピンボケを修正できないものはボツにする。ここで2時間に縮む。さらにドキュメンタリーとして、面白くないもの。さほど興味を引かないエピソードを抜く。そのエピソードだけ見れば面白いが全体を通してみたときにスピードを失うものもボツ。これで30分になる。

それらシーンもすでに何時間もかけて編集、加工したもの。惜しい気がするが、カットすることで作品のクオリティが上がる。こうして、最後の5分をカットして(1分の映像を一気にカットはできない。10秒。2秒。4コマという単位で抜く)ついに25分だ。ここからはテロップ等を入れる。すでにいくつかは入れているが、フォントを揃える。今回は角ゴシック。サイズも全て同じにする。

俳優、実行委員、スタッフの名前を間違わないように、シナリオのスタッフ表で確認。仮の音楽も入れてみる。あと、ブローアップ。スチール化。ブレブレの画面をより見やすくする。あとは全体を通して見て、流れや盛り上がりを確認。退屈せずに見れるか? 興味を引くか? チェックする。ドキュメンタリーは真面目で、ダラダラしているものが多いが、やはり見易さ、面白さというのは大切。

本日中に最後まで行きそうだ。あとは担当スタッフに整音をしてもらう。僕はナレーション原稿書き。また、編集されたものを映っている俳優の事務所に見せて確認してもらう。まだまだ、作業は続くが、一番の難関。ブレブレ、ボケボケ素材の編集は間もなく終了だ。

結局、25分の内、半分のエピソードはメイキング素材を使わずに作った。撮影中に僕が撮ったスチール写真。そして新たに撮影した舞台挨拶やインタビュー映像。それでも半分近くをあの素材を加工して使用している。さて、どんな上がりになるのか?


DiHE4YWU8AEU3tu.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。