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明日にかける橋ーポスプロ日記 チラシのデザイン候補5種が到着! [2月ー2018]

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数週間前にデザイナーさんと打ち合わせしたチラシ(ポスターも同じデザイン)候補が上がって来た。打ち合わせの際にあれこれイメージを出し合った末に、完成披露試写会時のパンフレットの表紙デザインが評判よかったことと、映画のイメージが伝わりやすいとのことで、その路線で行くことにした。

その方向でちょっとした違いのある3週類作ってもらった。さらに裏側。ストーリー、解説、スチールが入った部分。こちらは2案作ってくれた。その合わせて5種が今朝、到着。壁に貼って検討している。

チラシの場合。まず大切なのは内容が伝わること。目立つこと。手に取って見てみたくなること。デザインが美しいこと等がある。が、いくら美しくても映画のチラシだと気付かないとダメ。また、目立っても、映画の内容が反映されていないのもアウトだ。

近年の映画チラシ。日本映画は安易なものが多く、俳優の顔写真を切り取って何人分も貼付けるパターンがやたら多い。「こんなに有名な俳優がたくさん出ていますよ〜」ということをアピールするのだが、今時「**さんが出ているから行こう!」なんて動機で映画を観る人は少ない。だからこそ、顔写真を張り合わせるだけのものは効果が薄い。(なのに、やたら多い! 理由は後述)

内容を伝えるのもむずかしい。「明日」はいわゆるタイムスリップものである。が、SFドラマではない。むしろ文芸作品に近い。また、タイムスリップを絵で伝えるのもむずかしい。そして1989年が舞台なので、やはり懐かしい時代の家族物語的な要素が強い。それをどうやって絵とキャッチコピーで伝えるか?「明日にかける橋」なので、やはり「橋」はビジュアルに欲しい。

あの舞台となる橋はとても美しく、印象に残る。また、懐かしいイメージもあるのでメインビジュアルにした。となると、残るはタイムスリップ。感動。涙。家族物語等の内容をどう伝えるか? チラシは裏面もある。表で引きつけて裏で説明することもできる。そんなこんなでデザイナーさんと考えて、表2案。裏3案を作ってもらった。

この種のデザイン会議では監督やプロデュサー。製作会社の社長は本当に無責任な発言をすることが多い。「俺はこれが好きだなあ」「女優の**さんは人気あるから大きく扱おう」「こんなもんじゃないの〜」「俳優の顔が出てればいいよ」てな感じ。自分趣味や俳優事務所の顔色ばかりを優先して考えている。総じて彼らはセンスがない。そんな人たちがデザインを決めるのでダメなのだ。

大事なのは映画館に来た観客が手に取り、持ち帰ってくれるか? チラシを見て映画館に来てくれるか? なのだ。上がった5案。徹底して考えて、問題点を上げ、改良点を考える。その上でデザイナーさんに直してもらい、完成となる。そして印刷所に出して、いよいよ映画館に並ぶのである。


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