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地方映画の力ー僕の作品は他の地方映画と違うメリットがある? [地方映画の力!]

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地方映画は我が故郷をアピールすることが目的で作られることが多い。そして映画館で公開される前から地元の宣伝になる。制作発表や宣伝段階でも街がPRされることは前回書いた。出演俳優が番組やブログでロケ地のことを伝えてくれる。映画サイトがその街で撮影が行われることをネットで発信してくれる。これだけで数百万から1000万近い宣伝費をかけるのと同じ効果なのだ。

どの地方映画でもそれは同じなのだが、僕の作品はさらに、もうひとつメリットがある。自分でいうのは何だが、僕自身が毎回、映画の企画時からブログとFacebook、そしてツイッターで情報発信をしていること。先の2つは毎回、準備段階、撮影、編集、宣伝、公開とその全てを日記形式で綴る。このFacebookでも今回の「明日にかける橋」のことを何百回も書いている。

もちろん、多くの人に映画を知ってもらい、観てもらうための宣伝の一環だが、そのことによって「袋井って街で太田監督は新作を撮るのかあ〜」「磐田ってとこでもロケするらしいなあ。あのサッカーのジュビロ磐田の磐田?」「森町ってとこは監督が好きな古い風景が多いなあ。どこにあるんだろう?」と読者は感じる。

これは映画の宣伝と同時に町のアピールにもつながる。僕のFacebook「友達」やブログの読者はロケ地の町を覚え、関心を持ってくれる。「映画を観る前に一度、その町に行ってみようか?」「撮影でボランティアを募集しているなあ。応募しよう」「市民俳優オーディションが地元であるのか!いいなあ」と町に来てくれたりもする。だから毎回、全国から応募やボランティア、市民俳優がやってくる。

「ただ、監督がブログを書くのは当然だろ?」という人もいるだろう。いや、当然ではない。ほとんどの監督は撮影日記を書かない。ブログで毎日連載なんてしない。本当は監督が情報発信することが一番、映画ファンは興味を示すのだけど、忙し過ぎて時間がないので、ほとんどの監督が制作日記のようなものを連載する余裕がない。たまに映画公開前に限定2週間とかでブログを書く監督もいるが、それですら極まれだ。

なのに何で僕がそんなことできるのか? は以前に何度も書いたが、僕は毎回7人分の仕事をする。そして映画制作以外の時間はなくてもいいと思っている。「たまにはパチンコ行きたいし」「旅行もしたい」「家族団らんも大切だし」とサラリーマンのようなことをいう監督もいるが、映画作りは戦い。人生を賭けた勝負。だから、プライベートがなくても良い映画を作ることの方が大事と僕は考える。

ま、動機は何でもいいが、ブログ、Facebookで僕が発信することで大きな宣伝になるのだから、やらない手はない。現在、Facebook友達は3297人。ブログは1日800件アクセス。これが公開前になると5000ー8000アクセスになる。Twitterは5000人くらいのフォロワーがいる。つまり、映画の情報が1万人を超える人たちに毎日発信できるのだ。これは大きい。

また、僕の映画を毎回応援してくれている著名人、文化人、俳優、歌手、政治家の方々もいる。その人たちがシェアやリツイートをしてくれるので、さらに情報は拡散される。全国に応援団ともいえる人たちもいて、僕が映画を撮ると熱烈応援してくれる。自分の店にポスターを貼ってくれたり、ブログで映画の感想を書いてくれたり、Twitterで上映する映画館を告知。上映時間までツイートしてくれるたりもする。

それらを含めると、これも数百万の対費用効果ーつまり、数百万円を使わずにして、それだけの宣伝効果が上がる。だから、なぜ、多くの監督はFacebookやブログで映画日記を連載しないのだろう?とも思うのだが、皆、映画の公開日を告知する程度で、企画時から日記を連載する人はほぼいない。

もちろん、そんなことをすれば、映画ファンからあれこれ質問が来て、答えないと「無視された!」「裏切られた!」と騒ぐ人もいる。1人に答えると次々に質問がくる。返事で1日2時間!邪魔にしかならない大きなお世話もあり、本当に大変なことになる(僕も一時期大変でFacebookを二度休止した)ただ、それでも宣伝になるのだが、やるべきだと思うのだが、そんな監督はほとんどいない。

その意味で僕が担当する映画は他とは違うメリットがあるといえる。「自画自賛?」と言われそうだが、それなりの効果があるので続けたい。もちろん、監督でなくても地元の方が情報発信をするのも大事。宣伝こそが、町のアピールに一番大きな力となる。地方映画の多くは何億もかけた企業映画のような宣伝費はないのだから、せめて無料のネットを使い情報発信することは大切なのだ。


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