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「明日にかける橋 1989年の思い出」健太です。 昨年末の完成披露試写会をご覧になった方には説明不要。 [2月ー2018]

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「明日にかける橋 1989年の思い出」

久々に新しいロビーカードを紹介。

健太です。

昨年末の完成披露試写会をご覧になった方には説明不要。

誰で、どんな役割を果たすのか? 

内緒です。ふふふ。

涙溢れるキャラですね。



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ニューフェイス越後はる香のデビュー作!ブレイク必至。お楽しみに! [キャスト]

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映画「明日にかける橋 1989年の想い出」

いよいよ完成間近。

夏前に東京先行公開予定。全国は秋。

ニューフェイス越後はる香のデビュー作!

ブレイク必至。お楽しみに!


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明日にかける橋ーポスプロ日記 なぜ、多忙な日々終わらぬ?! [2月ー2018]

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税理士事務所に行き、最終的な手続き。再編集も数週間前に終わり MA待ち。これでようやく次の仕事の準備と思ったら、友人知人が監督した映画が相次いで公開された。映画界は仁義の世界。「忙しくて見れませんでした」では通らない。そんなときに体調を崩し、数日間寝込む。今も調子はよくない。

観に行かねばならない映画は他にもある。都内ではなく、かなり遠い場所だったりする。片道2時間とか! そんなときに「明日」チラシデザインが上がった来た。その問題点を考えて、直しを提案せねばならない。次の仕事のために読まねばならない本が10冊ほどある。申告終えてほっと一息と思いきや!!!時間と体力が足りない。

まずは体力だ。幸いインフルエンザではないようだが、僕はめったに風邪は引かない。過労で倒れて数ヶ月寝込むことはあるが、小さな病気はあまりしない。なのに、なぜ? 再編集を終えてほっとしたのがダメだったのだろう。来週からは取材が始まるのに、体力が持たない。。。というところで、まずは何から片付ければいいのか? 


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映画「ミッドナイトバス」上映時間は2時間39分だが夢中で観た! [映画感想]

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先日、有楽町スバル座で映画を観た。地味な物語だが心に染みるともていい作品で、オープニングから退屈することなく観てしまう。終了後に時計を見ると、何と上映時間が2時間40分ほどあった。調べると2時間39分。かなり長尺だった。が、長さを感じさせず、何度も涙が零れる感動の家族物語。派手な見せ場もないのに、その絆をせつせつと描くことで、いろんなことを考えさせられた。とても上映時間が2時間39分とは思えなかった。


映画批評を見ていて思うのだが、よく「長過ぎる」「映画は2時間以内であるべき」「あと15分カットできるな」とかいうコメントを見るたびに、ため息が出る。というのは物語には1時間半で描けるものもあるが、4時間かけないと描けないものもある。4時間でも退屈させない物語もあるし、1時間半でも退屈な物語もある。

要はクオリティなのだ。僕の映画も2時間を超えるものが多い。「青い青い空」は2時間10分。「向日葵の丘」は2時間20分。今回の「明日にかける橋」も2時間10分くらいになりそうだ。だが、観た人の多くは「退屈させない感動の物語で何度も涙溢れた」といってくれる。もちろん、中には「長過ぎて退屈した」という人もいるが、詳しく聞くと、そもそも物語の題材に興味が持てなかったというもの。上映時間ではなく題材が問題だったのだ。

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ある映画を観た友人。「上映時間が長い!」という種の批判をしていた。そして「あと20分は切れるシーンがあるなあ」と、よく映画レビューに書かれているようなことをいうので「だったら、どこを切ればいいと思う?」と聞いてみた。「***のシーンはなくてもいいよなあ」というが、そこがないと辻褄が合わなくなる。「****はいらない」いえいえ、そこがないと主人公の背景が分からない。

「とにかく長いの!」と言われた。分かったことは「20分は切れる」と具体的にいうが、それは全て必要なシーン。つまり「それらのシーンがなくても成立する。だから、カットできる」ということではなく「あと20分早く終われば、もっと早く映画館を出られたのになあ」ということなのだ。「20分カットしたら、映画がおもしろくなる」とか、「無駄なシーンが20分もある」ということではないのだ。

20分とか具体的な数字を上げるので、細かく見ているんだなあ〜と思ったら、何ら明確な数字ではなく、要はその映画の題材に興味がなかっただけ。それを時間のせいにしていた。そんなふうに考えると、やはり映画の善し悪しは時間の長さではなく、中身なのだ。4時間かかる物語を2時間でやってもクオリティが下がるだけ。1時間半で出来るストーリーを2時間かけるとダラダラする。そこがポイントなのだ。

その意味で2時間39分の「ミッドナイトバス」もそれだけの時間が必要な物語であり、退屈させないで一気に見てしまったのは、クオリティが高いということ。お勧めです。


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明日にかける橋ーポスプロ日記 チラシのデザイン候補5種が到着! [2月ー2018]

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数週間前にデザイナーさんと打ち合わせしたチラシ(ポスターも同じデザイン)候補が上がって来た。打ち合わせの際にあれこれイメージを出し合った末に、完成披露試写会時のパンフレットの表紙デザインが評判よかったことと、映画のイメージが伝わりやすいとのことで、その路線で行くことにした。

その方向でちょっとした違いのある3週類作ってもらった。さらに裏側。ストーリー、解説、スチールが入った部分。こちらは2案作ってくれた。その合わせて5種が今朝、到着。壁に貼って検討している。

チラシの場合。まず大切なのは内容が伝わること。目立つこと。手に取って見てみたくなること。デザインが美しいこと等がある。が、いくら美しくても映画のチラシだと気付かないとダメ。また、目立っても、映画の内容が反映されていないのもアウトだ。

近年の映画チラシ。日本映画は安易なものが多く、俳優の顔写真を切り取って何人分も貼付けるパターンがやたら多い。「こんなに有名な俳優がたくさん出ていますよ〜」ということをアピールするのだが、今時「**さんが出ているから行こう!」なんて動機で映画を観る人は少ない。だからこそ、顔写真を張り合わせるだけのものは効果が薄い。(なのに、やたら多い! 理由は後述)

内容を伝えるのもむずかしい。「明日」はいわゆるタイムスリップものである。が、SFドラマではない。むしろ文芸作品に近い。また、タイムスリップを絵で伝えるのもむずかしい。そして1989年が舞台なので、やはり懐かしい時代の家族物語的な要素が強い。それをどうやって絵とキャッチコピーで伝えるか?「明日にかける橋」なので、やはり「橋」はビジュアルに欲しい。

あの舞台となる橋はとても美しく、印象に残る。また、懐かしいイメージもあるのでメインビジュアルにした。となると、残るはタイムスリップ。感動。涙。家族物語等の内容をどう伝えるか? チラシは裏面もある。表で引きつけて裏で説明することもできる。そんなこんなでデザイナーさんと考えて、表2案。裏3案を作ってもらった。

この種のデザイン会議では監督やプロデュサー。製作会社の社長は本当に無責任な発言をすることが多い。「俺はこれが好きだなあ」「女優の**さんは人気あるから大きく扱おう」「こんなもんじゃないの〜」「俳優の顔が出てればいいよ」てな感じ。自分趣味や俳優事務所の顔色ばかりを優先して考えている。総じて彼らはセンスがない。そんな人たちがデザインを決めるのでダメなのだ。

大事なのは映画館に来た観客が手に取り、持ち帰ってくれるか? チラシを見て映画館に来てくれるか? なのだ。上がった5案。徹底して考えて、問題点を上げ、改良点を考える。その上でデザイナーさんに直してもらい、完成となる。そして印刷所に出して、いよいよ映画館に並ぶのである。


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明日にかける橋ー現状を報告。映画、申告、映画館公開等 [2月ー2018]

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「明日」進行報告。

再編集は少し前に終え、現在は音効(音響効果)さんが音付けをしてくれている。それが終わったら、すでに完成している音楽と共にミックスダウンするMAを行なう。さらに寄付応募が3月下旬で終了するので、それをまとめた地元実行委員会からの報告を受けてエンドロールに名前を追加。完成した映画に付けると完全完成。

申告準備がほぼ終了。

数日内に税理士さんを訪ねて疑問点が全て解決されていれば、あとはお任せ。税務署に申告をしてもらう。映画としては低予算作品だが、それでも数千万円の費用がかかっており、それを数百円。数十円単位まで全て確認して申告するのは本当に大変な作業だった。

宣伝活動の準備。

現在、東京6月、全国秋公開を目指して配給会社が映画館と交渉中。夏の映画なので7月8月に公開できるといいのだが、映画館は大手映画会社の作品を優先。インディペンデントは搔き入れ時である夏休みに上映することはまずできない。だから、その前後にお願いするしかないのだ。さらに通常は1年待ち。多くのインディペンデント映画が上映を申し込みしているので、その中で6月、秋公開が実現すれば、凄いことである。

東京6月は可能性

が出て来た。ある劇場が「非常によく出来た作品!」と評価してくれたとのこと。まだ決定ではないが、そのときにすぐ動けるように宣伝準備をスタートさせた。チラシ、ポスター、前売り券のデザイン。そして印刷。マスコミ試写会の準備。4月頃から試写会も始めたい。海外の映画祭にもアプローチしている。

ただ、監督業というのは宣伝活動を何ヶ月してもギャラはもらえない。なのに僕はこれまで他の仕事を断って宣伝活動をした。というのは配給会社が本当に何もせず、ポスターとチラシだけ作って終わり!というところが続いたからだ。結果、僕1人で宣伝活動。当然、ギャラはもらえず、経費は自腹。宣伝に時間を取られて生活のための仕事ができず、収入がゼロに! 借金で家賃を払い、生活するようなことをしていた。その後は心ある配給会社に依頼。僕は仕事をしながら、宣伝活動ができるようになった。が、今でも仕事を減らして宣伝してしまいがちでマズい。。

その次の仕事だが

「明日」以前に依頼されたプロジェクトがいよいよ春からスタート。思い出すことがある。昨年の今頃「明日」を1年延期しようという案が出たことがある。そうなると撮影は今年の夏ということになっていた。春ー秋は先に依頼された仕事がすでに決まっていたので、延期なら僕は降板ということになった。また、映画で「延期」というのはまず潰れる。それは不安の先送りにしか過ぎない。延期して完成した映画はまずない。だが、委員会メンバーは「何があっても夏に撮影する!」と決断。実際、夏に撮影。映画は間もなく完成する。彼女たちの勇気ある決断が厳しい現実を越えたのだ。本当に素晴らしい。

その「次の仕事」の準備も始めている。いろいろ勉強をせねばならないことがあるのに、時間が全く取れていない。ここからスタートだ。いろんな思いが交差する中、春からのさまざまな戦いが始まる。

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東京からの嬉しい応援ー”今からでも映画「明日にかける橋」に寄付できますか?”という声! [2月ー2018]

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「明日にかける橋」改訂版はあと一息

で完成というところまで来たが、申告の時期でもあり、その準備も進めている。映画に関してここまでにかかった費用を全て確認。膨大な量の領収書を仕分けして、何にいくらかかったか? どこで買った? 誰に支払った? 全て書類にして、現在は税理士さんのチェックを受けている。費用が正当に使われているか? 映画以外のことに支払われていないか? 計算間違いはないか? 抜け落ちたものはないか? こと細かに精査してくれる。

単なる費用の使い道だけでなく、

申告のために映画製作の概要も伝えねばならない。今回は静岡県のおばちゃんたち3人が「町の魅力を全国に発信するために、子供たちに故郷の魅力を伝えるため」に映画作りを考えたのが始まり。やがて、多くの市民が参加。みんなで寄付を集めた(全員ボランティア。一切自分たちの利益にはしない)

スタッフも俳優も、その「思い」を支持、格安のギャラで参加。製作費は何とか集った。企業映画に比べるとかなりな低予算であるが、素敵な作品ができた。ただ、今も宣伝費が十分でなく、せっかく素敵な作品ができても、それを全国に伝える費用が足りていないので、おばちゃんたちは今も寄付を集めていることもお伝えした。すると税理士さん、こう言う。

「私も寄付できますか?」

そして、後日。同じ事務所の方と2人が支援金を振り込んでくれた。ビックリ! だって、こちらがお金を払い仕事で経理をやってもらっているのに、その担当者が寄付してくれるなんて、普通ありえない! でも、経費の書類から地元の方やスタッフがどんな思いで、がんばっていることを感じ取ってくれ、応援したいと思ってくれたのだ。感謝。

今回の映画も、本当にいろいろな方に支えられている。

地元静岡県の方々だけではなく、遠く和歌山県や名古屋。東京からも寄付を頂いている。1万円以上の方は映画のエンドロールに名前(ハンドルネームも可)が記載され、映画館で確認できる。3月末まで受け付けているので、もし「私も支援したい!」という方がいたなら、以下のHPを見てほしい。振込先や手続きが説明されている。思いのある多くの人の応援で映画「明日にかける橋」は間もなく完成。東京公開を目指して準備が進んでいる。

公式HP=>http://ffc2017.main.jp


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悲観主義者は成功しない。最後の勝つのはオプティミスト? [my opinion]

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なぜか?日本人はペシミスト(悲観主義者)が多い。ものごとを悪い方にばかり考える。例えば「俺は会社を作り世界と商売をするぞ!」と宣言したとする。まわりは必ずこういうだろう。「甘いなあ~」「身の程知らず」「そんなの無理に決まっている!」多くの人は夢や目標を批判、否定しようとする。

その背景には日本人の考え方があるだろう。「世の中に期待しない」「夢は所詮、夢」と厳しく悲観的にものごとを考えることが大人の発想であり、世間を知っていることだという意識があるからだ。だから夢を語ると、先のような批判をされる。

僕自身も経験がある。高校時代に「映画監督になりたい!」といったら、友達や先生、親、大人からもの厳しく批判、否定された。「世の中、そんな簡単にいかない」「もっと現実を見つめろ」「小学生みたいなことをいうな」「お前、才能あるのか?」ともう総攻撃。その後は夢を語らないようにした。

それがアメリカ留学し、大学の先生やクラスメートに「夢」を訊かれて答えたときは全然、違う反応だった。「映画監督か!グレート。がんばれよ」「グッド!いいね」「絶対になれるよ。応援する」ほとんどが好意的な意見で、背中を押すものばかり。日本は止めようとする人ばかりだったのに、何が違うのか?

僕が留学したのは23歳。日本なら大学卒業、就職の歳。後ろめたいものがあった。大学でそんな話をしたことがある。「僕はもう23歳だから…」というと「何いってんだ。まだ、23歳じゃないか!」「まだまだ、これから、何だってできるさ!」と、これまた何人もから言われた。アメリカは楽天家ばかり? でも、とても励まされた。

確か、ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースも60歳を超えてから成功したと聞く。さすが、アメリカン・ドリームの国。大学で出会った人たちも、皆前向きだった。で、気づいたのは日本は何で夢を語ると否定したがるのか? なぜ、夢を否定する? 厳しい現実を受け入れることを大人の考え方だと思い、何かにがんばろうとすると「子供じゃないんだから」などというのか?

日本に帰ってからも、僕は「映画監督になること」を目標にして、アルバイトをしながら、シナリオを書き続けた。相変わらず、友達も、親も、知人も、声を揃えてこういった。「いい加減。現実を見ろ。いい歳なんだから、早く会社に就職しろ!」そして相も変わらず「世の中、甘くない!」と言われた。

身のまわりでも、「ミュージシャンになりたい! 」「俳優になりたい!」「小説家になりたい!」という友人がいたが、1年、2年と経つと、次第に脱落。ふるさとに帰る者。会社に就職する者が出てきて、5年も経つと皆、いなくなった。「やっぱ、食って行けないから」「しょせん夢は夢なんだよな」そんな言葉を残して消えて行く。大人たちは、そんな彼らを見てこう言う。

「世の中、甘くない。諦めが肝心だよ…」

しかし、それは違う。彼らは全力で努力して諦めたのではなく、ほとんどが努力不足。見ていると、少しばかり足掻いてみて駄目だと、落ち込んで悩む。その期間の方が努力する時間より長い。もともと彼らは「日本でもアメリカン・ドリームを実現するぜぇ!」というタイプではない。大人たちと同じように、何かにつけ友人に対しては「世の中、甘くないぞ!」と言っていた。

「俳優になりたい!」といいながらも、現実の厳しさを認めるペシミストだった。だからこそ、2年3年で諦めてしまったのだ。そもそも、数年で俳優や小説家になれる訳がない。でも、彼らは自分の努力が足りないのではなく「世の中が厳しい。だから無理なんだ」という解釈をして行く。

気持ちは分かる。僕も何度か挫折しそうになった。いろんな努力をしても、なかなか映画監督へのチケットは手に入らない。でも、人が机の上で考える方法論なんて、ものすごく限られたもの。本当は別のところに、違った方法論があるものだ。なのに、ペシミストはそうは考えず。「世の中は甘くない。厳しいんだ」と解釈して諦めてしまう。

一方、オプチミィスト(楽天家)は「もう少し、がんばれば、別の出会いがあるかもしれない。別の方法論が見つかるかもしれない」と考えて、諦めない。そう、この「諦めない」ということが大切なのだ。ペシミストは努力しないのに「世の中甘くない」と考えて諦める。だから終わったしまうのだ。

実際、僕は5年目で脚本家になるチャンスを掴み、2年後に監督になる。さらに8年後に映画監督デビューする。それから4本の映画を撮り。最新作は日本全国32カ所の映画館、シネコンで公開される。もし、途中で諦めていたら今の自分はない。

振り返ると、アメリカ時代にもらった言葉に支えられたと思う。「まだ、23歳じゃないか?」「今からだってできる」「映画監督?グレート。がんばれ」「絶対になれるよ。応援する」特別の人ではない、普通のアメリカ人から何度もそう言われた。だが、僕がアメリカには行かず、ずっと日本で生活していたらどうだったか?

バイトを続けながら、映画監督を目指していたら? ほとんどの大人、そして友人たちがこう言い続けただろう。「世の中、甘くない」「夢は所詮、夢だ」「どーせ、無理だ」「可能性は低い」そんな言葉を何年も何年も聞いていると「そうだよな。やっぱ無理だよな」と思ったはずだ。そして、夢を諦めることこそ、大人だと思い、就職。がんばる若い人を見れば「甘いんだよなー」といいたくなったろう。

こんな言葉を聞いたことがある。「最後に勝つのはオプティミスト」そして「世の中には失敗した人と成功した人がいるのではなく、諦めた人と成功した人がいる」アメリカン・ドリームというのは決してアメリカ固有のものではない。ただ、日本人の多くはペシミストであり、何かがんばる人がいると頼みもしないのに「世の中甘くない」「現実は厳しい」と言いに来る人たちが多い。

それで若者は結局、諦めてしまう。けど、夢でも、目標でも、テーマでも、自分が掲げるもの、目指すものを掴むことはできるんだ。それには努力や洞察力も必要だが、一番大切なのはペシミストにならないこと。オプティミストでいること。そして「諦めない」ことなのだ。何事も諦めてはいけない!

(2015年2月)


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明日にかける橋ー普通のおばさんたちの「思い」からスタート。地元を世界に発信するプロジェクト! [再掲載]

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映画というのは超高額の製作費がかかる。だから大企業や映画会社が組織的な力で作る。それこそ美術館を建てたり、市民ホールを作るのに等しい予算や労力が必要なプロジェクトなのだ。

個人できるものではなし、小さな会社が独自でやれるものでもない。また、大企業の力だけではなく、映画監督。スタッフ。さらには俳優というエキスパートたちに参加してもらわなければ、お金があるからと出来るものではない。特に有名俳優になると、高いギャラを払ったからと出演してくれる訳ではない。テーマや内容に共感してもらわなければ、力を貸してはもらえない。様々な困難と壁を超えなければ作れない。映画制作は不可能を可能にするプロジェクトといいほどだ。

そんな中、昨日、静岡市の講演会でこんな話をした。今回の映画「明日にかける橋」は通常のように大企業や大手映画会社が企画、制作したものではない。遠州に住む3人の女性。ストレートにいうとおばちゃん3人が「町のアピールのために何かしよう!」「何ができるかな?」「自分たちにできること?」「映画作れないかな?」と考えた。さらにお坊さんが1人参加。そこから全てが始まった。

しかし、大企業や映画会社が小さな町の映画作りに出資してくれるはずがなく、彼女たちは寄付を集めて町をアピールする映画を作ろうと決意。でも、PR映画ではない。それでは全国の人は見てくれない。街の魅力を伝えるだけでなく、従来の映画と同じ感動的な物語があり、子供たちに大切なことを伝える作品だ。

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ただ、こんな場合、必ず批判する人が出て来るものだ。「素人に映画なんて無理!」「出来る訳がない!」「現実は甘くない!」「辞めた方がいい!」そんな声もあったはずだが、彼女たちは行動を開始した。そして本当にいくつものさまざまな困難を超えて、4人が5人。5人が6人と仲間が増えて行く。隣町の人たちも賛同。そのまた隣町の人たちも参加。大きな輪となってきた。

そのメンバーに映画やテレビで活躍するエキスパートや広告代理店のプランナーはいない。皆、素人。それもおばちゃんが中心のグループ。映画好きのおじちゃん。大工さん。飲み屋のママ。小さな商店の主。そしてお坊さん。そんな普通の人たちなのだ。

彼女らが町を走り回って寄付権集め、自治体にも協力を求める。やがて映画スタッフ、俳優たちにもアプローチ。共感を得た。何人もの有名俳優が出演を承諾してくれた。そして、ついにこの夏に撮影がスタート。自分たちがサポートすることで製作費を出来る限り押さえた。映画は現在編集中であり、年末にロケ地で完成披露上映会が行なわれる。来年には全国の映画館で公開。アメリカの映画祭上映も企画中だ。


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その映画を見た人たちはきっと、物語に感動した上で、町の美しさ、懐かしさを堪能するはず。俳優たちの素晴らしい演技に涙するだろう。振り返れば大企業しかできないプロジェクトなのに、3人のおばさんたちの「思い」からスタートした市民の力で成し遂げてしまおうとしている。本当に凄いことだ。不可能を可能にしてしまった。これは全国で地域活動する多くの市民の励ましとなるはずだ。地方ではこんな声をよく聞く。

「私たちは普通の市民です。何の力もありません。自治体や企業が動いてくれないと何もできないんです....」

そういう地方の方の人たちはとても多い。だが、遠州のおばさん3人。そしてお坊さんが始めた地域映画プロジェクトは、多くの市民の賛同を得て、常識を覆し、全国に、いや、世界に町の魅力を発信しようとしている。やればできる!皆の力を集めれば、できる。そんなことを教えられる1年だった。

だが、まだ製作費の全てが集った訳ではない。彼女らは今も町をまわり、協賛金をお願いしてまわっている。映画は完成して終わりではない。全国で公開するためには多くの宣伝費も必要なのだ。彼女たちの戦いは続く。

実行委員会のHPはこちら。協賛金も!=>http://ffc2017.main.jp



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「明日にかける橋 1989年の想い出」とはどういう映画なのか? [My Movies]

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子供の頃、家族というのは、うるさくいうだけの存在であり、早く自由になりたい!早く大人になりたいと思った人が少なからずいるのではないだろうか?しかし、その家族の愛に気付くのはずっと先。そして、幸せの意味は、不幸があって初めて知ることが多い。失って初めてその価値が分かるのが幸せかもしれない。そんな幸せって何だろう。どこのあるんだろう?そんな思いでここ何本かの映画を作った来た。

今回の「明日にかける橋」もその延長線上にある。時代は1989年。主人公・みゆき(鈴木杏ー越後はる香)は高校時代に弟を交通事故で失くす。そこから悲しみの連鎖。家族が次々に不幸になっていく。みゆきはその現実に打ちのめされ、夢も希望もこの世には存在しない。努力したって現実には勝てないと思い込んでしまう。そんなみゆきが願いごとが叶う「明日橋」を渡ったことで事件が始まる。

なんと1989年にタイムスリップしてしまう。それも弟が事故に遭う前日。そこで出会う若き日の父と母。そして高校時代の自分自身。今なら弟を事故から救うことができる。でも、現実の厳しさが身に染みていたみゆきは「私にそんなことができるはずがない....。時代を変えることなんてできない」と諦めてしまう。そんなみゆきが見つめる過去の時代。そこには彼女の知り得なかった数々の事実があった.....。果たしてみゆきは弟を救い、家族を不幸から取り戻すことができるのか?

というのがストーリー。昨年末の完成披露試写会では3000人が映画を観てくれた。後半戦は涙の連続。エンディングでは毎回、拍手喝采。超盛り上がりの会となった。「最後はみゆきがんばれ!」と応援せずにいられなかった」という年配の男性もいた。そんな「明日にかける橋」を再編集、音や音楽も直して3倍パワーアップして、夏前を目標に東京公開を準備中だ。詳細は決まり次第にお伝えして行く。応援よろしくお願いします。


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