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涙と感動の連続「明日にかける橋ー1989年の思い出」本年秋、全国公開 [My Movies]

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明日にかける橋ーポスプロ日記 再編集と申告の準備?! [1月ー2018]

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この正月は何年振りかに仕事をせずに、ただただ寝ていた。昨年暮れに1年がかりの「明日にかける橋」が完成。試写会も終えたのでほっと一息。疲労困憊で寝たきりとなった。それもつかの間、先週から再編集がスタート。カラコレ、合成、音響効果担当者も直し作業を始めている。と、気付くとすぐに2月。申告のシーズン。映画完成の膨大な領収書を整理。準備をせねばならない。

とにかく映画を作るともの凄い量の領収書となる。それを段階別に、何にいくらかかって...と仕分けせねばならない。どこで、いつ誰が、何を買ったか? 誰にギャラをいくら支払ったか?どこ会社にいくら振り込んだか? それらを全てパソコンに打ち込んでExcelに記録する必要がある。

そのあとは税理士さんがやってくれるのだが、そこまでの作業が本当に大変。再編集と共に、その作業をやらねばならない。毎年、何週間もかかる。特に映画制作のあった年は大変。社員がいる訳ではないので自分でやる。誰か手伝ってくれる人がいるといいのだが、皆、申告の時期なのでそうもいかない。

さらに、今年スタートする仕事の準備もせねばならない。映画の再編集と劇場公開の準備はあるが、監督業としては、それらの作業でギャラは派生しない。宣伝は監督の義務みたいなもの(逆に言うと、一般的に監督は宣伝をしない。マスコミ取材を受けるのと、舞台挨拶くらい)だから舞台挨拶をしても、ブログで宣伝しても人件費は出ない。それで給与が出るのは宣伝会社や配給会社だけ。

ちなみに俳優も舞台挨拶ではギャラは出ない。あくまでも自身が出演した映画をアピールしたい!という好意なのである。なので監督は宣伝活動とは別に生活のための仕事をせねばならない。1月2月は再編集、申告準備、次の仕事の準備と3つが同時進行。かなり厳しい期間になりそうだ。

「次の仕事」と書くと「次回作ですか?!」と言われそうだが、そうではない。そんなに毎年映画を撮ることはできない。映像系の小さな仕事を昨年「明日」が正式にスタートする前に頼まれていたので、それをスタートさせる。中身についてはいずれお伝えする。

とにかく、この2ヶ月を乗り切らねば!今回は3人分の作業。映画制作では7人分の仕事をしているのだから、まだいい方かな?


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「明日にかける橋」の嬉しい感想を見つけた [明日にかける橋=感想]

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掛川の方が昨年暮れの「明日にかける橋」完成披露試写会に行ったことを綴ったブログを見つけた。これがなかなか興味深い。まず、こう書かれていた。

「市民映画製作プロジェクトということで、正直あまり気のりがしませんでした」

ブログの著者がそう思った理由。市民映画の多くは地元のPRが主体で、地元がいかに素晴らしい街であるか?を説教臭く語る映画であることが多いからだ。まるで教育映画のようにグダグダと歴史や街の産業を説明するものもある。せっかくの休みの日に入場料を払って観たくないのは当然なのだ。ブログにもこう書かれている。

「シティプロモーション的な観光地がいろいろ出てくるけど、あまり内容の無い作品じゃない?と思ったから」

まさにそれを予感したのである。しかし、ブログはこう続く。

「それでもどんな俳優が出演しているか見てみたところ、鈴木杏、それから板尾創路、田中美里、藤田朋子、宝田明と、あまりその筋には詳しくない自分でも、知っている方々が出演するのだとか。特に興味を持ったのが、板尾創路さん」

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そうなんです。その手の地元(市民)映画には有名俳優は出ない。無名の俳優しか出ていない。だから余計に興味が持てず、映画を観る気が起こらないということになる。その意味でも名の通った俳優に出てもらうことが大事。そのためには単なるPR映画ではいけない。俳優たちが「出たい!」と思ってくれる中身のあるシナリオを用意せねばならない。それをブログの筆者は感じ取り、試写会へと行く気になってくれたのだ。そして感想はこうだ。

「はっきり言って、面白かったです。弟・健太が亡くなった1989年から20年を、その間のニュースでつなぐのですが、その時を生きてきた世代なら『あったよね、こんなこと』と、懐かしくも切ない気持ちで見ちゃいました。そうそう、この20年、こんな時代だったよなと。そして主人公たちがタイムスリップした後の奮戦、応援しちゃいたくなりました。2時間8分、映画としては長めのものだと思いますが、飽きることもなく最後まで見られました。板尾さんの演技と藤田さんの演技が、要所要所で泣かせてもらって、笑わせてもらいました」

まさに、期待した感想。街のPR映画ではなく、観る人が楽しみ、笑い、感動できる。そんな映画を作らなくては観てくれない。そして関心を持ってもくれない。今回の映画。まさに地方映画が嵌るダメ・パターンを企画時から地元の方々と話合い把握。よくある退屈な市民映画にしないように、そして一般の商業映画に負けない作品にするために努力してきた。そのブログの感想文を読むと、まさにそれが成功していることを実感する。

では、映画を作るそもそものきっかけであるテーマは完徹できたのか? それは「PR映画にはせず、街の魅力を発信する映画」この両立は難しい。単なるPR映画でもダメだが、単なる娯楽映画だと市民が作る意味がない。その辺をブログの著者はどう感じたのか?

「袋井・森は『舞台』として、いい映画を撮ってもらったなと、掛川人としてはちょっとうらやましく思います」

んーーこれも嬉しい。というか、まさにその通りなのだ。街をPRするために観光地を写したり、街の魅力を出演者に語らせても実はアピールしない。それでは観光案内ビデオを見ている気分になる。大事なのはまず物語に感動できること。そうすれば背景となる街も感動と共に記憶に残る。

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ブログの感想から、その部分もうまく行っていること感じられる。多くの街で作られる地方映画、ふるさと映画は先に挙げた注意点に気づかず自画自賛ムービーを作りがち。だからこそ、著者は最初映画を「見たい」と思わなかった。しかし、陥りがちな問題点を地元の皆さんが理解し取り組んだことで感動と街の魅力を伝えることができた。「明日にかける橋」は目的を達成した。これなら全国に発信しても大評判を取るに違いない。実行委員会の皆さんの勝利ですね。

ブログ=>http://www.inqsite.net/weblog/4256/


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