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お願い! 連絡しないでください。2017年10月17日 [「明日」編集]

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編集作業がようやく進み始めた。それを察知した多くの方が気遣い、連絡を控えてくれている。本当にありがたい。が、そのことを知らない方もいて、ここ数日、電話やメールが続いている。今、それらに対応すると編集がストップする。

「電話出るくらいいいじゃん?」という人もいるだろう。その説明を今はしない。今までに何度も書いてきた。急ぎの方はプロデュサーに連絡してほしい。他は申し訳ない、お返事できない。携帯も止めてある。

編集は戦い。精神状態ギリギリで作業する。この映画に参加した多くの人のためにも、編集で全てが決まる。手を抜けない。集中したい。協力をお願いしたい。経過はこのFacebook等で報告する。よろしくお願いしたい。



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明日にかける橋ー編集日記(7日目) キャスティング、辛い思いもある。 [「明日」編集]

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撮影された映像を編集機で見ながら、俳優たちの奮闘を嬉しく思う。と同時にキャスティングできなかった俳優たちのことも思い出す。これまでの太田組作品に出演してくれた俳優さんたち。続けて出ていたのに、今回は出ていないという人もいる。といって、前回の演技がよくなくて選ばなかった訳ではない。キャスティングは演技力だけでなく、キャラというのもあるからだ。

シナリオに出て来るキャラクター。それらに相応しい俳優を選ぶ。刑事役なら一目見て「刑事!」という人が基本。もちろん裏をかいて「この人が刑事?」という配役もある。でも、明らかに違うだろう?というキャスティングはダメ。30代女性に女子高生役はお願いできないし、50代男性に子役はお願いできない。そうして考えて行くと、演技力も個性もあり、僕が大好きな役者さんでも出てもらえないことがある。

知名度もありベテランの何人か......何度か出てもらった方々。何かの形で出演してほしかったのだが、今回はどうしても役がなく断念。別の理由で出てもらえなかった人もいる。その俳優さんは非情に個性的。出てもらえれば、その場面が盛り上がる。それでシナリオ段階から次はどんな役で出てもらおうか?と考える。

が、何本も続けて出てもらうと、アイディアがなくなる。どんな役でもいい訳ではない。その人の個性が発揮される役。それが尽きて来る。前と似たような役でお願いするのは嫌だ。そんな場合はしばしお休み頂く。いい加減な役で依頼はできない。

しかし、その俳優は「監督に見放された。。。」と思うかもしれない。そんなことを想像すると心が痛む。その説明を事務所に連絡する訳にも行かない。毎回、本領発揮でいい芝居をしてくれる人だけに辛い。

一番大変なのは30代女性。映画やドラマで一番需要が少ない年代なのだ。10代なら女子高生役。40代ならお母さん役。でも、30代というのはどちらも出来ない。OLさんか、近所のお姉さんか?役がなかなかない。

80年代に大ブレイクしたあの有名女優さんでも、30代は仕事がなく大変だったと聞く。10年以上そんな状態。それが40代になり母親役ができるようになり、今はまた見かける。そんな有名女優でも大変なので、知名度のない人はなお大変なのだ。

若い人たちも同じ。僕の知る若手は結構、実力がある。役さえあればお願いしたい。ただ、無理に役は作れない。「可哀想だから、エキストラででも出して上げなよ」とよく言われるが、地方ロケなので、交通費や宿泊費が必要。それを製作費から出す余裕はない。結局、現場を見学することさえ出来ない。彼らのやる気を痛感しているだけに何かで応援したいのだが、何もできない...。本当に心苦しい。

今、編集中の映像に出て来る若手たち。実力があるだけでなく、幸運でもあるのだ。といって次もお願いできるとは限らない。本当に俳優業は過酷。そんなことも編集をしていて考えてしまう...。


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明日にかける橋ー編集日記 やはりキャスティングは大事と痛感! [「明日」編集]

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編集は複数のショットで撮られた映像を「どのショットからどの部分を選ぶか?」という作業である。基本はその役者の演技をどのショットで見せるのがベストか?で選ぶ。表情がいいならアップ。動きがいいなら、少し引いたショット。まあ、他にもいろんな理由があるのだけど基本は演技。

そんな演技を見ていて思うのは、今回もかなり俳優陣ががんばっていること。編集しているのを忘れて画面に見入ってしまう。それを「監督の演技指導がいいからだよ」といってくれる人もいるかもしれない。が、それは違う。監督は演技指導などできない。自分が芝居したことないのに何で人に指導できるのか?

もちろん、若手に対して演技の基本を教えることはできる。が、それなりに経験のある俳優に対して、あれこれ言えるわけがない。言えるとしたら、自分の希望を伝えるだけ。「もっと大げさに演じてほしい」とか、「もっと抑えて演じてほしい」とか。これも第1線で活躍する俳優は理解してやってくれるので、本来言わなくてもいい。

監督が言うべきことは、物語上ここでこの本を閉じてほしいとか、このタイミングで振り向いてほしいとかいう程度なのだ。(それを見ている人は指導しているように見えるだろう)つまり、一番大切なのはキャスティング。実力ある俳優を選ぶこと。力のない俳優を選んでしまっては現場でいくら指導しても、うまくはならない。伊丹万作監督がいう通りなのだ。

 「百の指導より一の打ってつけの役」

その意味で今回の俳優陣は皆、正解だった。というのも、以前にも書いたが、そこそこ名のある俳優でも、それなりの芝居しかしない人がいるからだ。決して下手ではない。80点くらいの芝居をする。が、真剣ではない。多くのお仕事のひとつとしか考えない。「思い」はない。タレントで俳優業もする人に多い「俺の本業はバラエティだからねえ〜」と思っていて、俳優業はアルバイト感覚。そんな人を選んでしまうと最悪だ。

早めに仕事を終えて帰ることしか考えていない。「明日はテレビ番組あるから、それに影響させたくないなあ〜」そんな感覚。あるいは俳優が専門でも「こんな低予算映画に真剣にはなれない。ま、この程度でいいだろう?」というベテランもいる。そんな役者を見るとムカつく。「命かけて演じろ!」と言いたくなる。けど、彼らにとっては何よりも「テレビ」が大事なのだ。こう言いたい人もいるはず。

「専業俳優だって同じ。安いギャラで、低予算映画なんだから、そこまでする人はなかなかいないでしょう?」

これは違う。第1線で活躍する多くの俳優は、ギャラや映画の規模に関わらず全力で演じてくれる。むしろ知名度が今イチとか、それほど高い評価はされていない俳優に手抜きをする人が多い。だからこそ、1流になれないのだ。けど、1流はやはりギャラが高い。何人も呼ぶことはできない。ただ、無名の俳優は力がないことがある。中にはまだ認められていないだけで、できる人もいるのだが、それを見抜くのは難しい。

毎回、そんな葛藤の繰り返しでキャスティングする。それが正解だったか?を知るのは撮影現場だが、最終確認をするのが編集作業だ。素晴らしい芝居をしている役者の編集をするのは楽しい。なるべく手を加えずに見せたくなる。逆にさほどやる気のない俳優、力のない役者の場合は辛い。長い芝居は見ていられない。なるべく短くする。編集で間を詰めたりして、なんとか観れるようにする。

僕の場合はキャスティングを全て自身でやる。だから役者がよくないときは悪いのは自分自身。しかし、今回はそんな力がない、やる気のない役者は1人もいないので本当にありがたい。今さらながら、キャスティングの重要性を再確認。さあ、「書き出し」が終わったようなので編集を続ける。



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明日にかける橋ー編集日記 選定したスチール写真を送付! [「明日」編集]

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数千枚から選んだ数百枚のスチール写真。物語の一場面あり、スナップありの俳優たちの写真。それをDVDにまとめる。12枚あったDVDが2枚になる。多くの写真はデータ量も嵩張る、届けるためにはCDで入りきらないのでDVDに収録せねばならない。

俳優事務所で承諾されたら、それらを使ってパンフレット等を製作する。12月の地元先行上映会に間に合うように急がねば。映画ライターさんはすでにインタビューを開始。俳優たちの職場や事務所を訪ねて、撮影時の思い出を聞き始めている。


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