SSブログ

2年前の今日。書いた記事。一度会いたかった芸能人・コロッケさん! [思い出]

11411808_868018733272432_2596013810609983689_o-4944f.jpg

【才能ではない。考え続ける努力するから、トップランナーになれる】

2015年9月

長年、お会いしたいと思っていたお笑いタレントのコロッケさん。その彼がパーソナリティを担当するFM番組にゲストで出してもらうこととなった。「向日葵の丘」の宣伝をさせてもらうためだ。スタジオに入ると、ナマ・コロッケさんがお出迎え。果たしてどんな人なんだろう? モノマネ芸人さんの世界ではトップ。帝王的な存在。デビューからほぼ30年。テレビや舞台で活躍している。お茶の間にいると、当たり前の存在に思えるが、それはスゴイことなのだ。

多くのタレントや歌手。そして俳優たちがこの30年に登場しては消えて行った。一世風靡したタレントでも、今はその名前さえ思い出されない人もいる。そんな中で30年間トップを走り続けるというのは、毎年宝くじで1億円当てるようなものなのだ。が、視聴者からすると「おもしろいオジさん」「楽しい芸人さん」という認知のされ方しかしていない。

もちろん「才能あるお笑いタレント」と評価する人も多いが、プライベートでどれだけの努力をしているか? 想像する人は少ないだろう。彼はいつも楽しそうにモノマネをするが、その目は絶対に笑っていない。そして、いつもタレント・コロッケを演じている。僕はそう感じるようになってから、テレビに映らないコロッケさんとはどんな人か?を考えていた。

そして、打ち合わせでディレクターさんが話してくれたが、僕の「向日葵の丘」監督ブログをかなりの量、読んでくれているという。プリントアウトしたコピーを見せてもらったが、スゴイ量だ。1回きりのゲストのために、テレビや舞台で多忙なコロッケさんが、それを全て読んでくれたという。そして、その中のひとつについて番組内で話をしたいという。

1237133_515897695151206_1891093003_n-1d525.jpg

僕の記事を読んでくれている人なら分かるだろう。僕のブログ、Facebookはほぼ毎日更新。1日に数度アップすることもある。毎回、長ーーい記事を書いている。書くよりも読む方が大変!という量。それを事前に読んでくれている。

それだけで、コロッケさんという芸人さんが分かる。ラジオ番組に出る無名監督とトークをするために、相手を知らなければ!と読んでくれたのだ。さあ、そのコロッケさん。ご挨拶をして、テーブルを挟んで向かい合って着席。ヘッドフォンを被り準備。その間も彼は気を使い、いろいろと話をしてくれる。

「『向日葵の丘』は見せてもらいましたよー。ほんといい映画ですねー。僕もどこかのシーンで出たかったなあ。もう、映画館のロビーで上映を待っているだけの客でいい。でたかったなあ。分かるんですよ。あの時代感。僕と監督は同世代ですし、自分が1つ上だけど、映画で描かれた時代はとても懐かしいし......」

と、ゲストを和ませるために、あれこれと話をしてくれるのだ。モノマネ界の帝王とは思えない気遣いと、腰の低さ。僕も仕事がらいろんな人に会うけど、本当に凄い人は決して上から目線で話さない。さて、番組が始まる。オープニングはコロッケさんのモノマネから。18番のトシちゃん。そして、ゲスト紹介があり。トークが始まる。ここから先はラジオで聞いてくれた人もいるだろう。

だが、僕がもっとも関心を持った部分は曲の間に解明する。生放送ではないが、音楽を流す部分は実際に音楽が流れ、その間、スタジオ内ではコロッケさんがいろいろ話をしてくれる。これは録音されない。そのとき、彼はこういった。

「監督のブログ読ませてもらったんですけど、スゴイ量ですよね?で、共感する記事が結構あって、その内のひとつのことをこのあと、お聞きしたいんですけど。一番、共感した、そーだよ、その通りだよな! と思った記事があるんです。僕もずっと考えたことで、若手にもよくいうんですよ」

一体、どの記事か? コロッケさんは言う。

「『才能なんてない』って記事ありますよね。あれ、本当にその通りだと思うんです」

あーーーーーそれかあ。なるほど。そうかーーーーーー。全てに納得がいった。その記事。読者の方も読んでくれた人は多いだろう。あとで、その記事のアドレスを記すが、簡単にいうとこんな話。若い頃、僕や映画監督を目指す友人がよく「俺って才能あるのかな?」と考えた。映画監督だけでない、歌手や俳優や小説家を目指すというと、大人たちはこういう。

「お前才能あるのか? 才能がないとやっていけない世界だぞ」

でも、自分に才能があるかどうか?なんて分からない。果たして自分が映画監督になれるのか? その才能があるのか? その後もプロデュサーや先輩に言われた。「お前は駄目だよ。才能ないよ」それでも考え続けて気づく「才能なんて存在しないんじゃないか?」今、振り返って断言する。「才能なんてない」そんな便利なものはない。夢を掴むのに必要なのは「才能」ではなく「努力」であること。そんなことを書いた記事だ。

11794227_871039829636989_6856083149956459415_o.jpg

その記事が「一番共感した!」とコロッケさんはいうのだ。そこで全てが結びついた。起きてから寝るまで、食べるときも、テレビ見るときも、常にモノマネのことを考え続けるコロッケさん。その結果、モノマネ界のトップに駆け上がり30年も君臨している。友人はいう「才能ある人だからなあ」でも、ご本人に言わせば違うのだ。「才能ではなく、努力なんだ」コロッケさんは続ける。

「後輩たちにもいうんですよ。才能なんかじゃない。努力なんだ。こうすれば似るかな? こうすれば面白いかな? そんなことを考え続けることなんですよ....」

日本中の人を笑わせる、モノマネ界の帝王の言葉は重い。「才能ではない」「努力なんだ」と、彼はそれを実践し、トップを走り続けている。僕が10代から考え続けた「才能なんてない」論が証明された瞬間でもあった。たぶん、どの世界でもそうなのだ。映画界でも、お笑い界でも、歌の世界でも、いやいや、カタギの世界だって同じだろう。

営業でいい成績を上げる人も「才能」ではなく「努力」だ。まじめに、がんばるというだけではない。コロッケさんのように、朝起きてから寝るまで、考え続ける人だ。悩み続けるのではない。考える。彼が「どーすればあの歌手に似ることができるのか?」と考えるように、「どうすれば製品が売れるのだろう?」「どうすれより良い商品が開発できるのか?」と考え続けること。何事も同じだ。

9時5時で仕事をして「あー終わった。飲みに行きゾー!」というのも人生だ。でも、そこからも考え続ける人もいる。そんな人が成功する。トップに駆け上がる。才能ではない。才能があれば、何でもできると思いがちだが、そうではない。考え続けること。それが成功への道ということ。目の前でマイクに向かい楽しそうに話すコロッケさんを見つめながら、そう感じた。

この1点だけでも、番組に出してもらえてよかった。さて、番組終了後に、もうひとつ面白い話があるのだが、これはまた別の機会に紹介するが、これ以降、テレビでコロッケさんを見かけるたびに、彼の言葉を思い出す。タレントも、歌手も、俳優も、そして映画監督も同じ。いや、他の職業も同様。「才能」ではない。考え続ける努力こそが大事。そう思えている。(了)

コロッケさんが読んでくれた記事=>http://aozoraeiga.blog.so-net.ne.jp/2014-06-17


21316536_1606805146060450_136351002334616506_o.jpg

nice!(0)  コメント(0) 

「明日にかける橋」ロケ地紹介ー袋井市 昭和が蘇る建物 [「明日」撮影]

21761969_1625481584192806_2679536682228593962_n.jpg

今回はモノクロで。

それだけで全て昭和の懐かしい風景に見える。

が、これらの建物は今も健在。大切にしたい。町の宝ものだ。

21616305_1625481697526128_5849759408936677427_n.jpg

21687836_1625373914203573_2912498317180202877_n.jpg

21686402_1625481740859457_5579910456050820532_n.jpg



21316536_1606805146060450_136351002334616506_o.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

明日にかける橋ー撮影日記  撮休⑤ 町の四季を撮影するむずかしさ? [「明日」撮影]

21762707_1625879204153044_2802020678363866046_o.jpg

この日は撮影休日。でも、休むこともできない。カメラマンと共に町の風景を撮影せねばならない。映画は俳優が出る場面ばかりでなく、風景カットも大事。どんな町かという説明のために映像ばかりでなく、季節の移り変わり、時代、ときには風景が登場人物の気持ちを代弁することもある。

建物だけでなく空や草。雲や地面さえも意味を持つ。ドラマ「北の国から」を見ると、単なる雪景色だけでなく、雪から顔を出すキツネ。ラベンダーの花。草原。大きな雲と北海道ー富良野の美しい自然や動物まで映し出している。

21765846_1625878647486433_80690654013188395_o.jpg

あれらがなければ「北の国から」というドラマの魅力はかなり失われるだろう。映画「砂の器」でも親子が彷徨う四季の風景が美しい。あれがないと単なるミステリー映画になってしまったかもしれない。あの風景が文芸作品に押し上げている。

今回の撮影移動中、板尾創路さんとそんな話をした。彼もついこの間まで「火花」という映画を監督していたのだ。俳優が本業だが、すでに3本の映画を監督している。そのときに風景撮影の重要さを感じるという。まさに「砂の器」を例に上げてくれたので、話が盛り上がった。

21686838_1625878794153085_1176045403075492551_o.jpg

「でも、風景。四季を撮るとお金がかかるんですよね〜」という。まさにその通り。だから、メジャー映画でも春夏秋冬の風景が入るものは本当に少ない。だが、近年の太田組作品はすべて四季の場面がある。板尾さんからも「どうやってるんですかあ?」と聞かれた。

通常、メジャー映画で四季を撮影するとなると、そのロケ地に監督、カメラマン、助手、プロデュサー、助監督等最低でも5−6人。ヘタすると10人以上のチームで行く。となると交通費、宿泊費、食費、機材レンタル代、そして人件費。総額数百万になる。撮影終了後にそれだけの費用を用意することはかなりむずかしい。それでなくても撮影中に予算を超え赤字になることが多いのだ。

とても四季を全て撮影する予算なんてない。ところが、僕のやり方はコンパクト。四季を撮影するのは僕とカメラマンの2人。交通費も宿泊費も安く済む。その際のギャラを僕はもらわない。機材もカメラマンが安く借りて来てくれる。車でロケ地に行き2人で撮影。そうすることで極力安く撮影ができる。それを3回繰り返せば(あとの1回は本編撮影中に季節を撮れる)四季が全て撮影できるわけだ。

製作費がなくなり、自腹で四季撮影をしたこともある。が、個人で払える額。最悪、僕1人がカメラをレンタルしてロケ地に行き撮影すればいい。それだけの労力で地元の美しい四季を映画で見せることができるのだ。が、先にも書いたように企業映画ではそれはできない。

21753358_1625878904153074_5622422560616395588_o.jpg

多くのカメラマンは「助手がいないと撮影できない」とプライドを掲げる、ベテラン監督たちは演出部や製作部がいないと困る。「宿の手配を俺がするのか!」と怒り出すだろう。製作費の管理。支払いのためにプロデュサーも行かねばならない。

でも、その全ての雑用を僕がして、カメラマンが1人で撮影してくれれば四季撮影は可能。それだけで数百万円の節約。それが企業や映画会社ではできない。あ、ヤバい。これ書くと真似する奴がいるかも?とも思うが、大変なので、誰も真似しない。そんなふうにちょっとした努力で映画のレベルが2段階ほど上がるのだ。こうして地元の美しい四季を毎回、映画の中で紹介できるのである。

21316536_1606805146060450_136351002334616506_o.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

明日にかける橋ー撮影日記  8月23日撮休④ 浜松の方から差し入れが! [「明日」撮影]

21762531_1625866734154291_7375208895561691000_o.jpg

風呂から戻ると宿舎玄関に差し入れの箱がいくつも置かれている。見ると今回も市民俳優として出演してくれている方からビールの差し入れ。「朝日のあたる家」「向日葵の丘」でも出て頂いた方。毎回、市民俳優オーディションを受け、役を勝ち取る演技派で個性派の方。毎回出演をお願いしている。

さらに「青い青い空」以降ずっと応援してくれている浜松の方からも食料を大量に差し入れ。皆、健康にいいものばかり。心使いを感じる。

21765469_1625866920820939_1558739421802479973_o.jpg

今回の映画の舞台は袋井市、磐田市、森町。にも関わらず、浜松の方々が激励の差し入れ。これまでにも、「朝日のあたる家」のロケ地・湖西市。「向日葵の丘」の島田市の方々からも、届け物が来ている。過去に撮影し、お世話になった方々からの応援は本当に嬉しい。

21767993_1625875250820106_69883496452087485_n.jpg

スタッフ皆、これらを飲み、食べて、撮影をがんばります。本当にありがとうございました。


21316536_1606805146060450_136351002334616506_o.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

明日にかける橋ー撮影日記  8月23日撮休③ 和の湯で疲労回復! [「明日」撮影]

21950908_1625860444154920_6697004729049813795_o.jpg

袋井市内にある「和の湯」(やわらぎのゆ)さんからスタッフを無料招待してくれることとなった。こちらは大浴場あり、サウナありの温泉施設。温泉好きのスタッフが多く、皆、大喜び。

特にこの日は撮影が休み。日暮れと共に多くのスタッフが訪れた。皆、1時間、2時間と風呂につかり、サウナに入ったり、水風呂に入ったり、電気風呂を試したり。疲労回復!とはしゃいでいた。

こんなふうに地元の多くの人々会社が今回の「明日にかける橋」を応援してくれている。体も心も癒されたスタッフは明日からまた過酷な撮影を再開する。僕らにできるお礼は素晴らしい映画を作り、全国に発信すること。がんばらねば!


21316536_1606805146060450_136351002334616506_o.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

明日にかける橋ー撮影日記  8月23日撮休② チーフ助監督の苦悩とは? [「明日」撮影]

21688343_1625849970822634_4647817141750624348_o.jpg

この日は撮影休み。昨日の撮影が特に大変で深夜までかっかったこともあり、翌日を休みにしたのだ。単に効率的に撮影することだけでなく、スタッフ&キャストの体調、体力も考えて、演出部のチーフがスケジュールを立てる。

21950067_1625849967489301_7799950802297261581_o.jpg

さらに体調だけではなく、精神面も考慮する。「このシーンは大変だから、撮影前半ではなく、チームワークが出来て来た後半にしよう」とか、「俳優の**さんはこの日が初日。だったら入れ込まずにできる場面からスタートしよう」とかいうことも考える。

その他。お天気。劇用写真関係。ロケ地の都合。監督のタイプ。いろんなことがうまく行くようにスケジュールを立てる。それに失敗すると撮り残しが出たり、1日バタバタでクオリティより撮り切ることが目的になってしまったりする。

21762584_1625851607489137_4040476644256154419_o.jpg

その辺を徹底して考えて、全てがうまく行くように撮影スケジュールを考えるのがチーフ。本当に大変な責任を背負う仕事である。ということで、この日はお休み。なのだが、いくつかのパート明日からの準備。僕はカメラマンと風景撮り。俳優がいなくても撮れるものを撮影。明日橋と森町に行く。


21316536_1606805146060450_136351002334616506_o.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

明日にかける橋ー撮影日記 撮休① 朝食 [「明日」撮影]

21992701_1626961077378190_9120492971824932808_o.jpg

8月22日

この日は撮影はお休みだが、ちゃんと朝ご飯は用意される。撮休といっても本当にお休みなのは一部のスタッフだけで、多くが翌日からの準備や打ち合わせをする。


21768530_1626961124044852_5628957201213651138_o.jpg

その30人近いスタッフが朝早くから朝食を食べに行くのも大変。いつものようにおにぎりが用意されているのが、ありがたい。この日のおにぎりは豪華版。小さなおかずがいろいろ。嬉しい!


21765597_1626961284044836_9094857911787950136_o.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。