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ギラギラした個性派俳優がいなくなった日本映画を感じる [映画業界物語]

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ギラギラした個性派俳優がいなくなった日本映画を感じる

「悪名」シリーズ「兵隊やくざ」シリーズと1970年代初期の大映映画を続けて見ている。脇役がとても魅力的。子供の頃に見た映画やドラマで顔は知っているが、名前は知らない俳優さんたち。本当に素晴らしい。個性的で、胡散臭くて、ズルそうで、いかにもヤバイ感じ。上田吉二郎とか、中村鴈治郎とか、本当に凄い。1カットしか出ない女中さんまでいい。

そう考えると、今は日本映画の俳優層が薄くなったということ。あの時代は映画会社に大部屋というのがあり、東映なら川谷拓三とか、室戸日出男とかいう個性派がいた。それが映画界が斜陽で俳優をかかえなくなった(東宝は今もわずかに俳優を抱えている)俳優事務所はCMに出られるような二枚目、可愛子ばかりを育てるようになり、先の個性派が出て来なくなったのだろう。

東映1971年の映画。鶴田浩二主演の「博徒 外人部隊」も俳優陣が素晴らしい。安藤昇、小池朝雄、室戸日出男、渡瀬恒彦、若山富三郎、敵の暴力団組長が内田朝雄。出てくるだけで皆、胡散臭く、怖い。一つには時代もあるだろう。戦後からの復興期に育った日本人と、バブルを経験して、不況が続くとは言え、従順になることを教育された今日の日本人。違ってくるのも当然かもしれない。

ワークショップをやっていても、普通の兄ちゃんが多く。この人ならでは!の個性がないことがある。その意味で昨年11月は非常に個性的だったが、俳優は演技力も必要。その両方が欲しい。そんな意味を込めて、個性を持たない若手には個性を探し。個性ある人には演技力の伸ばし方。指導させてもらう。俳優の魅力を見いだすのは得意。次の日曜日に行う。


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