SSブログ

太田組は新人も当て書き=ワークショップで見つけた俳優に合わせて役を直すことも?参加者募集中! [映画業界物語]

49572429_2381378618603095_6972868397054820352_n.jpg

太田組は有名俳優だけでなく、新人でも当て書き=オーディションで決めた子に合わせて役を直すことも?

シナリオ執筆時に、俳優を想定し当て書きをすると書いた。が、それのみではない。シナリオが完成。オーディションを行う。その中に実力派や個性派がいたとする。ただ、シナリオ上の役とは少し違う。そんな時は、その子に合わして役の方を直すこともある。本来は許されないこと。脚本家の先生が大激怒する。

「撮影中に訳あって、物語を少し変更するのなら仕方ないが、キャラを直すなんてとんでもない!」

でも、太田組作品の脚本は全て僕自身が書いている。怒られることはない。通常はキャラが変われば物語が成立しなくなるのだが、僕が脚本を書いた張本人でもあるので、どこまでならキャラを変えても物語が破綻しないか?を承知している。物語を崩さずにキャラを変えることができる。もちろん限界はあるが、できる。

そのことで魅力的な新人を出演させられることが作品にプラス。役に近くても、魅力ない俳優が出ては作品にマイナス。新人だけではない。ベテラン俳優であっても、出演OKが出てから、役を直す。その俳優がより魅力的で、立つようにする。主演だけではなく、脇でも何でも直す。

オーディションでその役に相応しいと決めた新人の場合でも、その俳優と話をして感じるものがあれば、セリフを直す。そのことでより演じやすく、魅力的にするためだ。新人でもそれなので、すでによく知る俳優の場合も同様。有名ではないが、頑張っている。彼、あるいは彼女が出れる役はないか?と考える。

全くの新人よりよく知る人たちの方が安心だ。以前に小さな役で出てもらったとか、ある仕事でご一緒したとか。その意味でワークショップに来てくれた俳優なら、よりよく実力が分かる。毎回、4時間ほど演技してもらうし、話もできる。

だが、運命とは残酷なもので「前回、来てくれたあの俳優さん。今回、ぴったりな役があるのになあ」という時には来ない。流石に「役あるので、もう一度芝居を見せて欲しい」とは言えないので、メールで「ワークショップまたやるので」と連絡しても「今回はバイトの日と重なり残念です」と返事が来たり。

でも、それは縁がなかったということ。1年前のワークショップでは良くても、今は分からない。それが確認できなくては依頼できない。とにかく大事なのは、その俳優が今、抱える人生を役に反映させること。その時に輝く演技ができる。それを引き出すのが太田組流の演出なのである。


82616248_3402978913109722_951009091952574464_o.jpg
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。