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「ディアハンター」ベトナム戦争を描いた金字塔!=打ちのめされた。 [映画感想]

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「ディアハンター」ベトナム戦争を描いた金字塔!=打ちのめされた。

若い頃から戦争映画は好きではなく、よほど有名な作品しか見てなかった。が、「ドキュメンタリー沖縄戦」を手がかるようになってからは、あれこれ見るようにしている。どうも昔の戦争映画は武勇伝的なもの、戦記物的な描き方が多いのが好きになれない理由の一つだったようだ。

それらのパターンでない映画をもう一度見ようと、あれこれ考えて「ディアハンター」を再度見た。と言っても1979年の公開以来だ。当時、大阪のOS劇場で見た。アカデミー賞も受賞した名作。大ヒットした。あれからちょうど40年。DVDで見直した。

この映画。ベトナム戦争ものと思って観ると最初の1時間はずっとペンシルバニアの田舎町が舞台。デニーロたちが演じる鉄工場で働く兄ちゃんたちの馬鹿騒ぎや結婚式が延々と描かれる。マイケル・チミノ監督の得意パターン。ベトナム戦が描かれるのは1時間を過ぎてから、それも戦闘シーンは15分。あとはあのロシアンルーレット。それが15分ほど。次の30分はサイゴンの話。

そのあとアメリカに戻り。デニーロは親友を探しに再びサイゴンへ。となる。超大作のイメージがあったが、実は戦闘シーンは僅か!ロシアンルーレットの場面はもう見ていても苦痛だが、製作費的には大した額はかかっていない。もちろん、15分の戦闘シーンだけでも、日本映画何本分?という額だが、思った以上に戦争場面は少ない。

それでも成り立つんだ....という思い。ロシアンルーレットの場面に戦争の狂気が集約されているし、決して低予算感はない(製作費はかなりかかっている!が、使い方が意外だった)。このスタイルは応用できるのでは? それはさておき、3時間3分のこの映画。見終わると打ちのめされ、何も言えなくなる。よくある戦争映画の爽快感はなく、友人を失ったデニーロたちの悲痛な思いが伝わり、自身の友達を亡くしたかのように暗くなる。

アカデミー賞に相応しい名作。もう少し、あれこれ戦争映画を勉強しよう。



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