SSブログ

僕がワークショップをやる理由? 事務所や知名度に関係なく実力派を見つけたいから。 [映画業界物語]

73321415_3109912925749657_681684156815507456_n.jpg

僕がワークショップをやる理由?

15年ほど前。太田組俳優部を作るべく、若手俳優のワークショップを月イチ無料でやっていた。それがうまくいかなかった理由は以前に書いた。演技力のレベルや表現の方向をよく知る俳優が身近にいれば、映画製作になってあれこれキャストを探さなくて済む。また、演劇学校等では型通りの表現がしか教えないが、そうでない部分がちょっと分かれば実力アップするのに!という思いからスタートした。

だが、若手たちは次第に勘違いが起こし、僕の側にいれば映画に出られると思い始める。失敗しても「監督は優しいから」と許されると考えてしまった。無料というのもダメ。身銭を切ってやるからこそ、学ぼうと思える。タダだから「がんばろう」にはならないことも痛感した。それ以来、10年ほどワークショップはしなかった。

が、前回、映画を撮るとは告知せずに開催。実はその中から「明日にかける橋」のキャストを選ぶつもりだった。もちろん、オーディションもする。が、1人5分、10分、15分という持ち時間となってしまう。30分あれば本領発揮の俳優。1時間あればエンジンがかかる役者もいる。

秘めた実力があっても、時間切れ。そんな俳優たちの力を知るには、4時間でもできるワークショップしかない。基本はあれこれ自分の力や個性を発見する機会にしてほしいが、できる人がいれば次回作で!と考えて実施した。結果、3人を選抜。オーディションでは見つからない面々。撮影時も本当に頑張ってくれた。大手事務所でなくても、知名度がなくても、経験が少なくてもいい役者というのはいるのだ。

そんな思いで、今回もワークショップを行う。ただ、今回はすぐに撮影があるわけではない。製作すら開始していない状態。「ワークショップに行けば出演できる!」という思いだけで参加しても、あて外れになる可能性が高いので覚悟はしてほしい。でも、実力ある俳優なら、シナリオを書く時に「あいつがこの役やるといいな」と思ったりするはず。そんな実力派と出会う機会になればと考えている。


WS2019.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。