俳優になるにはまず、プライドをズタズタにされれること⑦=豪語するが何もしない友人たちの背景? [映画業界物語]
俳優になるにはまず、プライドをズタズタにされれること⑦=豪語するが何もしない友人たちの背景?
20歳前後の頃、映画監督や俳優を目指す友人たちには、こんなことをい出だす奴がいた。
「10億出してくれたら、いつでも映画を撮ってやるよ」
「主役以外はやらない!」
何だかんだと言い訳をして行動せず、脚本家志望の友人もシナリオを最後まで書き上げることもできずにいた。彼らのほとんどは
「俺は外の連中と違う。才能がある。やれば大ブレイク間違いなしだ!」
という何の根拠もない高いプライドを持っていた。では、なぜ、行動しないのか? 実は内心。あるいは無意識に不安も感じているからだ。
「もし、ダメだったらどうしよう? シナリオを書いて認められなかったらどうしよう?」
日ごろから偉そうなことを言っている。プロを否定し、友達に対して上から目線。なのにシナリオが認められなかったら、俳優志望なら舞台に立った時、芝居を見た友達に「意外に大したことないなあ」と言われたらどうしよう?
そんな恐怖も感じる。だから、行動に移せない。強がりを言い続ける。シナリオも書かず、舞台にも立たず、作品を作らなければ、批判も否定はされない。いつまでも高いところにいられる。そんなことを言っている内に歳を取り、仕事のチャンスを失う。いや、それらはまだいい方で、もっと凄い奴らもいた。誰もが呆れかえるようこと。マジでいうのだ?
(つづく)
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