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「才能があればやっていける!」と断言していた友人の結末?① [映画業界物語]

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「才能があればやっていける!」と断言していた友人の結末?①
(2014年の記事から)

高校卒業後、映画監督を目指して人生をスタートさせた。1980年代前半。小泉今日子や松田聖子が大人気だった時代だ。僕は18歳だ。同じ歳で、同じ夢を持ち、同じようにハリウッド映画が好きな友人がいた。よく酒を飲みながら、将来について語り合った。

当時は不安だらけ。平凡なサラリーマン家庭で育ち、親戚に芸能人がいる訳でもなく、身内に芸術家がいる訳でもない、そんな、どこにでもいる18歳が映画監督になんてなれるのか? 

当時はもう映画会社での新人募集はない。黒澤明監督らの時代は映画会社に入り、10年間助監督をして修行。チャンスをもらって監督になったのだが、映画産業はすでに斜陽。映画会社に所属する社員監督はもう数人。募集は何年も前からなかった。

そんな中でいかにして、映画監督になり、映画を作るか? 僕らは悩んでいた。いや、悩むというより、絶望的な状態に直面しているというのが正解だった。映画好きの友人には、フリー助監督になる道を選ぶ者もいた。

といって、昔のように10年勤めたからと監督になるシステムはすでにない。一生、助監督で終わる可能性も高い。別の者は、8ミリフィルムの自主映画を作って注目を浴びて、プロデビューしようとした。

いかにして、監督になるか? 

は重要なことだが、次第に僕は別のことが気になり出した。監督になるのも大変だが、もし、なったとしても、多くの観客に感動を与える作品が作れるだろうか?ということだ....。(続く)



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