「過去を振り返らず、前向きに生きること!」は間違っている!?①「愚痴をブログに書くな!」と云う先輩 [映画業界物語]
「過去を振り返らず、前向きに生きること!」は間違っている!?①
「愚痴をブログに書くな!」と云う先輩(2014年の記事)
業界の先輩から連絡が来た。
「太田! お前のFBを読んでいると、愚痴ばかり書いているが、もっと前向きに考えないと駄目だ!」
そんな指摘をされた。はあ?何? 「愚痴? どこが?」先輩の文章をよく読むと、過去の映画であった大変なエピソードや事件をFBで紹介したことを言っているようだ。
愚痴? 前向きに考えないと? 意味が分からない。しばらくして、やっと分かった。先輩は過去にあった悔しい事件や情けないできごとを語ることを「愚痴」と解釈しているのだ。だから
「いつまでもクヨクヨ悩んでいないで、過去のことはさっさと忘れて、前向きに生きろ」
といっているのだ。先輩以外にも似たようなことをいう友人はいる。
「終わったことをいつまでも言っていても仕方ない。前に進もう!」
一見、正しい意見のように思える。どうも日本にはそんな発想が正しいという思いがあるようだ。実際、歌謡曲でも「立ち止まるな 振り向くな」とか「Don't look back」とか似たような発想のものが多い。一般的に考えても、後ろ向きより、前向きの方が好感を持たれ、支持される。
「過去は忘れて前に進もう」
は正しいと思われる。「しかし、それは違う!」と昔から僕は思っている。過去を忘れて、前に進んでは行けない!(つづく)
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