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俳優業ーもの凄い責任と期待に、応えなければならない仕事④ 私生活で悩むこともできない? [映画業界物語]

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俳優業ーもの凄い責任と期待に、応えなければならない仕事④ 私生活で悩むこともできない?(2018年の記事から)

俳優がプライベートで問題を抱え集中できない状態で、芝居が駄目でも撮影はせねばならない。だが、俳優がそんな状態では監督が何をいっても駄目だ。特に役作りが中途半端で撮影に来ていたらもう終わり。駄目な演技を撮影するしかない。

あとでスタッフが悩む。ラッシュを見る。やっぱり駄目だ。使いものにならない。「俳優***さんは駄目だ!」では済まない。映画自体のクオリティを落としてしまう。

そうならないように監督はその俳優の力量を把握し、信頼して依頼するのだが、ときは想定外の親の病気、彼氏に振られたという理由で、芝居ができなくなる役者がいる。そのために映画自体がとんでもない危機に見舞われるのである。

撮り直しをするには多額の予算がかかるので駄目。他の俳優のスケジュールも全て調整せねばならない。実質的に無理なのだ。できるのは、その俳優のシーンをできる限りカットすること。

物語が壊れない程度(それが難しい)に切る。小さな役ならそれが可能だが、それなりの役だと厳しい。が、1人だけ素人のような芝居をしている場面があると、映画全体を駄目にしてしまうのだ。

カットするということは、その俳優と共演した、同じ場面に出ている俳優の演技もカットせねばならない。その日の撮影や照明の努力も無駄になる。その場面にしか出ていないエキストラの人もカットされる。もの凄く多くの人が犠牲になる.....。(つづく)


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