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過労で倒れて入院状態、それはとても大事な時間? [健康]

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過労で倒れて入院状態、それはとても大事な時間?

仕事をしていて、あー休みたいなあ〜とか考えたことはあまりない。仕事が楽しいということではなく、映画製作はやらねばならないことが山積み!さらに問題が次々に起きる。それの解決に奔走。「休む」という発想がなくなる。時間が足りないことが多いので、そんな時に休んだらクランクインが遅れる。作品レベルが落ちる。とマイナスにしかならない。例えれば船が巨大な氷山とぶつかりそうなのに「少し休みテーナー」なんて考えないようなものだ。

学生時代もバイト時代も、休みがあればやりたいことがあれこれあって、日曜の夜には疲れ果てていたし、大人になってからもビールを飲みながらテレビを見てダラダラ過ごすというような時間を送ったことがなかった。が、それがとても重要であること。やがて知る。休まずに働き続けた結果、過労で倒れ、医者から「休まないと本当に過労死するよ」と宣告された。機械だって、休まずに使えば壊れてしまうのだ。

それでも映画製作は休んでられず、3〜4年は走り続ける。で、今回もまた、過労死寸前。何ヶ月も寝たきりになった。本当に悪い時はテレビを見る気力もない。活字も読めない。電話をしたり、人と話したりもできない。全機能停止状態。少し良くなるとDVDを見たり、本を読んだりできる。「青い青い空」のあと倒れた時は、その時期にあれこれ本を読んだ。

入院生活と同じで、運動したり、街に買い物に行ったりはできないが、部屋で読書は可能だ。(そのくらいの体力しかない)その時は好き!という訳ではないが、村上春樹を何冊も読んだ。ノーベル賞候補に何度もなる日本人はどんな小説を書いているのか?興味があった。あと、ケーブルテレビで録画したままの映画。何枚も見た。

そんな時間はとても大事。世の中の動きを知り、「NEWS23」を見て、amazonプライムをオンにして、読みたかった小説を読む。それが直接、次回作に繋がらなくてもいい。むしろ、そうでないものがいい。その方が広がる。先日のキャラメルボックス倒産でも感じたが、作家さんは本当に大変だったと思う。34年間も毎年、公演を打つのは地獄の戦いだ。それも水準以上の作品を作る。

Rストーンズだって数年に1枚のアルバムを出し、ツアーするだけ。1年に3枚もシングルを発売したりしない。映画でも、音楽でも、1年に何作も出来るものではない。必ずレベルが下がる。あの三谷幸喜さんだって、あれだけヒット作を出し続けて来たが、近年はえーという作品がある。「才能が尽きたな?」と批判する人もいるが、才能とかではない。休まずに書き続けると誰だってそうなる。

作品はウンコと同じ。食べないと出ない。食べる時間がなくて、「ウンコしろ!」と言われても出来ないのと同じ。それもいいウンコをするには美味しいものを食べねばならない。それはいろんな経験であり、映画を見ること、小説を読むこと、音楽を聴くこと、絵画を見ること、そんな時間や機会がなくウンコし続けることはできない。だから、過労で自宅入院状態である今はとても大切な時期だと思えている。


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