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「24」シーズン3=10年ぶりに見た! ドラマを超えた過酷な物語に打ちのめされる。 [ドラマ感想]

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「24」シーズン3=10年ぶりに見た! ドラマを超えた過酷な物語に打ちのめされる。

しかし、よく出来ている。嫌が上にも引っ張って行かれる。このドラマはやはり基本が「家族ドラマ」だ。ジャックとキムの親娘。トニーとミッシェルの夫婦。パーマー大統領と弟ウェイン。そして元妻のシェリー。

それだけでなく、事件に巻き込まれる人たちもまた家族だ。細菌兵器を麻薬と思い運ばされる青年。その両親(特にこの部分は涙なしで見られない。どこにでもある親子の諍いと愛情)メキシコの麻薬組織のボス。その妻と弟。そして父(この3人の結末も胸に突き刺さるもの)何より敵組織のボス・サンダースとその娘ジェーン。これも悲しい。

誰もに家族がいる。そして互いに愛し合っている。家族のために!としたことで大きな犠牲が出てしまう。互いを思い合うことで、互いを傷つけてしまう。そんな中で家族とは何か?を物語を問いかけてくる。そこが単なる「刑事アクション」ドラマのジャンルではないこの作品の魅力なのだろう。

そして善と悪では分けられない人々が苦しみ、葛藤する。まるで神からの試練のように、理不尽な状況に追い込まれる。エンディング。事件は解決するが、多くの犠牲が出た。キムの恋人チェイスは腕を失い。事件を止めた功労者のトニーは10年の懲役。ガイル捜査官は死亡。夫の仇を打った妻は殺人罪で逮捕。憎らしいが優秀な上司だったシャペルも....。そして大統領も、補佐官の弟も大きな犠牲を強いられた。

通常、ドラマを見ていて主人公が不幸を切り抜けると「何だ。そんなことで切り抜けたのか...」と冷めてしまうことがある。が、この作品は「もうやめてくれ!」「お願いだから助けてあげて欲しい」と願ってしまう。何が違うのか? それは視聴者が登場人物に共感、強く感情移入し、事件や関係性に自分も似た経験があることを感じるからだ。

それはもうシナリオの出来がいいということ。何が他と違うのか?と思い、それを確かめるために見直したのだが、また真剣に見入ってしまい、研究ではなく、普通の視聴者になってしまった。そして通常のドラマならラストは主人公がまた次の事件に飛び出して行く=的なカッコいいものであることが多いが、今回はあのジャックが1人号泣するというもの。そこに事件の大きさと彼の人間性が見える。



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