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タイアップとは何か? 宣伝PRが分からない人たち。せっかくのチャンスなのに〜という話 [地方映画の力!]

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タイアップとは何か? 宣伝PRが分からない人たち。せっかくのチャンスなのに〜という話

映画を作るとき、よく「タイアップ」という言葉を聞く。一体どんなことをするのだろう? 例えば2時間ドラマ。地方が舞台の作品。必ずホテルや旅館が出てくる。そして、なぜか?主人公である刑事に「怪しい奴を見ました」という人が現れ、ホテル内を隈なく見てまわる。が、結局、怪しい男は見つからない。あるいは主人公の友人が地元を案内してくれる。

これらがタイアップである。多くの場合。スタッフ&キャストはそのホテルに泊まる。そして宿泊費はタダ。食事も無料。なぜ、そうなるか?というと、2時間ドラマはゴールデン・タイムに全国で放送。数パーセントの視聴率でも数百万人が見る。その番組内でホテルの看板が映り、施設が紹介されるのは、全国ネットでCMを打つ以上の効果がある。

CMは15ー30秒。ドラマで紹介されれば数分。それを数百万人が見る。CMをその時間帯に放送すれば1千万円近い費用が必要となる。そう考えれば、宿代も、食事代もタダにしても安いものなのだ。観光地も同じ、宣伝費に換算すれば同額。街を上げて協力しても、かなりお得。まあ、制作サイドとしては、宣伝がモロ分かるベタな出し方は嫌だが、ホテル側のメリットは大きい。

映画でも同じ。全国の映画館で上映。DVDになり、衛星やケーブルでも数年に渡って放映される。出演した俳優がブログやインスタで街や産物を紹介してくれたり、トーク番組やラジで話したりする。それをファンが探して買う。知名度が広がる。これまた数百万、数千万円相当の宣伝効果。

だが、それが分からない人が地方にはときどきいる。ロケ地になることは大きなメリットになるのに、面倒臭がって断ったり、それでいて商売繁盛か?というと、そうでもない。つまりタイアップということが分からない。中には

「うちで撮影したいなら金を払え!」

と要求する人もいる。それは逆。撮影されることが大きなメリットになる。なのに金品を要求、せっかくのPRのチャンスを潰してしまう観光地もある。ある地方映画。地元から寄付を集めて制作した。そんな中でこんな会社があった。

「うちはロケをさせたので、寄付はしない!」

ロケをするということは、その場所、組織にとって大きなメリット。にも関わらず、大きな協力をした気分になり寄付はしないという。高額の寄付をしてでも、「うちで撮ってほしい」という会社や飲食店もあるのに残念だ。あるいは

「うちの商品はすでに有名なので、宣伝の必要はない!」

と映画協力はしないという会社もある。結果、その商品は映画内で紹介されることはなかった。宣伝とは繰り返し、いろんな形でするものであり、一度人気が出たからと、それが長続きするものではない。グリコやロッテのCM。売れないから流すのではない。売れ続けるために流しているのだ。

そんな風に宣伝、広告ということ。地方では理解されないことが多く、地方映画はチャンスなのに、毎回、変な理屈でチャンスを逃す会社や店がある。といって、頭の固い人たちに「どれだけメリットがあるか?」を制作サイドがレクチャーするのも変。こちらは素晴らしい作品を作るのが使命。だから残念に思うことが多い。

いいものを作っても宣伝をしないと人は買わない。素晴らしいお寺があっても、知らないと誰も来ない。大きなチャンスを待ってもまず来ない。小さな機会を逃さず、繋げて、大きなチャンスを掴む。商売でも、映画でも同じであることを感じる。



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