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「明日にかける橋」メイキングをDVDで見た。編集の個性とは何か? [「明日」DVD]

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「明日にかける橋」メイキングをDVDで見た。編集の個性とは何か?

まだ、DVDが到着していない方には申し訳ないが、昨夜は特典映像の「メイキング」を見直した。僕自身が編集したものだ。編集する悪戦苦闘は昨年、連載。「明日」監督日記にはアーカイブがあるので、興味ある人は読んで欲しいが、本当に大変だった。もう、ブラック・ジャック(手塚治虫の!)気持ち。絶対に助からない患者の手術のようだった。今、風に言うと、大門未知子か?でも、「私、失敗しないので!」

久々にそのメイキングを見たが、まあ自分で言うのも何だけど、よく出来ている。DVDの特典映像のメイキングで、退屈せずに10分以上見られるものなんてまずないよ! というと、僕の作品が凄いように聞こえるが、そうではなく、本当に安易に撮影して、安易に編集。編集というより、ただ映像を繋ぎましたという感じ。

そんなで面白く見れるわけがない。撮影風景なんて、5分も見れば飽きてしまう。そこで何が起こったか? 何が問題なのか? それをどうやって解決したか? そんなことを押さえないと、現場を映しているだけでは面白くも何ともない。要は「切り口」なのだ。

メイキングを作る時はそれを考えて、あらゆるものを現場で撮影しておく必要がある。それこそ撮影前、撮影後。弁当の時間もメイキング班はカメラを回す。あれ?今回、弁当の映像が全くなかったなあ。スチール写真を調べると、メイキング担当の若い子が弁当片手にピースしている写真。あれ!カメラ回さずに皆と一緒に弁当食べてる!

なんてこともあって、使える映像が少ない中で編集したのが大変だったが(この件はいまだに怒りがこみ上げる)よくまあ、完成したなあという感じだが、評判は上々で、評価も高い。25分もあるのに退屈せずに、最後まで一気に見てしまう。。。。と自画自賛したくて書いているのではなく、「沖縄戦」の編集をしていて、自分なりの個性とは何か?を確認したくて見直したのだ。

編集は映像を繋ぐ作業だが、そこに編集者の個性が生まれる。カットが細かいとかいう個性だけではなく、目に見えないのに、繋ぐ人の思いや趣味が映像には出る。僕の場合。それは何なのだろう?とメイキングを見直したのだ。今回は主人公の高校時代を演じる越後はる香への眼差し。そこから実行委員の皆さんの活躍。ひと夏の思い出としてまとめてあった。

前回の「向日葵の丘」メイキングの時もヒロイン・芳根京子にスポットを当てたが、芳根はNG連発という笑える場面がたくさんあって盛り上がったが(向日葵の丘ーDVD発売中。今もamazon等で買えます。特典映像は芳根京子メイキング)、越後はNGが少なく、笑える部分が少なかったので苦心。彼女の心の葛藤を描く方向に持っていた。「初めての映画。初めて演技。初めての撮影」そんなドキドキ感。緊張。心細さにクローズアップ。

それを支えるベテラン俳優。そして地元の人たちという構図がとてもうまく調和した作品となった。そんなことを確認。沖縄戦の編集に戻る。DVDが届いている方。ぜひ、メイキングもご覧いただきたい。


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