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情熱は現実を突き破ること=それを証明した街のおばちゃんたちの奮闘物語。 [2019]

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情熱は現実を突き破ること=それを証明した街のおばちゃんたちの奮闘物語。

「明日にかける橋」のロケ地のひとつ袋井市の東京交流会にお邪魔した。東京在住の袋井市出身の方々が集まる会。財界、政界、等で活躍している同郷の皆さんが集い故郷を思うイベントである。これで3回目。いろいろ感じることがあった。

最初は3年前、映画を作ろう!という実行委員会の方に連れられて参加。来場者に順に声をかけ

「地元で映画を作ります。応援してください」

と委員会の方と説明をして回った。が、反応が悪く、真剣に聞いてくれる人はあまりいなかった。

「ああ、そうですか...頑張ってくださいね」

という感じ。関わりたくない?という印象さえあった。あとで聞くと

「市民が映画を作るなんて、無理に決まっているだろう?」

と思えたという方がいた。常識的に考えれば、映画は映画会社やテレビ局が作るもの。田舎の主婦グループにできるはずない!と思うのが当然だろう。そのあと2月に製作発表をするはずが、トラブル続きで延期。それでも委員会メンバーのおばちゃんたちは諦めずに春には製作発表。寄付集めを開始。夏には撮影がスタートした。

暮れには完成披露試写会。3千人が来場。大盛況だった。明けて2018年の1月。交流会に呼ばれた。会場である入り口を入った途端

「監督! お待ちしていました。会場は二階です」

と係りの方に案内され、受付を済ませた途端に、地元の方々が

「監督。映画見ましたよ!感動しました」

と声をかけてくれる。会場に入るまでで6人の方が挨拶に来てくれた。さらに会場では市長さんが駆け寄り、

「監督。ありがとう!映画、大評判ですよ」

と声をかけてくれる。次々に昨年とは違う反応にびっくり。そのくらいに映画は評判になり、多くの方が観てくれて「故郷の素晴らしさを再確認した」という声が多かった。でも、それは僕の力ではない。諦めずに奮闘した実行委員会のおばちゃんたちの功績だ。

そして今年、3回目の交流会。「明日にかける橋」DVD販売ブースが作られた。2月2日発売に先駆けて地元の方に販売することになったのだ。僕も応援のために参加。2時間の会の間にDVDはどんどん売れて行った。

「映画館でロングランしていたので見たかったんですが、どーしても仕事で行けなくて。でも、これで見られます!」

と言って購入してくれた社長さんもいた。そんな光景を見ながら思う。3年前は多くの人が映画製作なんて無理だと思った。それがおばちゃんたちの活躍で完成。昨年は多くが映画の感想を伝えてくれた。そして今年は、その映画のDVDが会場で販売。3年前には僕さえも想像しなかった展開である。ある方がこんなことを言ってくれた。

「僕も映画なんて絶対に無理!と思っていた1人です。おばちゃんたちが中心で映画なんかできるわけがないと。でも、彼女たちは形にしたんです。本当に凄い。そして全国で上映。地元は9週間のロングラン。うちでも応援させてもらいました。いろんなことを教えられた感じです」

「故郷の魅力を伝えたい。映画を作ろう!」

とスタートした市民グループ。中心はおばちゃんたち。

「世の中は厳しい。不況は続いている....」

と現実を見つめるおじちゃんたち。しかし「映画なんて無理」という現実を、おばちゃんたちが情熱で打ち破ったのだ。単に映画で故郷の魅力を発信しただけでなく、やればできる! 頑張れば何とかなる!ということを多くの人に伝えた。

3回の交流会、そんなことを感じた。ほんと市からおばちゃんたちに市民栄誉賞を上げてほしいくらい。でも、これは特別のことではない。どの街でも出来ることだ。あなたの街でも可能。DVDは2月2日発売。「明日にかける橋」ぜひ、見ていただきたい。


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