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ハラハラドキドキ!「24」の脚本家は何を背景にあのドラマを書いたのか? [ドラマ感想]

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ハラハラドキドキ!「24」の脚本家は何を背景にあのドラマを書いたのか?

あっという間に1日が終わる。深夜近くになり、酒を飲みながら(最近も赤ワイン)「24」を観るのが楽しみ。というか、それも仕事のようなもの。今はシーズン7を見ている。ほんと、よく考えるなあというストーリーで、一応は僕もプロの脚本家なのだが、

「えーーー嘘だろうーーーーー!」

とテレビを見ながら叫んでしまう事がある。あれこれ予想しながら見ているのに、そのさらに上を行く展開。恐れ入る。そんな「24」を見ていると、なぜか、映画製作がダブる。「24」はテロリストの計画をいかにして阻止するか? というジャック・バウワーとCTUhs活躍するドラマ。

が、映画製作はいかにして、期間内で、予算内で、問題を起こさずに、安全に、皆が頑張って、素晴らしい作品を作るか?その意味でとても共通点が多い。「24」が予想外な事件が起こったり、仲間同士の対立があったりするので、見ていてハラハラする。同じように映画製作でも、天候、予算の変更、スタッフ間の諍い等で揉める。

「24」で上司が裏切ったり、メンバーが敵と通じていたり、という展開もよくあるが、映画も同様。プロデュサーが勝手なことをしたり、制作費を抜いたり、ベテランスタッフが古い価値観を押し付けてきたりと、内うちでの事件が多いのも同じ。かなり無茶なことをしたり、誰もが無理と思うことをやらなければならなかったりというのも同じ。

もしかしたら「24」の脚本家は、そんな撮影現場での思いをドラマに投影しているのかもしれないと思えてくる。「24」はジャックが活躍するドラマだが、他のアメリカドラマのように主人公1人が頑張ればオーケーというものではなく、クロエやアルメイダ。ブキャナンというジャックを理解する仲間がいるからこそ、事件を解決できるという展開。それも映画製作と同じだ。

僕も10年以上、現場にいるが、僕が連れてきたスポンサーにPが取り入り、僕を除外して、現場を勝手に仕切ろうとしたことがある。或いは、スポンサー自身が最初に依頼してきたことを反故にして、僕らスタッフを見捨てて、プロジェクトを潰そうと画策したり。

最初からギャラを払う積もりがないのに仕事をさせたり。信頼していた人に裏切られたり、期待していた新人が投げ出してしまったりもあった。また、ベテランの先輩が古い方法論を振り回し、押し付けて来たこともある。

「お前のやり方は間違っている!

「そんなことでいい作品はできる訳が無い」

「何も分かってないな?」

「誰もが途中で席を立って映画館を出て行く、最低の映画になるぞ...」

が、結果、いつも作品は評価され、価値観を押し付ける人々にが別れを告げた。思い返すと「24」のようだ。うん。あのドラマの脚本家も同じような経験があり、それを生かしているような気がする。



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