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新人俳優&俳優の卵たちへの伝言=自分で考え自分の足で歩むことが大切だ。 [my opinion]

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新人俳優&俳優の卵たちへの伝言=自分で考え自分の足で歩むことが大切だ。

もう10年以上前になるが、無料のワークショップを毎月やっていた。そのことは何度か書いたが、結局、飛び立ったものはおらず、皆消えて行った。当時は、僕自身が貧しかったのに(今もそうだけど)俳優たちに飯を食わせたり、あれこれ指導したりしていた。女優の卵だけでなく、野郎どももたくさんいた。

というのも、そこから彼女を見つけようとかではなく、いずれ映画監督デビューしたときに、僕のやり方を理解する俳優になってくれれば...という思い。要は太田組俳優部のレギュラー陣を育てること。

そして、僕自身が監督を目指すと宣言したときに、多くの大人や先輩たちに大反対されたこと。それでも何だ噛んだで監督デビューしたので、同じく夢を追うものとして応援しないではいられなかったことがある。しかし、結局、皆、夢破れてしまった。

今も映画を撮るたびに新人や卵たちと出会う。皆、夢を追いかけている。がんばってほしい。メールくれる子。「いいね」をくれる人。いろいろいる。が、今は会って飯を食わせたり、無料のワークショップをやったりはしない。会ってアドバイスをしたり、電話したりもしない。

いろいろあって分かったこと。例え僕の助言が役に立っても、活用できない奴はできない。その意味が分からない奴も多かった。何より、僕に言われたことをするだけではなく、自分で考えて行動することが大事ということに気付いた。傷つかないように、或は近道を教えることはマイナスだと分かった。

自分で選んだやり方なら、失敗しても納得できる。文句は言えない。そして失敗からいろいろ学べる。でも、僕はお節介だ。あれこれ言ってしまう。「その方法論はも通用しない」「あの事務所はやめた方がいい」業界の新しい情報や方法論を指導してしまう。だが、傷つかずに進むだけではダメ、失敗して反省して学ぶことに意味がある。

もし、失敗して諦めるのならOK。そこまでがんばったことは、次の人生で生きるはず。俳優になることが全てではない。でも、そうやって傷つきながら、葛藤し、模索して、カメラの前に立てるようになったら、また一緒に仕事したい。それまでは僕があれこれ言うべきではないと思える。

或は、別の監督の作品に出演する。それもまた嬉しいことだ。大切なのは自分の頭で考え、自分の足で歩むこと。それを僕は口出しせず、遠くで見つめるべきだ。声をかけ、応援すれば、やがて甘えが生まれる。以前の新人たちがダメになった原因のひとつはそこ。「監督と仲良くしていれば、映画に出してもらえる」それが甘えになる。だから、距離を置くこと大事。

でも、ひとつだけ。詰まらないプライドは捨てろ。そして俳優であるということのプライドを大切にしろ。有名になりたいとか、CMに出たいとか、CD出したいとか、連ドラで有名俳優と共演したいとか、そんな詰まらないことに憧れず、本物の芝居ができるようになること。それに気づけば必ず、見る目のある人は君たちを評価する。

それまで僕は何も言わない。言いたいことはFacebookやブログに書いている。もし、助言が必要なら読んでほしい。納得することは実践し、違うと思うことは捨てて、前に進んでほしい。見捨てるのはではない、見守っているのだ。心から応援している。俳優業とは華やかな仕事をすることではない。自分と対峙すること。本当の自分を知ること。自分の価値を探すこと。それが俳優という仕事なのだ。


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