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明日にかける橋ーMA作業完了の報告。スタッフも絶賛!? [3月−2018]

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日曜日。最終MAを行なった。MAというのは音楽、台詞、SE(音響効果)をダビングする作業。今回はその最終作業。昨年末の完成披露試写会のバージョンを改良し、さらによくするための作業である。

通常は昨年のバージョンで完成なのだが、今回は市民映画。大企業からに出資ではなく市民からの寄付で制作する映画。その〆切が3月下旬。規定の額以上の寄付をくれた方の名前がエンドロールに記載される。その最終リストを待っているのだが、その間ー3ヶ月あるので音と映像ももう一度直しを入れようということになった。

映画完成後によくディレクターズカットというのが作られるが、今回はそれが映画館前に可能になった訳だ。本来、監督というのは映画を完成させて映画館の大画面で見たとき、「あーここは**すべきだったなあ」「「この場面は***してはダメだったなあ」とか必ず後悔する。数ヶ月も編集室に閉じこもり編集すると、客観性が失われたり、何度も見直しても見落としている部分を映画館で見つけたりする。

その反省を踏まえて映画館前に改訂版を作れたのはとてもありがたい。完成披露試写会版は満足行く出来だったが、さらにこうすれば、ここを直せば、より良くなる!という部分が何カ所かあったので、そこを直すことができた。さらに、完成披露試写会はホール上映だったので、映画館に比べると音響がよくない。今どきのシネコンはマルチステレオ。公共施設のスピーカーよりも格段にいい。

そこで、そんな最新設備で上映するに相応しく、新たに5.1chステレオで録音し直した。それに従いSEと音楽を追加録音。映画館で見ると音が飛び交い、音楽が観客を取り巻くという環境で映画を見ることができる録音をあらたにし直した。その作業を日曜日の午前10時からスタート。

プラスして、完成披露試写会で見たときに「このシーンはこの音がほしかったなあ」という音響を加えた。音楽も新たに録音した新曲と差し替えたシーンもある。すでに「明日」を見た方も次に映画館で見ればかなり印象が違い、音響効果も数段違うので前回の2倍感動するはずだ。

その作業。結局、深夜の11時まで。そこからようやくプレビュー。問題はないか? 関係者数人で確認。2時間を超える長尺だが、退屈することなく怒濤の展開。僕自身も完成披露試写会から3ヶ月振りに観る本編。かなり新鮮。やはり編集作業終了直後とは違い客観性を持って見ることができる。その上で感じたのは、自分で監督した作品ではあるが、もの凄く力が入った作品で、スピード感があり、笑って、ハラハラして、泣ける、まさに大エンターテイメントになっている。

完成披露試写会には参加していないスタッフのUさんは、今回が初見なので感想を訊くと「自分が参加した作品なので言い辛いが泣けた。涙が溢れた...」とのこと。スタッフはシナリオを読み、現場を体験している。物語も芝居も知っているのに泣けるというのはかなりのことなのだ。それは現場で見た俳優の見事な芝居と音、音楽、編集が見事に融合して感動を生み出しているということでもある。

通常、出来がよくないときプレビューが終わるとスタッフは作品に触れず「いやー無事に完成したね〜」とかいうのだが、今回は誰もが「よく出来ている」「凄い」という感想を口にした。あの暑い夏。市民のみなさんの協力を得て撮影した映画がこうして完全版になろうとしている。あとは合成パートとエンドロール。それらを作品に組込めば完全完成だ。そして4月に入るとマスコミ試写会が始まる。6月30日には有楽町スバル座で東京先行公開。まだまだ戦いは続く!
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