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メインスタッフがついに参加。撮影に向けて進撃開始! [6月ー2017]

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映画製作スタートからここしばらくまで、半年以上、5人分の仕事をしてきた。監督、脚本、プロデュサー、製作部、撮影部。だが、一つのパートに専念しても大変なくらいの仕事量になってきた。努力する!ではもう無理な状態。あるパートの仕事に時間を費やすと他の仕事ができない。ミスが出る。間に合わない。返事する余裕がない。気付くと深夜。毎度のことだが、そんな状況になっている。

本来、それぞれ専門のスタッフに御願いすればプロフェッショナルたちが問題を解決、前に進めてくれるのだが、撮影の何ヶ月も前から呼ぶと、当然、その期間のギャラを支払わなければならない。それは製作費の上昇を意味する。少しでも削減。節約のために僕は監督だが他のパートの仕事をする。もちろん、その分のギャラはもらわない。だから倹約になる。

それを撮影1ヶ月前まで続ける。だから、次第に電話にも出れない。メールの返信もできないという状態になる。今回もあと2週間ほどで1ヶ月前なのだけど、さすがに仕事量が膨大になり限界を超えている。1人で10人以上からの連絡に受け答えし、資料を作り送り返したり、調べ物をしたり、直しをしたり、段取りをして伝えたりという中で、もう体力と気力の限界を超えそうだ。些細なミスが出る。大切なことを忘れる。感情的になる。これはかなりヤバい。

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そこで今回はあと2週間ほどで1ヶ月だが、この段階でスタッフ数人に参加してもらった。製作部の仕事は今後はプロデュサーに。スケジュールや俳優関連はチーフに御願いする。僕は本来の演出プラン。シナリオ直し。キャスティング等に専念。といっても、本来、製作部がやるロケハンは僕が引き続き担当。近く行なわれるメインロケハンも僕が仕切りをする。だとしても、これでかなり助かる。ここしばらくは精神的に危なかった。

とは言え、余裕ができる訳ではない。引き継ぎにも数日かかるし、監督業だけでも本来、時間が足りないままクランクインということが多い。ここ数週間は技術パートとの打ち合わせも続いている。あのシーンをどう撮影するか? あの場面の照明はどうするか? 単に演出の問題だけではない。***の撮影するなら***の機材が必要。それには***万円のレンタル料。それは厳しいので、別の機材できることをする。。。それでは予定していた撮影法は無理。では、どうするか?...てなことも考えねばならない。

黒澤明監督なら高価な機材だろうが、どれだけ時間がかかろうが、監督が望む絵を撮るために予算も時間も労力も注がれる。が、僕のような監督はそんな自由はない。できる範囲の中で、より安く、より早く。そしてより素晴らしい映像を撮らねばならない。そのためには考えること。考えて考えて考えること。ふと携帯を見ると何十件も着信していたりする。気付くと着信は数日前ということもある。先方も急ぎの用だったりするのに!

なので、少しずつ仕事を分担していくことにした。それでも毎回、クランクインの日に疲労がピークになる。医者から「過労死するから休め!」と言われる。でも、撮影スタート時に休める訳はない。本当の闘いはこれからだ。予算に応じた映画を作ったのでは意味がない。その数倍の規模に見える作品にすることに意味がある。企業が作れば1億円規模のものを数分の1の費用で作る。

当然、監督は4人5人分働かねばならない。僕だけではない、多くのスタッフが命を削り体力の限界までがんばる。それでこそ「感動した」「泣けました」という素晴らしい映画が完成する。今回もそこまで行かねば!

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