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【「明日にかける橋」マスコミ発表後、大忙しの日々が続いている】 [4月ー2017]

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【「明日にかける橋」マスコミ発表後、大忙しの日々が続いている】

マスコミ発表をしたら一息かな?と思いきや、現在バタバタの毎日を送っている。5作目の監督作であり、毎度のことなのに、すっかり忘れていたが、発表をするとやるべきことが山積みとなる。

映画監督というと一般の人から見ると「偉い人」で電話1本でスタッフが集ると思いがちだが、そうではない。社長と社員の関係ではないのだ。毎回、映画がスタートするときは技師クラスのスタッフには実際に会ってシナリオを渡し、作品の内容を説明、納得してもらった上で引き受けてもらう。

スタッフというのは社員ではなく、職人であり、アーティストなのだ。御願いして撮影に参加してもらうという存在。分かりやすくいうと、大工さんとか、漆塗りの職人、画家、ミュージシャンとか、そういった職業に近いのだ。彼らは非常に気難しい。ギャラが高いからと受けてくれるとは限らない。意義と意味を大切にする。逆にいうとギャラは安くても意味ある作品なら参加してくれることもある。

今回の映画は地方の人たちが自分たちで寄付を集め、町の存在を全国に伝えるためにがんばっている。大企業がドカンと費用を出してくれる作品ではない。その部分に共感。参加してくれる人が多い。でも逆に、単に地方のPR映画であれば皆、参加しない。町の存在を伝えるだけでなく、感動の物語であり、企業映画ではできない作品を作るという目的があるからこそ、皆、意義を感じてくれるのだ。

そんなことを詳しく話し、納得してもらった上で依頼。御願いした。スタッフは皆、売れっ子で忙しい。彼らのスケジュールに合わせて、彼らが都合のいい場所まで出かけていって話をさせてもらう。シナリオも出来る限り郵送せずに手渡しする。シナリオは映画の魂。武士の刀のようなものだ。参加が決まり、マスコミ発表が終わったら映画の具体的な説明をするために訪ねる。

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想定している俳優を説明、ロケハン写真を見せてロケ地がどんな町か紹介。まず、ロケ地を好きになってもらう。好きになってもらわないと町は映画の中で輝かないからだ。どのようなスタイルで撮影するか? どんな映画を目指すか?等を話す。地元名産のお菓子等を土産に渡し、食べてもらうことで地元を知ってもらう。

が、この段階ではまだスタッフ全員が一同に集ることはできない。皆、他の仕事をしている。なので、彼らが都合のいい日に、時間を取ってもらい1人1人を訪ねて、以上の話を繰り返しする。あと宿題DVDを渡す。今回の映画作りに参考になる作品を見てもらい、僕がどんな映画をイメージしているか?を把握してもらうためだ。そんな感じでスタッフを訪ね歩く合間に、キャスティング。

候補者が上がるとその俳優の出演作を徹底してDVDで見る。2時間の映画として1日に4枚見れば、それだけで8時間が必要。それからFacebookとTwitterを毎日更新。シナリオの直し。新作スタートでお世話なっている方に挨拶メール。年配の方にはお手紙。キャスティング・スタッフと打ち合わせ。生活のための仕事。

もう、朝起きてすぐパソコンに向い、真夜中まであれこれ仕事が続く。集中して作業すると、気付いたときに携帯の着信多数。メールもすぐに返事できない。秘書やアシスタントもいないので全部1人でやる。飯作るのも時間なく、またコンビニ弁当?! これが監督業であること....思い出した。。。。



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